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 2010年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 12月20日 吾妻連峰 西大巓

1650b夏道付近

西大巓山頂

中ノ沢1900b付近

西吾妻

【日程】 12月20日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 西大巓 (1981b)
【ルート】 グランデコより山頂を往複
【装備】  板:BDドリフト166 金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1060b 移動距離約8`
       行動時間3時間25分

 付近の山の積雪は相変わらずで、今回も月山へと思ったが、天気予報では午前中に前線の通過があり雨の可能性がある。吾妻の方が天候の崩れは少ない事もあり、グランデコより西大巓往復で計画してみた。ただし、スキー場上部でも積雪は40a程度の模様で、まともに滑る事ができるかどうかが問題。

 ゴンドラを降りてシール歩行開始、8時50分。これより上のゲレンデは圧雪はしてあるので歩きやすいが、まだクローズ中なので滑る人はいない。夏道に近い第四リフト降り場よりゲレンデを離れて夏道方向へと進行。思った以上に笹が出ていて始めから笹薮状態だった。倒木や岩が雪に隠れているのが良く判る。この辺りの積雪は40aもないかも知れない。

 間もなく夏道の道形らしきものを確認。所々で灌木と笹がかぶり道形を辿れないので、歩きやすい所を選んで適当に進む。当然に進行速度は遅い。今回は西大巓往複なので時間的にはかなり余裕はある。1700bを過ぎると積雪も増え、次第に歩きやすくなる傾向。雪質は変化に富んでいる。陽の当る所は固い最中で日陰はやや重いがふかふかの雪

 ニセピークが近くなると尾根は明確になり、木々の背も低く混んでくる。狭い道形を辿るには傾斜もありグリップの良いアセンションでも後退するようになるが、これは今日の雪質の問題もある。この小ピークは巻きたい所だが尾根通しが正解のようだ。苦心のニセピークを過ぎれば山頂までは間もなく。樹林帯を避け、中ノ沢側の白い斜面が歩きやすい。雪庇はまだ無い。

 西大巓山頂、10時35分。朝方は晴れていて山頂を確認できたが、今は雪が舞い風が冷たい。気温は−6度。風を避けて風下に少し下ってから滑降の準備。中ノ沢の源流部となる北東斜面を滑ってみる事に。視界は100b位でも白い斜面には所々に枯れ草が出ている。シュテムの低速ターンで慎重に下る。雪はクラストで板が取られるが、落差があるので悪くは無い。

 次第にブッシュが目立ってきたので、少し早いが100b程高度を下げてから登り返す事にする。シールで登り再度の山頂。先程からF1の滑降モード切替のレバーがロックでき無い。強く荷重すると、ロックが外れて突然歩行モードになるので試行錯誤&だましだましで滑る。ニセピーク付近の尾根上は道形の幅が狭く板を横に出来ないので、スリルのある滑りを楽しめる。

 こんな時だけはワックスと走る太板がうらめしい。一旦は夏道沿いにコブ滑りの要領で快適になるが、ゲレンデが近付くとまた藪が濃くなる。まだ新しい板は傷だらけになってしまった。樹林を抜け出てデコのゲレンデに出ると青空が広がっていた、12時15分

 後はデコボコ気味の圧雪コースを快適に飛ばし気分転換。スキー場のベース戻ると気温は6度で暑く感じる。振り返ると西大巓と西吾妻方向は雲が流れ去り青空が広がっていた。