猫鳴の山頂 |
三森山への分岐 |
猫鳴山付近の道
二ツ箭山より屹兎屋山(左奥)
楓が色付いていた
三森山より広野の海岸線
屹兎屋山より二ツ箭山方向
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【日程】 11月21日 天候:晴れ
【山域】 阿武隈山地 屹兎屋山 875b
二ツ箭山 709b 三森山 656b
【ルート】 屹兎屋山→二ツ箭山→三森山→屹兎屋山.戻り
【行動時間】 5時間25分 標高差約1100b
移動距離約24` (道標参考値)
二ツ箭山からは猫鳴山を経由して三森山と屹兎屋山へと至る登山道が整備されている。今回は縦走で考えていたが、登山口が多い事や周回に使える林道の存在もいくつか有り、コース取りの選択肢は多い。
当日は予定より自宅発が遅れてしまい、当初は二ツ箭山発の屹兎屋山と三森山の往復で予定していたが、登りの少ない屹兎屋山からスタートしてみる事にした。ただし車の移動時間もあり、二ツ箭山からスタートしても移動時間を含めたトータルの時間はどちらもはさほど変わらないかも知れない。
林道分岐の駐車スペースに車を停めて歩き出す、8時30分。林道を歩いて行くと道は途中で通行止めとなり、クサリが張られていた。林道を歩き、アンテナの立つ広場に出ると山頂までは間もなくだった。8時50分、屹兎屋山山頂。
目指す二ツ箭山が確認できる。山頂から猫鳴山方向へと登山道を下る。朝露に濡れた笹でズボンが濡れるし、濡れ落ち葉で滑りやすい道。周りは雑木林で、結構笹の背が高い箇所もある。緩やかで広い尾根のアップダウンを越していく。しばらく進むと林相も変わる。自宅の庭先にもあるアセビやカエデの森にはブナの木も見られる、阿武隈山地では珍しい。
左側に枝打ちされた林が広がっていたが、途中で踏み跡が薄くなる所があり、そこで左手にあるピンクのテープに誘導されてしまい間伐されて開けた林の中を進んでしまった。10分程歩いてミスに気が付き元の場所まで戻る。登山道に復帰して一息。三森山への分岐を通過すると猫の山頂も近い。巻き道から緩く登って行くと間もなく猫鳴山の山頂、9時25分。
樹林の中の山頂。下って行くと巻き道と合流。この先の道は林道跡のような感じで、アップダウンも無く気持ち良く歩ける。ペンキ塗りたてで輝くような鉄塔を過ぎると徐々に高度も下がり、二ツ箭峠も近い雰囲気。植林地を下り間もなく登山口のある峠に到着。反対側に二ツ箭山登山口があった。
笹がカブリ気味な道を辿る。メインコースの根本登山口に比べ、やはりこのコースは人気が無いようだ。左手からの道を合わせて間もなく二ツ箭山山頂、10時15分。岩峰の男体山等に比べ展望も無く地味な山頂。時間も無いのでここで引き返して次の目的地、三森山へと向かう。
峠へと下り往路を戻る。植林地を抜けて尾根に乗れば、後は緩い登りと広い道の歩き。猫のピークには寄らず巻道を行く。下った所が三森山への分岐点、11時10分。13時頃までに下山の予定だったが無理だろう。予定通りに三森山を往複してみる事に。まずは休憩、枯葉の上に転がると眠気が。葉の落ちた枝の先に青空と白い雲、のどか。積雪はほとんど無いと思われる山域だが、四季の区別も無い様でそれも少し寂しい気もする。
林の中の道は下草も無く、踏み跡は落ち葉に隠れて判別しにくい。鞍部まで来ると千軒平ダム方向からの林道終点に出合う。道標に誘導されて林道を横断。送電線の保守用の道が交錯する時もあるが、周りを良く見ると目印等はある。開けた林の中の道が続く。次第に傾斜が出てくると三森山との鞍部は近い。
木々の背が高くなり枯葉がカサカサと舞い落ちる不思議な空間。鞍部から植林地の際沿いに急な斜面を直登すると汗が吹き出る。尾根に上がると傾斜も落ちる。三つあるのピークの一つのようだ。山頂は奥なので、明瞭になった尾根道を辿る。
12時10分、三森山山頂。太平洋側の展望がある。地元の単独者と少し立ち話。また往路を戻る。それにしても林の中の道で展望は無いが、歩きやすく快適な道が続く。歩いている内に枯れ枝に足を取られて尻餅をついたが、枯葉と腐葉土が柔らかくしばらく横になっていた。
13時10分、三森山分岐。屹兎屋山.へと右に折れて往路を戻る。男女の四人組が下って来た。会うのはこれで三回目か、お互い笑ってしまった。木の上からトンビのようなフクロウのような鳥が逃げていった。朝も複数回見たのでこの辺りを棲みかにしているのだろう。頭が大きいからフクロウのようだが、それにしては大きいような。
屹兎屋山.山頂を通過して反対側へと下る。往路の林道では無く、廃道状態の道を試しに下ってみる。次第に笹を漕ぐようになり尾根の反対側に回り込む辺りから踏み跡を外れて右に移動すると簡単に林道に出た。後は林道を歩いて出発地点に戻り、13時55分。
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