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 2009年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 3月27日 蔵王連峰 不忘山 (1705b)           

不忘山山頂

山頂よりニッ森山方向

不忘の碑下より白石スキー場方向

ケッチャグラ沢1170b付近


【日程】 3月27日 天候:曇り
【山域】 蔵王連峰 不忘山
【ルート】 硯石登山口より山頂を往複
【行動時間】 3時間15分
【データ】 標高差約1000b 移動距離約8` 

 硯石より山頂を往複の予定だが、現地の積雪状況が判らないのでミニスキーとスノーシュー等の登山装備一式を車に積み込み出かけてみた。麓から見る白い稜線は流れる雲の中で、風が強そうな雰囲気。着いてみると、登山口付近の積雪は僅かなのでスキーは車に残し、重く感じるシューをザックに付けて歩いて行く事にする。9時40分、歩き出す。

 今年初めての登山靴での歩き、足が慣れないせいか太腿筋が妙に緊張する。樹林の中に入ると新雪が薄く積もっている。10分程先に出発した先行者の足跡を追うように明瞭な道形を辿る。次第に傾斜が増してくると積雪も少しずつ増えて来るが、ラッセルと言うほどでは無い浅い雪。

 たまにはスキー無しで歩くのも気分転換には良いと思う。所々に残雪があり、道を離れてショートカットしてみる、藪は薄いので雪が切れても問題は無い感じ。気が付くと夏道を辿る先行者を追い抜いていた。軽く挨拶して先行。1000b付近から安定した残雪が続くようになり、新雪も少し深くなる。

 今回は珍しく雪山用のスパッツを着用してみた、厳しいラッセルでも雪の進入は無く信頼感がある一品。1100b付近から傾斜は無くなり、残雪も良く締まり歩きやすい。これより夏道を辿るのは困難(面倒)なので、方角を確認しながら山頂方向へと進む。天候は薄日が差して風も弱くのどかな感じ。緩い尾根の東側にルートを取ると、予想通りに白い雪が続いていた。

 少し固いので、軽くキックを刻み快適に広くゆるい雪稜を行く。1550bでブッシュが出てきたので左に回りこむと簡単に雪の無い夏道に出た。火山礫の広がる斜面は予想外に風が弱かった。山頂も見える。少し下り不忘の碑を通過。スキー場方向からは単独者や団体サンが結構登ってくる。

 間もなく不忘山山頂着、11時40分。南屏風岳方向は白い雲の中で見えないが、展望はまずまず。西側の斜面に出ると冷たい風が強い、気温は−4度。写真等を撮りつつボチボチと下る。天候は回復傾向か。不忘の碑から少し下った鞍部から谷筋に下り、往路の尾根を目指してみる。所々に灌木があるが快適に下れる。間もなく緩い尾根に出ると靴の滑りが良い。

 尻セードは重い新雪の抵抗がありうまく行かないのが残念。後は斜面を回りこんでケッチャグラ沢の源流部方向へ。少し樹林が煩いが沢筋に出ると林道の道形のような雰囲気で気分良く下れる。沢が落ち込む所から左岸に上がり夏道方向へ。目星を付けていた斜面を下り過ぎて少し笹薮を漕いだりして出発地点へと戻った、12時55分


 2月の山スキーでは不忘からの滑降を逃してしまった。今回は地図上から引いたラインの現地確認をしたかった。まあ、歩きでしたがこれも残雪期ならではの楽しみ方で、天候と雪次第ではコガ沢源流部を下るなんてのも一興かと。考えたりしてます