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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月8日 吾妻連峰 東吾妻山
山頂下で滑降準備

高山方向へと緩く落ちるオープンスロープ

東吾妻1850b付近

こんな感じで続く片斜面

【日程】 3月8日 天候:雪
【山域】 吾妻連峰 東吾妻山 (1974b)
【ルート】 蒲谷地より井戸尻川を辿り山頂往複
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 登り約1100b 移動距離約14`
       行動時間4時間45分

 以前に、野地温泉からのアプローチで東吾妻山頂から小倉川を下る目的で入山した事があったが、積雪等の条件が悪くて沢の下降を逃した事があった。磐梯吾妻スカイラインから見える小倉川沿いの斜面は開けた箇所もあり、見た目スキー向きに見える。期待度は低いが、今回は偵察的な感じで行ってみる事にした。

 蒲谷地の井戸尻川に架かる橋の近くに車を停めて出発準備。10時30分、シールで歩き出す。小雪の舞う天候だが、時おり日が差す時もある。風は無く暑く感じる。しばらくは沢沿いに伸びる林道の道形がルート。固雪の上に新雪が浅く積っていて歩きやすい。新雪に埋まったモービルとスキーのトレースが確認できる。

 沢を流れる水音に山の春を感じる気分。会津地方も晴れかと思ったが、吾妻方面は雪が舞い上空の雲の流れも速い。条件が良ければ高山辺りまで足を伸ばすか、小倉川を行ける所まで下ってみようかと考えていたが、スタート時間も遅い事だし今日は諦めて山頂の往複だけにしよう。

 昨年1050b辺りから尾根に取り付いて水流の出た沢を越せずに進路を変更した事があったので、早目に枝沢の左岸から取り付く予定も良いポイントを見過ごしてしまい〈無い?〉、しばらくは枝沢の水線通しに進む。下が固いせいか急な所ではシールが後退する時もある。水流があるので結局は右岸の台地状に上がるようになる。沢の横断ポイントも、前回より時期が早いせいか簡単に沢を越せた。

 尾根に取り付くと勾配が増し、板のテールが雪の底を探るように一段と沈み込む。斜面は樹林のせいなのか、見た目よりも勾配があった。植林と思われる唐松の林の中を大きくジグを切り尾根上へと。広い尾根に乗ると傾斜も落ちる。1350b付近で幾つかの道形を横断するとブナ林となる。1400b付近の平坦地を通過。シラビソ帯の歩きとなると木々の間を縫うように歩くので方向が定まらない感がある。下山後、自宅でログを見たらほぼ直線的に登り上げてはいたが。

 次第に積雪も増え、やや風雪気味になり汗をかいた体や指先が冷える。気温は−10度程で厳冬期の厳しさは無いはずだが、なぜか疲労感が強い。山頂が遠い感覚。時おり手を温めながら進行。風を避けるようにやや東側から山頂へと。シラビソの背が低くなるとピークも近い。山頂の標は目の前のはずだが、いつもの仮の山頂でゴールとする、13時55分

 風を避けて少し下ってから滑降準備。気温は−12度。雪は締っていて、ツボになっても沈み込みは少ない。押し込めばいくらでも沈むが。チートシートを忘れたのでレジ袋で収納。高山へのツアーコースの東に落ちるオープンの良い所をを少し滑り予定のルートへと進路変更。巻いて行くと早くも白い斜面が現れた。やや片斜面だが雪が吹き溜まっていて思いの他に快適。

 眼下に見えるはずの景場平も何となく見える雰囲気。広い南尾根の東側の斜面は雪の付がよく、白い斜面の下沿いに滑っても上を滑っても自由。ただホールラインに落ちる部分は少ない。視界の無い時などは良い下降ルートかもしれない。傾斜が緩くなると推進も入る。さらに下った1400b台地の通過も雪は深く無いので問題は無い。

 後は唐松林の中を往路のトレースを目印に下るが、そのまま下ると沢の通過が問題なので、一旦は消える尾根を下る。GPSで確認しつつ尾根の末端から井戸尻川へと。最後が急な斜面だったたが往路の林道に滑り込む。雪は重くなりつつあるが、板の走りは良い。標高が下がると気温も上がり、冷えた体に切る風が心地よい。15時15分、出発地点に戻り。