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 2008年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月5日 吾妻連峰 中津川    

中大巓方向

西吾妻山が大きい

朱滝の落口 だろうか

中津川1465b 下流方向

同じく上流方向

中津川の朱滝上流での動画

 初夏の頃に見た中津川の朱滝はその落差と豊富な水量が印象的な滝だった。冬季の朱滝はどんな姿を見せるのか。そこで今回、お茶を飲みながら観賞する事にして早速出かけてみました。しかしまた次なる課題も発生、次回は下流から見上げてみなくては。沢からの脱出に問題がありそうですが

【日程】 2月5日 天候:色々
【山域】 西吾妻山
【ルート】 天元台スキー場より朱滝へ、戻りは若女下りノーマル
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 滑降高度約1660b  移動距離約14`
       行動時間5時間35分

 きれいにグルーミングされた天元台のゲレンデ。空いているし飛ばすには最高ですが、今回は遊んでいる時間は無い。西吾妻の良質な粉を求め、まずはゲレンデトップへとリフトを乗り継いだ。この付近で380aの積雪、気温は−10度。シールを貼って梵天岩へと歩き出す、9時55分

 TLT金具のロックレバーが以前から不調だったので、メーカーで出している対作品のワッシャーを入れたのですが、今日初めて使ってみたら作動がスムーズで、一発でロックできる様になり、ついでにブーツの装着もスムーズになった。ワッシャー一枚でこうも変わる物か。吾妻では最近まとまった降雪が無い様だが、締まったベースに粉雪が40a程積もっている。今の時期にしては浅いラッセルで進行。

 梵天岩まで来ると天候は回復傾向で晴れてきた、風は弱く汗が出る。午後からは天候が崩れる予報。シールを剥がし、GPSで朱滝の方向を確認して滑り出す、10時45分。スキー向きの広い斜面も雪質はモナカで板をとられて快適では無い。緩い斜面になると雪質軽くて板の走りは良いが、平坦な箇所では歩きと推進が入る。

 中津川へと落ちる斜面は次第に傾斜が出てきて滑りも楽しいが、目の前に広がる巨木の森は迷宮への入り口の様。大きなウェーブが連続しているので、底で止まると歩きが入る。進行のペースは遅目。中吾妻の稜線が次第に高くなる。ツリーランなので雪質は良いのですが、ちょうど2年前に西吾妻中津川1390bへと下ったルートのほうが沢のルートなので、スキー向きと言える。

 中津川を見下ろす落ち込みの上でストップ、GPSポイントは朱滝の真上だが滝は見えない。少し下流になる側壁の上から滝の落口が少しだけ見えた。サラサラと水の流れる滑滝は迫力が今ひとつ、落差も少ないし。雪の深さに汗を掻きながら、カニ歩きで登って戻る。周囲の中では傾斜の緩い斜面、30b程下に中津川の水流が見えるが、下ったらシールでは登れそうにも無い。板を脱ぎ、様子を見ながらツボで少し下る。かなり潜るが行けそうなので沢床までズボズボと下った。11時30分、中津川1465b。

 気温は−3度、風は無く穏やか。沢に落ちると這い上がれない感じなので、少しは離れて記念撮影。上流へとスキーで移動する考えもあったが、少しやっかいな雰囲気。急な斜面を登り返すが、ラッセルに体が沈む。雪面が目の辺りにきているし、小規模な雪崩でも来たら完全に御陀仏。どっこいしょ、安定した場所に戻り一休み。微かな滝の音を聞きながらお茶を飲み、チョコをかじる。一応満足ッス。

 12時20分、シールで登り返す。急な部分以外はシュプールを辿り往路を戻る。若女下りコースを下る計画だが、次第に風雪模様の天候となってきた。樹林を抜けると辺りは真っ白でスキーの板を見てないと目まいがする。梵天岩の方角には雪庇状が出来ているので巻くことにするが、結構長いし雪庇の崩落痕もある。思ったより大きく迂回して緩い鞍部の強風地帯に出ると西風が厳しい。

 デコボコモンスター帯を抜けて少し下ると風も弱くなり、ここでシールを剥がして滑り出す事にする、−13度。14時35分、滑り出す。積雪が多いせいか樹林の中も滑り易い。深すぎない軽い雪質で板の走りも良好。鼻水を垂らしながらどんどん下る。スムーズに若女平を通過、やせ尾根も状態は良い。最後は雪が重くなったが概ね快適でした。

 早めに除雪の始まったスカイバレーに出て板を脱いだ、15時30分

  
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