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 2008年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 12月6日 安達太良山 (1700b)           

馬車道から峰の辻への分岐

篭山

峰の辻

安達太良山山頂

概ねこんな感じ


【日程】 12月6日 天候:曇り
【山域】 安達太良山
【ルート】 奥岳登山口より山頂往複
【行動時間】 3時間25分
【データ】 標高差約750b 

 山形方面へと山スキーに出かける予定でいたが、天気予報を確認すると荒れ模様の天候との事。そこで方針を変更、スキーは諦めて安達太良でツボ足ラッセルを楽しむ事にした。平地は晴れ間が広がっていても、吾妻安達太良は見事な厚い雲に覆われていたので、念の為のスノーシューを車に積み込み出発です。

 あだたらスキー場の駐車場に車を停める。冷たい風が吹き抜け、小雪が舞っている。気温は1度。スパッツを忘れたのでスノーシューは必携状態。そんな時あんな時に何かと便利なレジ袋、これを靴下の上に被せてから靴を履く。靴の中で足が動くので収まりは良くないが、日帰り程度なら暖かくて結構快適です。11時20分、歩き出す。

 道なりに歩いて間もなく、早くも積雪を見るようになる。高度を上げるにつれて積雪も順調に増えてくる、嬉しい誤算。ザックにつけたシューが重いのはサイズが大きいせいもある。明確な道形の登山道には薄く雪が積もってはいるが、よく踏まれている事もあり歩きやすい。大きめなザックを背負った登山者は小屋泊まりのようで余裕がある、岳温泉から歩いて来たとか。

 途中でトレースの無いコースを選択すると浅いラッセルを楽しめるようになる。スパッツが無い事もあり早めにシューを履いてみる。久し振りの装着、慣れない事もありバンド締めは面倒くさい。歩きなれないせいか雪面がクラストしてると爪が引っ掛かり体制が崩れる。ストック忘れたし。馬車道に戻ってみるとトレースがある、俗に言う高速道路状態。峰の辻への分岐を折れるとトレースは無くなり、登山らしい雰囲気となる。風が少し強くなり小雪が舞い、稜線方向はガスの中。

 締まったベースに薄く新雪が積り、ラッセルと言う程でもないが、歩くペースはしっかりと遅くなる。登山道の切り開は判るのでルーファイに問題は無し。間もなく灌木帯を抜けると強風地帯となり視界も効かなくなる。峰の辻までは山腹を斜上するルート、雪も固くてシューでは歩きにくい。時おり風が強くなると倒されそうになり、シューの先端を掴み姿勢を低くしてじっと耐え、風が弱まってから歩くの繰り返し。遠く感じる峰の辻。

 12時50分、峰の辻を通過。夏道は不明だが、見当をつけて沢へと僅かに下る。所々に見える黒い露岩以外は辺りは真っ白。GPSの画面を見ても進路に自信が持てないのは、かなり大まかにポイントを打ってきたせいもある。ヤマカンで進行してみるが、思ったより傾斜がきつい感じ。進路を変更して大きく斜上するが、歩きにくい。まつ毛が凍って目は半開き、メガネも凍りGPS画面が良く見えない。

 山頂は近いが風は相変わらず。雪が深く無いせいかシューの効きは悪く、もがく程に斜面を後退するばかり、片栗粉のような雪。緩そうな斜面に見当を付け、膝と手を雪面に打ち込み強引に這い上がり、馬ノ背の山頂近くに出る。山頂への詰めではシューを諦めてツボ足になり、パンチとキックを蹴り込み山頂へ。13時30分、安達太良山山頂。

 休むと体が冷えるので、岩陰から記念写真を撮り直に下る。シューを回収、小脇に抱えて反対方向に下り、見えない夏道沿いに峰の辻を目指す。視界は無くても構わず沢筋まで下り、再度シューを装着。峰の辻を通過。風に押されて早足で歩くとクラスト斜面に前爪が引っ掛かる。一度前転しても懲りずに行く。これはこれで楽しい、モウちょいシューが軽ければもっと楽しい。でかい割に浮力は無いし

 少しうるさい灌木帯に入ると風は弱まり天国。ほとんど判らなくなった自身のトレースを見ながらパタパタと歩く。馬車道に出ると小屋泊まりの登山者が何組か登ってくる。熟年ペアばかり。雪が少なくなった所でシューを担ぎ、マイペースでスキー場へと下った。14時45分、出発地点に戻り。