前白髪山の奥に白髪山のピーク
仙台カゴと船形山
船形山より 中央奥に白髪山 左端に寒風山
誰もいない船形山山頂
黒伏から柴倉山への山並み |
ガイドブックには関山峠から白髪山間の登山道は破線で記載されている。初めて訪れる事になる白髪山を第一を目標にしつつ、船形山も視野に入れて出かけてみる事にした。内心は黒伏山から粟畑間の様な緩いアップダウウンと快適な稜線歩きを期待してはいたのだが、当日は出発時間の遅れもあり、予想外に歩き応えのある山行となった。
宮城県側の関山トンネル入り口に車を停めて出発j準備。今回もGPSを持参したが、沢筋の電波の受信状態が悪く受信に手間取る。電池を抜いて保管していたせいもあるかも知れないが、ハンディーとは言えカーナビとの性能差は大きい。9時30分、歩き出す。天候は回復傾向だが、カッパの下だけを着用。
付近は紅葉も終盤の雰囲気で、見上げる県境稜線が近くに感じる。濡れ落ち葉に隠れた木の根等は滑るので歩く方も慎重になる。急な斜面を道は大きくジグを切りながら峠へと伸びている。県境稜線の眺めの良い995ピークで小休止。雲があり遠望は利かない、面白山や船形山が霞んで見える。道はあまり踏まれてはいないが快適に歩ける。アオノ瀬を越して寒風山山頂着、10時55分。
平らな山頂の一角でエネルギー補給。ペースは思ったより上がらないので、船形山往復だと帰りは日没になるだろう。暗い沢筋の下りはあまり気が進まないが、そう大きな問題でも無い。鞍部へと下り出すが足が滑って歩き難いし、道はさらに踏まれて無い雰囲気となる。寒風山より僅かに高い後寒風山を通過、幾つかの小ピークを越して白髪山へ。
低灌木に覆われた平らな白髪山頂を通過。少し下り出すと反対側の展望が広がり、写真休憩。個性的な最上カゴや仙台カゴのピークが目を引く。船形山への距離感はある、先を急ごう。緩く下って粟畑の分岐を通過、12時20分。この先、船形山への登りが始まる最低鞍部までは起伏の無いブナ林の中の歩きが心地よい。
初めて辿る観音寺コース、小ピークを越してダイレクトに山頂へと伸びる道。急な坂道も次第に傾斜が落ちてくると山頂は近いと、GPSの表示。比較的に誤差が少ない高度計も、今日はプラスになったりマイナスなったりと落ち着かない。13時45分、船形山山頂。
静かな山頂でゆっくりする事に。山のスケールの違いか、寒風山より泉ヶ岳の方が見た目に近くに感じる。遠近法のギミックか。下りも安全速度を維持して鞍部に着いて往路を戻る。15時5分、粟畑を通過。雲が下がって来ているので夕焼けは望めない雰囲気が残念。日が落ちるとペースが落ちるので休憩無しで先を急ぐ。
幾つもの小ピークを越していく。概算で標高差は1500b位と思っていたが、後で確認して読図の甘さを実感してしまった。それにしては体力の消耗が多いな、てな感じで。16時30分、寒風山山頂。薄暮の中、足元に注意しながら順調に下る。登り返しも後数回だ。995bピークでライトを出す。
国道を行く車のライトが見えて来た。この先はさらに安全速度で沢筋へと下っていく。ゆっくり速度のせいか今回は一度も尻餅をつかなかったのも珍しいと振り返る。17時45分、登山口着。
【データ】移動距離約25` 累計標高差約2100b |