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 2009年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 7月30日 吾妻連峰 滑川温泉と東大巓 (1927b)     

白浜より東大巓方向

五色沼

駕篭山稲荷より谷地平

谷地平

大倉新道から滑床を歩いてみる

東大巓より一切経山方向

金明水で一休み

滑川温泉


【日程】 7月30日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 東大巓
【ルート】 高倉新道→一切経山→駕篭山稲荷→東大巓→戻り
【行動時間】 9時間
【データ】 登高高度約1700b 移動距離約26`

 梅雨の末期、日帰りで行ける範囲の山の天気予報はよろしくない。天気図を見ると回復傾向な気もする。しばらく山歩きをしていない事もあり、雨を覚悟で近くの吾妻へと出かけてみた。

 立岩の登山口からと東大巓方面へと考えていたが、登山口までの林道の状態が何と無く気になり、途中から予定変更で滑川温泉の先の高倉新道口へと車を走らせる。目立たない登山口前にある立派な駐車スペースに車を停めて出発の準備。

 8時45分、歩き出す。雨が今にも降り出すような天候で湿度が高い。今回は高温多湿の想定で靴は防水性の無いトレールラン用の靴を履いてきた。軽量で山中を走ったりするのには良いが、あまり登山向きとは言えない。この道を辿るのは初めて。道は刈払いされていて途中までは歩きやすかったが、その先は笹の中を漕ぐような所もある。沢から離れて水流で掘れた道を辿るようになると霧ノ平も近い。一ツ清水の水量は細い

 高倉山が目前に大きく見える霧ノ平を通過、9時20分。見上げる稜線方向には青空も見える。思ったよりも大きな神楽岩や、白浜もあり変化のある道。今年スキーで滑り込んだ四郎右ェ門沢源流の崩壊地も見える。この尾根を忠実に霧ノ平までスキーで下るには雪に恵まれないと難しいだろうし、楽しいとも思えない。

 家形山への最後の登りは樹林の中の道となるが、木の根と湿って滑る石には要注意。山頂の平らな家形山の道を五色方向へと進む。水はけの悪い泥道に足元は見事に泥まみれ。道の分岐で前方に大きな灰色の枯れ木があった、少し近付くとカモシカだった。声を掛けると慌てて茂みの中へと消えていった。たいして珍しい物でも無いが。

 五色の眺めの良い山頂の一角で一休み、10時40分。靴擦れ予防のテープが濡れて剥がれたので、ザックの中にあったダクトテープで応急代理。糊がしつこい(強い)感じなのが気になる。福島方面は雲の下。風が爽やかで五色の眺めも良い、少し早いが一個だけ持ってきたパンを食べてゆっくりする事に。写真を撮っていて振り返ると先程のカモシカ君がいた。カメラを向けるとパカパカと駆け出し林の中へと猛スピードで消えて行った。驚いた鳥たちが大騒ぎ。若いカモシカだった。

 一切経山へと歩き出す。乾いた岩のしっかりとしたフリクションを味わい山頂へ。11時30分、一切経山山頂。ここまではカモシカ以外は誰にも会わなかったが、下るにつれて人が多くなる。避難小屋を過ぎて鎌沼へと道を折れるとまた静かになる。気持ちの良い木道を歩き姥神様のある分岐へと向かう。高山植物の群落は無いが、花の種類は結構豊富なので写真を撮りながら進行。でペースは遅い

 分岐から駕篭山稲荷へと向かってみる。姥沢沿いに谷地平へと下る道が荒れ気味なせいもある。山腹を巻いて伸びる道。赤い鳥居から稲荷までは直なのでお参りして見る事に。12時40分、駕篭山稲荷。ウィダーを飲んで一休み。水を忘れたのでコンビニで麦茶を買ってきたのだが、麦茶も結構いけます。このコースには沢が多いので水の消費は少なめ。

 谷地平への道、下部はやはり泥道でペースは上がらない。樹林の中から不意に谷地平が目の前に広がる。水量が少し多めな姥沢を渡り対岸へ。冷たい水流が気持ちよい。木道を歩き、湿原の真ん中辺りで写真休憩、13時20分。さらに沢を幾つか渡り深い樹林の中へと。

 ここから東大巓への道の状態は良くないとは思っていたが、実際には笹の勢力が強く踏み跡の不鮮明な所もあった。泥道が多いのは時期的なものもあるだろうが。ようやく滑を見せる沢に出ると歩きやすくなる。滑床が快適そうなので道から離れて沢を辿ってみた。滑が終わると水も深くなり足も冷えてきたので右岸の登山道に戻る。

 この先の支流で水を浴びて一休み。後は快適に高度を稼ぎ稜線へ。分岐から左に折れては東大巓へと進み間もなくで東大巓山頂へ、15時15分。山頂は目の前だが展望は無いのでパス。緩く下り、湿原の木道を快適に歩き明月荘へ。水を含んだワタスゲの頭が重そう。明月荘前の分岐からは滑川温泉へと折れる。途中の金明水の水場で一息、15時50分。水は冷たくてうまいが水量は多くは無い。木道に腰を降ろすと動きたく無い気分になってくる。ここでレスキューシートにくるまり一泊するのも悪くないか‥

 重い腰を上げて下り出す事に。間もなく雲の中に入ると湿度が高くメガネが曇る。スリップに注意しながら歩く。大滝沢を渡り間もなくで姥湯への分岐に出合う。姥湯経由も滑川温泉に下るのも時間的に大差は無いと思う。滑川への道が刈り払い済みのようなので滑川へと進行して見る事に。鉱山跡の作業道を利用した道は全体に歩きやすいが、歩く人は少ない感じ。

 順調に下り滑川温泉前を通過、17時25分。後は車道を登り返して出発地点の登山口へと歩く。温泉からの近道が有ったようだが気がつかなかった、時間的に大差は無い感じだが。17時45分、出発地点戻り。