東吾妻山と鎌沼
一切経山より吾妻小富士
五色沼と家形山
東大巓より大日岳方向
東吾妻山より一切経山方向
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【日程】 8月16日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 東吾妻山 (1974b)
【ルート】 浄土平→東大巓→谷地平→東吾妻山 戻り
【行動時間】 9時間25分 標高差約1350b
移動距離約22`
前回、月山に行った時の疲れがまだ残っている感じもあり、近場の吾妻へと出かけて見る事にした。とは言っても、疲労感を残した月山も特別ハードな山行では無かったのだが…
無料開放中の浄土平駐車場より歩き出す、8時。計画としては一切経山から稜線を辿り人形石か、状況によってはもっと先までと考えていた。とりあえず最初の目標の一切経山へと進行。酸ガ平の手前で振り返ると福島方面は雲海に覆われていた。
風があり気温も低めなので体力の消耗も少ない。一切経山山頂、8時50分。中吾妻や西吾妻のピークは灰色の雲に隠れているが、山頂からの眺めは良好。間もなく家形山を目指して下り始める。登山道脇に咲く花々を鑑賞しながらのんびりと行く。家形山の山頂では浄土平から来た単独登山者が休んでいた。
この先、烏帽子山への稜線の道は樹林帯が続き展望は得られない。朝方の雨で濡れた笹の葉がズボンと靴をを濡らす。幸いな事にいつもの泥道は比較的乾いていて歩きやすい傾向。全般に笹の勢力が強く、一般の登山道にしては藪っぽい印象。倒木等もあり整備のほうも手付かずの模様で、荒廃気味。
歩くペースも遅れ気味なので、時間的に人形石で折り返すのが妥当な線か。いつもの烏帽子山山頂。西風が強いので休まずに通過。次の昭元山の山頂で小休止。樹林の山頂で展望は良くないが穏やかな山頂。一昔前の冬、この場所は幕営適地だった。
東大巓が近くなると木々の背も低くなり開放的な雰囲気となってくる。ピークへの登りは木道歩きとなり周囲には草原が広がる。東大巓、12時15分。弱い雨が降り出したし、時間的にも遅れているのでここで引き返す事にする。往路の笹道も気が向かないので谷地平へと下る事に。大蔵新道も道の状態は良くないと思われる。
分岐まで戻り谷地平方向へと右折。木道の先は笹に覆われていた。足元が見えないので注意が必要。唐突に小広い湿原に出る。藪と開放的な空間のギャップが大きい。ギボウシの花が咲く不思議な宇宙に迷い込んだよう。幾つかの開けた湿原を通過すると小沢沿いに下るようになる。付近は休憩適地。対岸に上がると深い森の中の道。
靴が脱げてしまうような泥道も今日は乾燥していて問題ない。鬱蒼とした森から谷地平の花咲く草原に出るとまるで別世界。草花の写真などを撮りながら木道を行く。分岐から姥沢沿いの踏み跡を大倉川方向へと行ってみるが、途中で踏み跡は無くなり引き返す事に。昔、谷地平に住んでいたと言われる山賊の件が気になったので。
人の気配のする避難小屋を通過して姥ヶ原へと。この道は標高差は少なめでもいつも疲労感が出る登り道。木の根と岩と泥が主な原因かなと考えつつ歩く。姥ヶ原に出て一息。時間もあるので東吾妻山に寄ってみる事にする。人の気配のない道を山頂へと緩く登り上げて行く。そう言えば家形山からは誰とも会わない道のりです。
16時20分、東吾妻山山頂。写真だけ撮り、西風に追われるように来た道を戻る。姥ヶ原から鎌沼沿いに酸ガ平へ。後は木の階段を下り、石がごろごろの道を行けば浄土平は近い。出発地点戻り、17時25分。
浄土平湿原の道で数匹の犬と散歩中の夫婦がいた。リードを付けない犬達は大と小を気持ち良く済ませていたので、離れた所にいた飼い主に大をしている事を知らせた。彼らにも言い分は有るのだろうが、最後に後味の悪いものを見てしまった。
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