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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 4月20日 吾妻連峰 西吾妻山

中ノ沢横断ポイント1130b

西吾妻山山頂付近

中ノ沢への斜面

中ノ沢右股1780b付近

デコの第四クワッド

【日程】 4月20日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 グランデコより西吾妻山往複
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 登り約1000b 移動距離約12`
       行動時間3時間40分

 グランデコの駐車場より歩き出す、6時45分。スキー場は週末のみの営業と聞いていたが、駐車場には県外ナンバーの車が数台停まっているし、ゲレンデ内では圧雪車が作業中。作業の邪魔にならないようにゲレンデを歩き、中ノ沢の横断ポイントへ。

 中ノ沢は水流が出ているが、ブリッジは点在しているので問題なく対岸へと移動。尾根への登りは雪質のせいかほぼ直登できる程シールのグリップは良い。灌木の枝が張り出す固い雪の上には新雪が薄く積っている。昨日は南岸低気圧の影響か、吾妻東部の低い山でも結構な積雪があったようだ。付近では時おり日が差す時もあるが、天候の回復は遅れ気味で稜線方向は灰色の雲の中。

 山頂から下る通常ルートと同じライン取りで進行。1550b十日平(仮称)は時期のせいか雪が沈み、思いの他に起伏がある。中ノ沢へと流れる支流の沢形を辿るせいもあると思うが。シラビソの森の中を歩きやすい開けた方向へと歩けば進路も思いの他にブレる傾向。

 中津川の右岸尾根に沿って歩いてみる。雪が降り出してきて風も出てきた。汗を大分かいているし、下りでは体が冷えそうなので薄手のフリースを着て早目の休憩15分。対岸の中吾妻は見えないが、太いシラビソの根元は意外と居心地が良い。

 樹林帯を抜けると北風が一段と強く冷たく、湿った固い雪の粒が吹きつけて来てサングラスもメガネも視界不良。傾斜は無いが風で波打つ雪面が固く、板の先端が刺さって前にコケたりする。ほぼ山頂と思われる場所で証拠写真。西吾妻山山頂、9時25分

 自宅で地図を確認したら誠の山頂は50b程離れていた。山頂の無い山とも認識できる。ここからは中ノ沢右俣へと下る予定なので、始めは西方向へと進んでみる。山頂周辺はミニモンスターが乱立しているのいでシールで下り、風が弱くなった辺りで滑降準備。気温は−6度。

 視界が悪いので目の前の開けた斜面をヤマカンでルーファイ。付近は開けた斜面と密林がはっきりしている。沢の源頭部の様な所から沢筋へとエントリー。スッキリとした沢では無いが悪くは無い。一つ奥のオープンから沢へと落ちる沢筋が正解にも思える。中ノ沢右俣は今回が初。

 谷が深まり傾斜が増して来ると新雪も増えてエクセレント。谷は狭いので板を振ってスピードを殺す動作。雪の深い時期にフォールラインへと落ちれば鳥肌が立ちそうな予感。右岸から支流を合わせると傾斜も緩くなるが、まだまだ雰囲気は良い。左岸に白い崩壊地を見ると西大巓方向からの左沢が合流する、1740b二俣。(動画)

 左俣方向となる西大巓の東斜面も気になるが、今日は早目の下山の予定もある。沢の傾斜は更に緩くなので早目に右岸へと取り付く。雪は締っているので、斜滑降でデコへと滑り込む計画。ダメならシールを使えば良い。推進とカニ歩きを交えて移動。沢状を越した先で夏道付近まで来て小休止。今シーズン初めの12月に来た時とは違い、藪の埋まった滑り易い開けた林の中を快適に流し下る。

 デコのゲレンデに出ると陽射しがあり、気温も高くて別世界のよう。雪質を考え、動いていないリフト下を下ってみる。ワックスの効果か雪が緩んでいる割りに板の走りは良好。目の前にボーダーの一団が、第一リフトのみ営業中とは知らなかった。駐車場まで滑り込んで終了、10時25分