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 2010年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 1月11日 西吾妻山と若女下り 

西吾妻山頂方向と東斜面

中吾妻を目印に下る

沢筋から抜け出た辺り 中吾妻の稜線

西吾妻東斜面 日没までは二時間弱程

【日程】 1月11日 天候:晴れ
【山域】 西吾妻山
【ルート】 天元台→西吾妻東斜面→若女下りツアーコース
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 下降高度約1500b 
       行動時間4時間5分

 天元台の積雪も240aとなり、山スキーに出かけるには問題ないと思われる。前回の積雪が120aだっただけに期待感も膨らむ。ただ体調は良くはなく、年末に左肩を痛めてしまい現在も鈍い痛みが残っている。古傷等、複数の要因はあると思うが回復には時間がかかりそうな気配です。

 若女下りと言う事で、いつもの様にゆっくりと自宅を出たが、今日が成人の日という事をすっかり忘れていた。天候も良いのでツアーコースは賑わっている予感。思ったより空いていた天元台の駐車場に車を停め、11時20分のゴンドラに乗りゲレンデへ。

 ゲレンデトップへとリフトを乗り継ぎ歩き出す準備。青空が広がり風も無く天候は穏やか。くたびれた感じのシールを板に貼り歩き出す、12時5分。良く踏まれたシューのトレースが梵天岩との鞍部方向へと伸びていたので利用する。横の移動が苦手な道具のせいか、直登を交えながら徐々に高度を上げて行くトレース。鞍部近くでトレースと別れる。

 稜線付近でも風は無く汗が出るので、リフトの寒さ対策で着てきたフリースを脱ぐ事に。短時間の行動だと体温の調整とかしないのだが、やはり気温よりも風の影響は大きい。梵天岩を通過して西吾妻の山頂を目指してみる。雪は比較的締まっていて歩きやすく、樹林の中ではストックを強くさしても半分位しか埋まらない。条件が良いので東斜面を中津川方向へと滑って見る事にする。寄り道です

 時間をみながら適当な所で登り返す予定。山頂付近を通過して東斜面のエントリー適地へと移動。平坦な西吾妻の山頂にはあまり興味は無い。滑り出しはどこからでもOKだが、やはり広い斜面が広がっている辺りが理想。少しくだり、ミニモンスター帯から抜けた辺りで滑降準備。

 13時10分、滑り出す。見た目には風に叩かれた雪面も適度に締まり快適にターンを刻める。しっかり塗ってもらったワックスも好調で板の走りは良い。おいしい斜面に気分良好。高度を下げるにつれてモンスターの姿が目立ちはじめ、次第に背も高くなってくるが滑るには充分なスペースがあるし雪質は良くなる傾向。

 シラビソの巨木の中も滑り易い、底のある深雪はひざ程度しか潜らないので板も走る。やがて見覚えのある沢形に出合い、沢床へと落ちてみる。沢は間もなく傾斜が落ちて板も走らなくなる。思った通り沢床には穴が点在していて、底を覗くとゆるい水流が見えた。深さは3b位か。沢筋はこの先しばらく歩くようになるので今日はここまでとする。1630b付近の沢床、13時20分

 のどかな沢床でお茶で一服、ついでエネルギーの補給でゆっくり。間もなくシールで梵天岩方向へと登り出す。やはりしばらく山歩きから遠ざかっていたせいか息が上がる、息を整えながら大きくゆっくりと歩く。山勘で歩いていたら少しふくらむ感じのライン取りで梵天岩が見える地点に出てしまった。まあ、最短ラインでも10分程度の差だろうが。

 梵天岩と西吾妻の緩い鞍部は強風地帯だが、今日は穏やか。視界があるのでミニモンスターの迷路の通過も割りとスムーズ。間もなくツアー標識に出合い、その先の傾斜が出てきた辺りで滑降準備。15時15分、滑り出す。樹林帯の広い尾根の中の滑りだが、やはり視界があると滑り易い。軽い粉雪もあり滑りを楽しめる。なぜか先行者のシュプールは無い。

 若女平に近付き傾斜が緩くなってくると先行者のシュプールが交錯するようになる。稜線付近は積雪が増えた感じはあるが、この辺りはまだ灌木の枝が高く出ている所もある。若女平はシュプールがあるので通過はスムーズ。やせ尾根もスキーで踏まれている割には滑りやすかった。ウェーブを楽しいと思えるのがポイントかも。

 植林地に入って間もなく、板の流れ止めが下枝に引っ掛かりバランスを崩して転倒。以前にも同じような感じでこのへんでコケたような気憶。尾根の末端付近も比較的雪は良くスムーズに通過。車道に出て終了、16時10分