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 2009年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 1月11日 吾妻連峰 高山下り  

箕輪山と鬼面山

箕輪山と麦平

反射板の立ついつもの山頂

 別な山域での山スキーを考えていたが、朝起きて外を見ると雪が積もっていた。うし、近くの高山でも良質な深雪にありつけそうだ。と言う訳で毎年恒例の高山下りへと出かけて見る事にした。

【日程】 1月11日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 高山
【ルート】 男沼入口より高山往複
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 滑降高度約1200b 移動距離約16`
       行動時間6時間15分

 雪で流れの悪い福島市内を抜けて土湯方面へと車を走らせるが、土湯へと近付くに連れて道路の積雪は無くなってしまった。青空が見える。男沼方向へと林道に入る。轍は深いが、フォレスターの腹をする事も無くスムーズに男沼の入り口の駐車スペースに車を停めた。まだ奥へと入れそうだが駐車スペースの問題もあるし、林道ゲートまでは歩いて10分程度の距離。

 近いからと油断して、ゆっくりと朝飯を作ったりしていたので到着時間も遅れ気味。10時5分、歩き出す。林道を辿りシールで歩く。不動湯との分岐を右折。不動湯側と林道側はゲートが降りていて車は入れない。林道を高山の登山口目指して歩く。モービルのトレースは無く、兎の足跡が散見されるぐらい。板の沈みは少ないが、雪が重いせいか足取りは重く感じる。気温は−2度。

 陽射しが眩しいのでサングラスを着用。林道のカットは積雪が多くは無い割にはスムーズに通過。調子に乗って登山口の手前でもショートカットしてみた。時間的には大差は無い雰囲気だが、たまには違うルートを歩くのも気分転換に良い。カットも勢いで、標高差で150bもしてしまった。下りでは登りのトレースを使えなくなる、帰路では林道の雪はさらに重くなっている事だろう。

 林を抜けてようやく高山下りのコースと合流、藪の無い正規のコースはやはり歩きやすい。右膝の不調もあり長く運動をしていなかったせいか体が重い感じで、歩くペースも今ひとつ。1250b付近の尾根を通過。展望の開けるポイントだが、高山の付近だけ天気が良いように感じる。ラッセルは浅くても、軽いクラストや固いモナカの雪質がある。軽い新雪ラッセルの方がはるかに快適なのだが、今日は少し期待外れ。

 この先は緩い斜面の林間の歩きが心地良い。次第に傾斜が出てくると灌木や下枝がうるさい感じ。風も無いのに手が冷えるので立ち止まり暖めながらの進行。右の太腿筋はそろそろ限界か、ペースダウンでだましだまし歩く。つりそう。14時15分、時おり強風が吹き抜ける高山の山頂。

 風を避けて少し下ってから滑降の準備。何か頭も重い感じで調子は悪い。滑り出しは雪質良く板も走って快適。しかし雪は次第に重くなり板を取られる。踵加重を意識していたが、トップが雪に刺さって前転。足を強くひねった、あぶねぇあぶねぇ。この方向だと金具は解放しない事を知った。雪質を求めて沢方向へ。塩ノ川支流へ、谷は大きく広い。やはり雪質は尾根より良く、滑り易い林間を下り沢床へ。沢筋が狭くなり滝形らしき物が出てきた辺りで段丘状にカニ歩きで戻る。

 地形的に滑るには無理があるのでシールを貼る事にする、14時45分。1450b付近。後で地図を見たら、ルートの選択でさらに下降できる雰囲気だが、さほど滑降意欲をそそる沢でも無かった。トラーバース気味に尾根に戻るつもりだったが、簡単にツアーコースに戻れそうに思えたので、直登を交えて谷から最短距離でツアーコスを目指してみる。少し歩くと右足の太腿筋がギブアップ、10分程痛みに耐えて静止体勢。落ち着いたところで静かに歩き出す。

 谷を抜け出てシールを剥がして滑り出す。すでに緩斜面となり推進等を交えながらゆるく滑る。1250bの吹きさらしの尾根を通過するとブナ林の滑りとなる、少し重めだが速度に乗ると気持ちが良い。内足荷重が調子良い。やはりトレースの無い夏道と林道の滑走は雪が重い事もあり骨が折れる。自身のトレースに乗れば楽チンですが。不動湯との分岐に出て板を脱ぎ、歩いて出発地点へと戻った、16時20分