須金岳仮山頂 奥に踏み跡あり
稜線より荒雄岳方向
手前のピークより須金岳山頂
須金岳山頂付近より虎毛山と高松岳
高松岳
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【日程】 10月19日 天候:曇り
【山域】 神室山地 須金岳
【ルート】 登山口より往復
【行動時間】 6時間 累積標高差約1050b
移動距離約12.7`
天気予報の様子見もあり目指す山を決め兼ねていたが、以前から気になっていた須金岳に行ってみる事にした。沢へと向かっていた頃には須金岳周辺の沢に幾つかのラインを描いていた事もあり、夏道を辿っての登山には気が向かなかった訳もある。
大森平の旧国道より須金岳登山口の標を見てゲートのある林道へと右折。少し草のうるさい感じの道を奥に進むと、狭いスペースに一台の駐車車両があり登山の準備中だった。橋を渡り登山口の前を通過して間もなく倒木があり、車はここまで。強引にUターンして橋の手前に無事駐車。
8時20分、歩き出す。携帯に着信が入っていて応答などをしていたら時間も遅くなってしまった。電波状態はぎりぎりセーフだった。湿っぽい杉の植林帯の中を沢沿いに巻いて行き、道の分岐点から登りとなる。急な斜面を直登気味に登って行く。尾根に上がる手前が最大傾斜となり登山らしい雰囲気となる。
尾根上は傾斜も緩んでくる。やや細くなった木の根が出ている所で枯れた木の根に乗せた足が唐突に滑り左の膝を痛打して、ゴロリ。滑るとは思っていたのだが、ヒザの相手が隠れた石ではダメージも痛い。歩けるので様子を見ながら進行。履き慣れた靴なのだが、その分靴底が減っていてグリップは良くない。
背の高いブナや太いブナが目立ち始め、間もなく急登になる。少し行くと林道で会った二名の先行者がいて、楽しげに会話をしながら歩いていた。急な登り道が続き、息が上がった頃にようやく水沢森を通過。いつの間にかピークを通過して鞍部へ。ここまで道の整備状態は良く道刈りも充分。東側の展望が得られる。標高が上がり、稜線も近い雰囲気となって間もなく平坦な小広い場所に出た。
9時50分、須金岳山頂の標があったが、ここは仮の山頂。承知の様に須金岳の山頂は登山道から離れているので山頂は藪の中。もう少し奥にある1241bPが仮の山頂と思い込んでいたので気が抜ける感じ。標の奥には県境沿いに踏み跡が伸びていたが、進むにつれて消えている可能性が高い。少しだけ覗いてみる。ほぼ平坦な道を1241bP方向へと歩き出す。
途中で万滝沢方向へと落ちる沢形があり心引かれる。背の低い樹林を抜けると荒雄岳方面の展望が広がる。猪の倉沢源流の斜面が開けていて、荒々しさは無いが美しい斜面を見せる。風が冷たいので先へと急ぐ事に。1241bPは気が付かないうちに通過。樹林の先には特徴のある虎毛山が見える。GPS片手に下り始め、九合目の標の辺りでストップ。
ここまで、それらしい踏み跡は無かったし、思ったより笹の勢力は強く取り付くに良いポイントも無かった。このまま下って車道を歩き、周回しても良いが、取りあえず藪の薄そうな所から侵入し、状況が悪ければ再度考える事にして藪の中へ。しかし、藪の中に一歩入ったからにはどんなに酷くても引き返す事などは自分的にはあり得ない。状況を見ながら何て自身を説得するための口実に過ぎない、いつものパターン。
山頂までは直線距離で400b程か。予想では背の低い笹と灌木が広がる稜線かなと、思っていたのだが、予想は外れたみたい。笹の背は高く次第に密になってくるが、たまに灌木があったり蔦が絡んだりして割と単純藪。山頂手前の緩いピークからは須金の平坦な山頂を確認できた。間近に見えても行程はまだ半分。その先は人の体重が乗った位ではしなりもしない灌木と背の高い笹に進行は更に遅く。
笹が低くなり平坦になると山頂も近いが、そうなるとどこがピークだか判らない。取り合えず一番高そうな所をピークとした。11時45分、須金岳山頂。もう少し先にある山猫森の名前に引かれるが、行くとすれば残雪期か。思いの外に展望は良く、目前に大きい虎毛山とその奥の高松岳が事に印象的。栗駒山は雲に隠れている。もしかしたらと万滝を探してみるが、残念ながら隠れて見えず。
流れる雲は低く時おり雨粒も落ちて来るので長居は無用。広い尾根は方向感覚が狂い易いので小まめにGPSでチェックしつつ同じ様なルートで登山道へと戻った、12時40分。
時間的に遅れ気味なので往路を戻る事にする。緩いアップダウンを越して仮の山頂まで戻り、少し下って眺めの良い尾根で一休み。稜線より下がった日当たりのよい尾根筋の黄葉が見事だった。下りの方が急下降に感じる道を慎重に下り出発地点へと戻り、14時20分。
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