対岸のあだたらスキー場
峰の辻への分岐
風が冷たい安達太良山頂
軽量コンパクトなシューの収まりが良い
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【日程】 12月1日 天候:曇り
【山域】 安達太良山
【ルート】 奥岳登山口→峰の辻→安達太良山→薬師→戻り
【行動時間】 3時間40分 累積標高差約810b
移動距離約9.5`
あだたらスキー場の駐車場より歩き出す、8時50分。付近は晴れてはいるが風は冷たく、稜線方向は雲に隠れて見えない天候。登山日和とは言えないながら登山者は意外に多く、白くなった馬車道はしっかりと踏み固められていた。樹林帯の中は風が無く穏やか。気温は2度。
積雪はあるが気温も高いので雪解けは速い雰囲気。帰路の泥道も気が進まないので下りは薬師経由にしてみようか。再度馬車道に出ると小雪の舞う天候で積雪は充分。傾斜の無い単調な馬車道歩きが長く感じる。峰の辻への分岐から左折するとトレースは単独者の物のみ。背負ってきたスノーシューを履くか迷う所だが、面倒なのでそのまま進行。
使わないとただのお荷物なので、雪が深くなって来た辺りでシューを装着。軽量コンパクトタイプなので歩きも軽快そのものだが、重い雪質もあり足への負担は結構ある。樹林帯を抜けると風が強くなり雪も浅くなる。露岩を避ける様に歩くと先行のトレースを見失うが、そこそこの視界はあるのでGPSの確認無しでも問題は無い。
峰の辻、10時45分。単独者が下って来た。天候が悪いので山頂を諦めて戻るとの事。山頂は近いので一緒にと、誘おうと考えたがお互いのペースもあり責任も持てないので別れる事に。沢を渡って登り出すと意外にもトレースがあり積雪も少ない。トレースは見失う時もあるが、誘導用のトラロープが現れる時もありGPSを出す必要は無い。
風に飛ばされて地面が露出している所もあるのでシューを脱いで小脇に抱えて進行。風が強まると動けない時もある。杖かストックがあると有効だった。尾根道に合流すると山頂は目前ながら視界は悪い。ワンポイントの岩場を越して山頂へ。11時20分、安達太良山山頂。
取り付きで会った単独者は下って行ったと思ったのに、振り返ると後ろにいてほぼ同着の山頂。二人だけの山頂だが風が冷たいので写真だけ撮り直ぐに下り出す。相方は?山頂を楽しんでいるようだが、ふと温度計を見ると−3度。この風で厳冬期なら瞬く間に凍り付いてしまうが、この気温ならゆっくりしても問題は無かったか。体に染みついた条件反射みたいな物かも
分岐に置いたシューを回収して薬師岳方向へと下って行く。意外にも数名の登山者とスライド。その先トレースは下るに連れて深くなり楽しみしていたりシューの出番は無い雰囲気。樹林帯に入ると風は無く、下りでも汗ばむほど。雪山でトレースを辿るのは楽だがその分新雪の感触は楽しめない、残念、。
昨年の今頃、大雪の安達太良山を甘く見て下りで大汗をかいた時とは条件が劇的に違う。当時の事を思い出しながら下るのもまた味わい深く、この尾根のニュアンスが変化する辺りが迷いやすいなどと思い出す下り道。
平坦な道のりとなるとゲレンデトップは近い。間もなくゴンドラ駅に着き、日当たりのよいベンチで一休み。この先はゲレンデを下ってみる事に。急な斜面の積雪は膝下程ある所もあり、重い雪質も手伝い軽快には下れない。傾斜が緩むと雪は浅くなりテンポよく歩けるように。雪はあるが、まだ晩秋の雰囲気の残るベース付近。12時30分、出発地点戻り。
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