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 2013年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月9日 安達太良連峰 前ヶ岳

真ん中のピークが和尚山、右の一段低い山が前ヶ岳

前ヶ岳より和尚山へと続く尾根

和尚山

前ヶ岳山頂

立派なリョウブ


【日程】 2月9日 天候:晴れ
【山域】 安達太良連峰 前ヶ岳 (1340b)
【ルート】 フォレストパーク(県民の森)より山頂往復
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約700b 移動距離約7`
       行動時間4時間35分
       (参考値)あだたらスキー場積雪:140a

 安達太良山の山スキーは積雪とスケール的に物足りない印象があり、一部の山域を除いて山スキーの記録は今まで少なかったが、やはり地元の山でもあり、安達太良山本峰周辺を継続で滑ってみたい気持ちはある。

 自宅を出る時は青空が広がり天候的には問題は無い様に思えたが、あだたらスキー場に近付くにつれて風は強くなり稜線方向の雲の流れは速い。天気情報通りに稜線は風速20bを越えている模様で、春スキー気分の甘い期待は見事にハズレ。

 時間も遅いのでスキー場の手前でUターンして安達太良山は諦め、以前から気になっていた前ヶ岳を目指してみる事に。県民の森へと移動してみるが、道路の除雪状況が判らないし事前の計画も無いので、取りあえず県民の森の駐車場に車を停めて出発準備。

 10時45分、シールで歩き出す。風が強かったが、森の中に入ると風は弱くなる。間もなく山頂方向に伸びる林道に出て、暫くは林道の道形を辿るようになる。この道はクロカンコースになっていて要所に道標が見られる。ラッセルは浅いが、やはり高度を上げるにつれて深くなる傾向。

 クロカンコースから離れて間もなくで道は終わり、後は林の中を立ち木を避けながらの進行。杉田川の右岸尾根を辿るようなイメージでコース取り。樹間は広くは無いものの比較的歩きやすい。尾根が明確になると雪も浅くなり露岩が出ていたりするので慎重に通過して緩く下る。

 広い尾根に取り付くと次第に傾斜が出てきて雪は深くなり、木も混んでくる傾向。雪は全般にパックされていて固い所はシールが利かない程締まっている所もある。木々の背が低くなると樹間はさらに狭くなり、傾斜もあるのでスキーは諦める事に。ストックを片手にツボで行くが、膝上まで沈んだりキックを蹴り込んだりと雪質は安定しない。

 やや藪気味な斜面も開けて来ると山頂も近い雰囲気。和尚山も考えていたのだが、現状のペースと天候を考えると無理か。尾根の縁まで来ると西風が強烈で、写真を撮るのに伏せていても体が浮いてくる。ケルンらしき物のある山頂は近いが、尾根上は這って行くのも危険な程の風。四足歩行で東側から山頂へ。13時50分、前ヶ岳山頂。
 
 付近の尾根が岩屑状なのが理解できる天候。写真だけ撮り引き返す事に。下り始めると風も弱まり天国気分。気温は−8度。サクサクと下りスキーデポ地点へ。ブーツを歩行モードにしていたので中に雪が詰まり、ブーツを脱いで固い雪を掻き出すが上手く行かない。F1ならではの手間と言える。

 片足のブーツが滑降モードでロックできずに脱いだり調整したりするも解決できず。パックされた雪質と混んだ樹林の下降には気が進まないがフリー状態で滑り出す事に。尾根が明確になる辺りで少しだけ登りがあり板を外す。後は下るだけで、雪は良くは無いが安定してきて樹間も滑るには問題は無い。

 道形に出れば後はターン無しで板まかせに下るのみ。クロカンコースにはスノーシューのトラックがあり。駐車場まで来ると子供たちがソリ遊びに興じていた。15時20分、出発地点戻り。

 自宅に戻りブーツを点検してみたら問題無く滑降モードでロックできた。侵入した雪が固まり可動部分が狭くなった事が原因と思われる。ツボで歩くときは緩くロックした方が良いのだが、ついうっかりで‥