タカツコ沢源流の快適スラブ 奥に地蔵山
御秘所と御前坂
大日岳
本山小屋より磐梯山 左奥に安達太良山
宝珠山
疣岩山より大日岳方向 |
一日をフルに利用しての大日岳往復と花の観賞を考えていたが、当日朝の出発時間の遅れ等もあり、飯豊山往複のみの少し余裕の山行となってしまった。
【日程】 7月2日 天候:晴れ
【山域】 飯豊連峰 飯豊本山
【ルート】 弥平四郎登山口より飯豊山往複
【行動時間】 8時間55分
【データ】 単純標高差約1400b 移動距離約24`
いつもの朝寝坊で、弥平四郎登山口についたのは朝の8時半頃。軽く食事を済ませて出発の準備です。弥平四郎側からのアプローチは今回が始めて。駐車場横に登山口らしきものがあったので、地図を見たときの気憶を頼りに進入。9時5分。
沢沿いのコースのはずだが、道は尾根を目指すように高度を上げる。どうやら巻岩山経由のコースを選択してしまったようだ、少し遠回りだが向かう所は同じなので登り続ける事に。前日に左膝を痛めてしまったので、いつもよりは抑え目なペースを心がける。膝が良ければ北アルプスでの2500b程の標高差を考えていただけにタイミングが悪い。
一時間弱で上ノ越に着き、給水休憩。風があると涼しいが気温は高い。尾根上の道を巻岩山へと進行。木々の間から大日岳や磐梯山が望めるようになる。盗掘で有名なヒメサユリやシラネアオイも意外に早く散見できる。それにしても日差しが強い、頭がくるくる、いえ、くらくらする。バンダナを少し緩めてみても効果は無い。
尾根上の分岐 |
三国小屋 |
巻岩山ピークの表示は無く、GPSが無いとどこが山頂だったか判らないかもしれない。ここから三国岳までが思ったより遠い感覚。地図の確認が甘かった事もあるが、時間が気になってくる。11時25分、三国小屋前を通過。見下ろす土森沢の沢床はスノーブリッジで見事に埋まっている。これより先はアップダウンの多い尾根が続くので、歩きのリズムを保ちたいところ。ざっと見た感じでは標高差で+200b位か
展望の良い小ピークで、雪で冷やした缶ビールを煽る登山者を横目に通過。種蒔ピークの手前、眺めの良い岩場で休憩する。はるか下の雪渓から吹き上げる風が心地よい。種蒔からは残雪が現れる。少し登ってから夏道へと滑ってみるもスピードがでる、下は笹薮だがちょいヤバイ。切合の小屋前で引水を浴びて水を飲む。照り返しが強いのでサングラスを装着。草履塚への残雪歩きは雪もしまり歩きやすい、アイゼンの踏み跡もある。
標高を上げるにつれて咲く花も変化してくる、写真などをとりつつ歩くのでペースは良くない。本山小屋の先で写真を撮っていたら後続の女性が追い越していった。飯豊山頂、13時55分。この時間では大日岳は少し無理があるか、膝も違和感があるし。名残惜しく大日岳を眺めつつ、しばし休む。残雪は思ったより多く、雪を繋げば快適な滑降を楽しめそう。さてと往路を戻りましょう。
避難小屋の中を覗くと無人、二階に上がると熱気にメガネが曇る。夏山シーズンはこれからだが、登山者も平日にしては多い気もする。すれ違う人と立ち話をしながら下るが、なんでも軽装の単独登山者が遅い時間に大日岳を目指しているとか、自分のことかどうかは不明。きっと面白おかしく情報交換してるのでしょう。日が傾いて気温が下がると調子も出てくる。16時10分、三国小屋を通過。
獅子沼に寄り道してから、松平峠へと急な尾根道を下り出す。松平峠は奥川と大白布沢を結ぶ峠かと思っていたが、思い違いかもしれない。道は山腹をトラバースするように下る。荒れ気味で歩き難い所が多く、十森の水場も水流は細い。傾斜が落ちたブナ林の先に祓川山荘があった。小屋の中の洗い場に引水があり、頂く。冷たくて美味い。
後はトラロープの張られた沢を渡り対岸へ、何気に渡ったら丸石に足を滑らせてしまい慌てる、少し足が濡れた。18時、駐車場に戻り。
登山口の看板を良く見ると、祓川山荘への道は丸木橋の流失により通行止めとなっていて、上ノ越への道を利用するようにと書いてあった。確かに上ノ越へのコースの方が少し時間は多目にかかるが、歩きやすいかもしれない。
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