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 2010年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月31日 吾妻連峰 西吾妻山 二十日平

中ノ沢へ落ちる斜面の奥に西吾妻山

山頂付近より飯豊連峰

西吾妻山の山頂

中ノ沢横断ポイント 1120b

【日程】 3月31日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 グランデコスキー場→西吾妻山→二十日平
【装備】  板:K2 ペイバック146 金具:TLTスピード
      靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1020b 移動距離約8`
       行動時間2時間15分

 グランデコの第四クワッドリフトを降りてシールで歩き出す、9時50分。周辺には前日の物と思われるスキーやシューのトレースが交錯していた。樹林の中を斜上気味に中ノ沢方向へと進行。予定では西大巓を経由して西吾妻山を目指すつもりだったが、山頂方向の風が気になるのと出発時間の遅れもあり、中ノ沢を横断して西吾妻のピークを目指してみる事に。

 時間を含めて条件が良ければ、西大巓のピーク経由の方が開けた斜面もあり楽しめるとは思う。中ノ沢へと降りる良いポイントを探して沢沿いにしばらく進行。中ノ沢1670bの沢床に降りて一息。暑いので薄手のフリースを脱いで温度調整。

 西吾妻のピーク方向へと斜面に取り付く。開けた斜面の雪は締まっているが、木陰の雪は意外と深い。湿って重い雪の中を歩いていると、予想通りにスキーの先端にはダンゴが付いたり剥がれたりの繰り返し。雪の深い所では次第にスキーの先端が刺さるようになり歩きにくい。

 板を外してみると、シールトップの金属部とエッジには氷化したダンゴが盛大に付着していた。ダンゴを除去するとだいぶ歩きやすくなった。シラビソの木が低くなってくると展望も開けてくる。青空の下の西大巓東面の白い斜面と飯豊連峰の眺めが良く、しばし観賞。山頂付近のミニモンスターの斜面も雪面のうねりが消えて意外なほどに歩きやすい。

 11時10分、広く平らな西吾妻山山頂付近を通過して東側へと移動。気温は−2度程だが西風は冷たく、汗で湿った体には少しだけ厳しい。風よけ効果の薄い崩れかけたミニ樹氷の陰で滑降の準備。滑り出すと風に叩かれた雪面は滑りにくい。雪面が氷化してエッジが流れる箇所もあり、山頂付近の雪は良くない。

 樹林の中に入ると雪は多少良くなるが、固いモナカ状で板のコントロールには気を使う感じ。板の走りは良い。GPSとコンパスで位置を確認しながらシラビソの大木の中を滑る。1550b付近の平坦地は緩いアップダウンがあるので、ラッセル無しでも通過には思いの他に時間を要する。

 再度傾斜が出てくるとブナが交じり出し、斜面も開けてくる。中ノ沢寄りに尾根状を下る。左に小沢を見ながら灌木の目立つ斜面を滑り下ると中ノ沢はすぐ。いつものポイントで沢を横断して対岸へ。カニでわずかに登ると道形に出る。

 推進でカラマツの林を抜けてスキー場のゲレンデへ。緩いゲレンデの斜面をミドルで流してゲレンデベースへと。やはりこの板はゲレンデ滑りが向いているなと感じつつ滑って終了、12時5分