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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月13日 半田山と萬歳楽山 

半田山山頂

萬歳楽山山頂にある見晴し台

見晴し台から半田山と福島盆地

見晴し台から蔵王方向


【日程】 2月13日 天候:晴れ
【山域】 福島.宮城県境 萬歳楽山 (915b)
【ルート】 早田牧場付近→半田山→萬歳楽山→戻り
【装備】  板:K2 ペイバック146 金具:TLTスピード
     シール:グライドライト.モヘアピュア 靴:スカルパF1
【データ】 登り約780b 移動距離約14`
       行動時間4時間10分

 空き時間を利用して近くの半田山まで軽い感じで山スキーに出かけてみようかと考えたが、以前から半田山の北に位置する萬歳楽山も気にはなっていたので半田山からの往復で計画してみた。

 早田牧場の先まで車で入り駐車スペースに車を停める。車道にはシール歩行に十分な積雪がある。11時、歩き出す。もっと奥まで車は入れる感じだが、あまり上まで入ってしまうと登山の雰囲気も薄れてしまうのを嫌った。モービルと車に踏まれた道と別れ、自然公園の入り口前から登山道方向へと進行。

 固く締った雪の上には新雪が10a前後積っていて、浅いラッセルがある。今回は山板の中では細目で短いペイバックだが、シールがモヘアのせいか抵抗が少なく歩きに軽快感があり、シールの滑りも良好。今期購入のドリフトの方が太く長いが重量はほぼ同じなので、印象の差はやはりシールの違いが全て。ペイバックは短い分ラッセルが深くなると雪の抵抗で足の運びも重くなる傾向。

 最近はまとまった雪が無かったのか、積雪は例年よりも少なめに感じる。登山道沿いに歩けるし、下りも問題は無い感じ。松林の中を時おり強い風が吹きぬけて行く。一旦道形に出て少し行くと登山口がある。古いトレースが続いていたが、この辺りからトレースも確認できなくなる。

 斜面の傾斜が出てきたので、ジグを切りながら進む。雪も次第に深くなる。天候は回復傾向で、山頂に着くころには青空が広がっていた。12時20分、半田山山頂。一息入れてから萬歳楽山方向へと歩き出す。所々に赤テープが付いているが、目的は不明で当てにはできない感じ。樹林の中でも歩きやすい。展望は無いのでコンパスとGPSで方角を確認しなが進む。

 緩く下り、少し傾斜が出てくると木も混んでくくる傾向。谷に下らず巻き気味に行くと、小さな雪庇が続く尾根状に出る。雪庇側を歩くが結構雪は深い。特徴の無い萬歳楽山が目の前に見える。稜線下には放牧場の白い雪面が見え、それを目当てに走りに来たモービルのグループが休んでいた。

 目の前の藪気味小ピークを越すのも嫌なので、尾根付近の薄い藪を抜けて沢へと少し下り、再度尾根方向へと登る。僅かに登ると見覚えの登山口近くに出た。後はピークまで150b程度の登りだが、これが意外と遠い山頂だった。途中から夏道は不明になり、林間の歩きやすい所を適当に進む。次第に傾斜が落ちて来ると山頂は近い雰囲気。

 13時40分、萬歳楽山山頂。三角点は離れた低い場所にある。単管パイプで組まれた見晴し台に登り、低山からの眺めを楽しむ。蔵王と吾妻以外の展望は良い。時計を見て、14時過ぎには半田山に戻っている予定を思い出す。帰路は林道を下ってみるか、大分時間を短縮できるかも知れない。

 シールで萬歳楽山を下る。シールの滑りが良いし林間も広くは無いのでシール滑りが合う。半田山へは沢からショートカット気味に直線的に目指すと時間も短縮できる気配だが、半田山経由にも未練。登山口まで戻り、放牧地の白い斜面を滑り道形に出る。後はモービルに踏まれたトレースを辿り下る。平坦な所もあるし、最後に長めの登りもあるのでシールは外せない。脱着が面倒なだけとも言えるが。

 最後までシールで通して出発地点へと戻った、15時10分

 着いてみると山頂経由と時間的な差は少なく、林道歩きは意外と長かった。スノーハイキングと捉えれば萬歳楽山も面白みはあると思う。