植林地上部より古屋敷方向
山頂より蔵王方向
谷筋を下る
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今年、山スキーで山頂を通過した宮城山形の県境の山、番城山。番城山の山頂近くまで林道の道形があり、登山道か踏み跡等がありそうな雰囲気はあった。後日、調べて見ると確かに登山道はあるようだが、マイナーな山だけに情報は乏しい。情報が少ないと余計に出かけてみたくなるのが人情。この手の山はアプローチに問題がある場合が多い傾向が気になる。
工事渋滞の多い栗子峠を避け、金山峠を越して古屋敷へと快適なドライブ。広い駐車場のある古屋敷村の手前で左折して細い林道に入る。約1.5`程進むと沢を渡るようになるので、手前で車を停めて歩く事にする。
13時20分、歩き出す。今回はGPSを携行したので地図は無いが、ネットで拾ったどなたのものか判らない簡潔な山行記録をコピーしてきた、これが頼りです。軽トラならばまだまだ奥に進めそうな山道を歩く。やがて伐採された植林地に出ると見晴らしが良い。ニッ森から番城山への稜線や、蔵王方面の眺めも新鮮な感じ。
林道の分岐では少し進路に迷いながらも、ほぼ道なりに進行。広い植林地の左手上部までくると古いテープの目印がある。だいたいの見当で進むと太い木にペンキマークがあり、林の中へと踏み跡が続いていた(1000b付近か)。後は踏み跡を辿れば目的地まで行けるだろう。樹林帯の中、尾根上の道を快適に歩ける。木々の間からは見覚えのある番城山山頂稜線が見える。
想像していたのとは違うルートで、踏み跡は山頂へと向かっているが、これもひとつの勘違いか。歩きやすい尾根を辿っていたら、いつのまにか踏み跡が消えていた。少し戻る。ルートは尾根を外れて左手の沢へと向かっている。水の無い谷筋をゆっくりと登っていると、ヌカカの大群が集まりだした。くそ
ザックからミントオイルを取り出し付けるが、スプレーを忘れたので付け過ぎてしまった。それにもかかわらず敵の数は減らない傾向。多少の効果はあるみたいだが。過去の苦い体験が脳裏をよぎる。沢筋の藪にはやはり最終兵器は必携。谷を詰め、緩い尾根状に出ると林道跡のような地形があった。GPSで山頂の方向を確認してから進む。笹の勢力が強いので歩き難いが、山頂は近い。はずだが、なぜかそう思うと山頂は遠い。
14時50分、番城山山頂。山頂からの展望は良くは無いが、蔵王や周りの山並みを確認はできる。今年二度目の山頂でエネルギーを補給してから下り出す。屋根だけの小屋の中には小学生の登山記念プレートがあり、山名は磐城山となっていた。下りは早く、ヌカカもこないので至極快適。スピードは控えめにの心がけ。樹林を抜けて植林地に出ると、古屋敷や高畠山の眺めが良い。広がる展望を楽しみながら出発地点へと戻った、16時。
最後に沢で冷たい水を浴び、久し振りの山行を気持ちよく終える事ができた。
【データ】 標高差約700b 移動距離約6.8`
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