鹿森山と三面ダム湖
鷲ヶ巣山山頂より中ノ岳と前ノ岳
朝日の山並み
前ノ岳より中ノ岳と鷲ヶ巣山
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朝日方面から見る光兎山や鷲ヶ巣山は低いながらも気になるピークで、以前からいつかは登ってみたいと考えていた。思い立ったが吉日で、飯豊朝日の登山口を見送り、鷲ヶ巣山へと半日登山に出かけてみた。
中途半端な時間に自宅を出たので、思ったより現着が遅れてしまった。縄文の里の駐車場に車を停めて支度をする。すぐ近くの林道ゲートまで行ってからカメラの忘れ物に気がついてUターン。地元の観光客とヘラヘラしてる内に忘れてしまった。
11時15分、ゲート前発。林道を歩いて間もなくで登山口に出合い、左手の暗い杉林へと進行。ヒルがいる山と聞いていた事と前夜の雨を考えてカッパ下を着用してみたが、やはり暑い。小沢を渡って尾根を目指す。今回は地図の替わりとしてGPSを持参したが、沢筋でGPSのログが切れてしまった。紙地図よりは少しかさばるのが問題でも、簡単便利と言う事もあり最近は山歩きでも出番が多い。
尾根上の道は傾斜が一定で気持ちよく高度を稼げる、樹林の中で展望は無い。避難小屋が目の前に現れて少し休憩する事に、ここまで一時間程の行程。近くに水場がある、山頂に近い割には意外と水量もあった。傾斜が落ちると樹林の中の前ノ岳の山頂だが、いつの間にか通り過ぎていた。木々の間から見える鷲ヶ巣山は思ったよりも遠く、手前の中ノ岳が大きい。
幾つかのピークを越えて行くのは知っていたが、見た目に遠く感じる現実の鷲ヶ巣山。こうなると時間が気になる、先を急ごう。千メートル程度の低山と考えていたが、稜線から日本海に沈む夕日を観賞する事になるかも。靴の底が減っているせいか落ち葉と粘土質の土のせいかフリクションが悪く、下りでは飛ばせない。安全第一ゆっくりと。
鞍部から中ノ岳へとまた一登り、結構急坂が続く、結構結構って。写真と休憩は帰路の楽しみにして先を急ぎたいが、稜線上の道は笹と低灌木が覆い歩き難い、おまけに滑るし。次の鞍部へと下り暫らくすると男女二人が登って来た。あ〜、あっはハ、で何となくお互い通じるのが鷲ヶ巣山らしい挨拶。人に会う予定は無かった。
心配した程でもなかった急な坂道を登り、ようやく着いた印象の鷲ヶ巣山山頂、14時15分。大岩のある山頂で長めの休憩。天候は回復傾向でも飯豊と朝日の稜線は未だ雲に隠れている。特徴のある祝瓶山は見えるのだが。それでも鷹ノ巣山や前ノ岳の眺めは良い。遠く猿田ダムや化穴山も確認できる、いつか暇があったらスキー縦走で訪ねてみたいが、夢の課題で終りそう。
山頂から大声で熊と狸に一声掛けてから下山開始。相変わらずつるつると滑る下り、登り返しも滑る。見晴らしの良好な中ノ岳でまた休憩。雲が流れ去って朝日連峰の稜線が見渡せた、振り返ると県北の名峰光兎岳も見える。所々に下がる古いトラロープを頼りに下ってまた登り。前ノ岳から振り返り、夕日に照らされて燃えるような鷲ヶ巣山を暫し観賞。
後は下る一方、木々の間からは日本海に沈む夕日が見える。下るほどに暗くなるのが早い晩秋の落日。林道に出れば駐車場は近いので後はクールダウンしながら戻る。16時55分、出発地点戻り。
【データ】移動距離約13` 累計標高差約1550b |