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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月9日 吾妻連峰 天元台よりグランデコ往複

西吾妻山頂 風を避けて滑降準備中

中ノ沢1130b横断ポイント

西大巓山頂

若女下り沢コース1800b付近

【日程】 2月9日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 天元台→西吾妻→グランデコ→西大巓→若女下り
【装備】  板:K2ダークサイド174 金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約2110b 移動距離約16`(リフト別)
       行動時間5時間10分

 天元台スキー場から西吾妻山を越えてグランデコへと下り、さらに西大巓を越して若女平経由で天元台へと戻る予定で出かけてみる事にした。両スキー場のリフトを利用して二十日平と若女下りの二つのツアーコースを楽しめるプランだが、このコースをトレースするのも久し振りの事。積雪は天元台の上の方で380a

 9時30分、天元台のゲレンデトップよりシールで歩き出す。締ったベースの上には新雪が浅く積りラッセルは無いが、シールの滑り易い雪質。いつものルートで梵天岩と中大巓の鞍部を目指す。稜線付近は風も弱く視界は悪く無い。梵天岩から見る西吾妻方向は濃い霧に覆われていた。GPSを確認しつつ西吾妻の山頂へ。例によって東側から巻くような感覚で山頂へと進行。風を避けたかったのと視界が悪い事もあり、ピーク付近より少し下ってから滑降の準備。

 10時25分、グランデコへと滑り出す。ピーク付近はなだらかなオープンスロープで、視界が無いとGPSとコンパスの確認は欠かせない。今回は尾根の中津川寄りに下ってみようと考えたが、いつの間にか沢側に入り込んでしまった。カニ歩きを交えて10分程修正作業をしてみたが、中々尾根に乗れない。不審に思いGPS画面を拡大してみると、いつの間にか緩い尾根を回り込んでいた。傾斜はあるが特徴が無く迷いやすい地形。

 雪が浅いので板がスピードに乗りコントロールに気を使う。飛ばし系の板で速度を抑える滑りは足にも負担が大きい。1650b付近の平坦な十日平(仮)は雪が深いと通過に大汗だが、今日の雪だと軽い推進でスイスイ。残雪期のよう。付近の斜面には前日までの好天のせいか、無数のシュプールが刻まれている。

 再度傾斜が出てくると板は加速。視界も少し良くなってきた。シュプールは二十日平から橋のある夏道へと下るものと、中ノ沢を途中から横断するものとに分かれる。横断ポイントはいつもより少し下から渡り、対岸の道形へとカニで登る。間もなくスキー場のゲレンデに出て、ゴンドラ乗り場前で板を脱いだ、11時35分

 雪が締っていた事もあり予定の時間より早めに着いたので、スキーセンター内でゆっくり休憩。  デコのゲレンデトップよりシールで歩き出す、12時25分。ここから西大巓山頂までは400b程の登りで、調子が出てきた頃には山頂着のパターン。高度を上げるとまた視界不良。消えかけたシューやスキーのトレースが交錯する。木の枝に赤や緑の目印が付いてる。天候が良ければ人気なハイキングコースとも言えるし、以前山頂で会った人は地図などいらないと言っていた(無い)

 ニセピークの巻きも積雪が豊富でスムーズに巻ける。辺りは真っ白だが山頂までは間もなく。13時25分、西大巓山頂。気温は−8度で風は弱く今の時期にしては穏やか。若女下りの下降ポイントへとシールで移動する。広い斜面を大きくジグを切りながら下降。鞍部へとモンスター群を避けるように歩いていたら西吾妻へと登り出していた。西風で掘れた雪面とモンスター達に阻まれ、思う進路に進めない傾向。

 長く感じる雪原歩きが唐突に終わると予定の滑り出しポイント付近。背の高いシラビソの林の下で滑降準備。13時55分、滑り出す。今回は雪も豊富なので沢コースから若女平を目指してみる。広い源流部は傾斜があって雪も深く快適で、板の滑りは絶好調。集中してないと立木にぶつかりそう。沢筋が明確になってからは沢床を避けて左岸の斜面を滑る。どこを滑っても正解でしょうが

 沢床に降りて間もなく若女平へと斜滑降で尾根へ。若女平を推進無しで板が走るのはファットの恩恵か雪質のせいか。やせ尾根を付近は消えかけたシュプールが集中する箇所。尾根の先には一段と太いシュプールが残っていた。もしかすると自分が前回滑った時の物か。

 尾根の末端付近は雪が固くなり、板の操作も少し慎重に。今の時期しかファットの出番は無いが、今回は細目のドリフトの方が良かったかなとチト反省。車道に出て終了、14時40分