流石山と茶臼岳
三倉山
三倉山山頂
三倉山より流石山と茶臼岳
三倉山より唐沢山方向
三倉山登山道入り口
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【日程】 11月5日 天候:晴れ
【山域】 那須連峰 三倉山
【ルート】 林道終点→三倉山→唐沢山→三倉山登山口→
大峠林道→戻り
【行動時間】 6時間45分
【データ】 高度差度約1450b 移動距離約23`
登山を始めて間もない頃、登山靴(ゴア)でニゴリ沢を辿ってから三本槍と流石山のピークに立つ計画で訪れた事があった。水量が想像よりも多く、素足での渡渉と巻の連続に予定時間を大幅に過ぎてしまって予定を変更。その時から流石山は気になってはいたが訪れる機会が無い山となっていた。沢を甘く見た反省もあり、初めて沢靴を買うきっかけとなった山域でもある。
二日程前に降った雪が薄く残る林道を辿り登山口へ。他の車が進入した痕跡は無い。林道終点の少し手前の駐車スペースに車を停めて出発の準備。来る途中で道を間違えてしまい予定時間は遅れ気味。
8時55分、歩き出す。陽射しがあり思ったよりも暖かい。先日購入したばかりのカッパをさっそく着てみた。サイズはぴったり、カッパ上は暑いので車に置いていこう。石が多い道に雪が積もり歩きにくい。新旧の道が交錯しているが、何となく道なりに進行。見た目、新しく道を切り開く必要も無い気はするが、不思議。
遅い感じのペースで大峠を通過。流石山方向へと登り出すと、ようやく登山らしい雰囲気となってくる。背の低い笹が広がる斜面は花の時期が良いと聞く。振り返る三本槍方面の眺めが良い。写真を撮ったりしながらマイペースで進行。雪は深くてもくるぶし位まで。カッパのせいか足上げが微妙に重い感触。下半身はヌクイ。
次第に傾斜が緩んでくると快適な稜線歩きとなる。間もなく流石山の標柱が立つ山頂に到着、10時10分。大倉山へと続く緩い稜線と会津側の眺めも良い。磐梯山が霞んで見える。会津若松と郡山、北関東が意外と近い。少しゆっくりしてから大倉山へと歩き出す。小さな池を見て間もなくで大倉山の山頂着、10時55分。
スラブ状の斜面を見せる三倉山の眺めは良い。南会津並みの豪雪ならば山スキーの良いチャレンジコースになるなと、三倉山の斜面を眺めつつ一人妄想の世界。雪が有ればあのラインがいいなと‥。先を急ごう
大倉山を過ぎると回りには低灌木が増えてきて、雪も若干深くなる。小動物の足跡は無数にあるが、人のトレースは無い。幾つかの小さなアップダウンを越すと、明確なピークとなる三倉山へはあと一登り。11時25分、三倉山山頂。
展望抜群の山頂には立派な標柱と祠があった。田島方面の山麓の紅葉が印象的。小野岳が思ったよりも大きく見える。祠の横で休憩タイム。気温が高いので雪解けも早いだろう。唐沢山方向への指導票が気になる。古いガイドブックには藪道と書かれていたような。さてどうするか。
とりあえず、道はしっかりしている模様なので下って見ることにする、道が無ければ戻れば良い。結構な傾斜がある道を滑るように下る。雪は浅いので油断は禁物。木々の背が高くなってくると木の根が出てきて歩きにくい。それでも順調に高度を下げる。
小ピークに出ると唐沢山山頂の標柱が立っていた、11時55分。。展望の為に少々伐採された感のある山頂からは麓の田園風景が足下に見える。振り返ると三倉山のピークが三つ連なって見えるが、それで三倉山?。登山道は麓の方まで下っているようなので、道を下ってみる事に。縦走路を戻っても車道を周回しても時間的には大差は無い気がする。皮算用
急な下り坂が暫らく続き、次第に雪が浅くなり気温も上がってくると雪が靴底について滑る滑る、雪ダンゴ状態。止まっていても滑り出す。枯葉と雪交じりの道を慎重に歩き下る、ペースは遅い。道の分岐点、案内板に従い尾根を行く道と分かれて、沢方向へと下り出すと雪も消える。しばらく歩きにくい涸沢を歩くと林道の終点に出た。登山口の表示は無い。
一本道の林道を辿り、植林地を抜けると見覚えのある神社の前に出た。道の分岐には三倉山登山道入口の表示があった、13時。ここは来る途中で道に迷い通過した所だった。静かな農道に座り込みエネルギーの補給。これから長い車道歩きがまっている。
小走りで農道を進むが首の辺りに違和感がある。無理せずに歩く事にする。急いでも10分か20分程度の差だし。振り返ると唐沢山の眺めが良いが、見た目には会津の普通な山。小野岳や三倉山を眺めながらてくてくと歩く。それにしても単調。
野際新田の集落には戊辰戦争で一軒だけ焼け残った家があった。立ち止まりフムフムと看板を読む。朝方道に薄く残っていた雪は消えていた。約12`程の歩きで駐車地点へと戻り、15時40分。2時間弱位の歩きかと思っていたが、結構遠かった。
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