西大巓山頂へ
山頂
白布峠と東鉢山
水芭蕉が芽吹く馬場谷地 |
近場で半日の山スキーとなるとエリアも限られてしまう。車に山スキーの道具一式を積み込み、福島山形県境の白布峠へと向かってみる。峠の標高は1400bで積雪は充分と思っていたが道路周辺は意外と少なかった。夜間の行動も視野に入れて西吾妻の周回コースを考えていたが、17時以降はゲート閉鎖で夜間通行止めとなる事をすっかり忘れていた。
積雪の確認をしてる時間も無いし、観光客で賑やかな駐車場を板を担いで行ったり来たりもへんなオジサン、かな。時間的には西大巓まで行けるかは微妙な雰囲気。即決で登山靴を履き準備を整え出発、12時40分。
登山口より雪の上を歩いて馬場谷地へと向かう。緩いアップダウンの連続する尾根は歩きやすいが、意外と馬場谷地までが遠い感じ。気温は高く暑い、雪は緩んでいるので小刻みな足の運びとなりペースは速くは無い。下枝が出ているが、スキーでも問題は無かった。まあ、たまには雪上歩行も悪くはない。と、言う事に。
部分的に夏道が出ている。途中、単独の登山者二名とすれ違う。谷筈山を越して緩く下ると見慣れた馬場谷地に出た、13時20分。西大巓までは標高差で500b程の登り、条件が良ければ1時間以内だろうが、緩い登りが続く斜面では難しい感じ。心地よい馬場谷地を通過して県境沿いに山頂を目指す。
暫らく歩いていると先行者のトレースがあったが、いつの間にか見失ってしう、途中で引き返したようだ。オオシラビソが次第に低くなってくると山頂も近いはずだが、低灌木を覆い隠した残雪はズボズボで体力を消耗するばかり。ようやく着きましたの西大巓山頂、14時25分。
疲れたので少し長めの休憩。渋滞にはまりコンビニで昼飯を買えなかったので、非常食のチョコをかじる。西大巓往複ならば時間に余裕はあるが、プラス西吾妻往復は時間的にも体力的にも余裕は少ない。体も冷えてきたので往路を戻る事にする、気温は10度。
上部は落とし穴が隠れているので、そ〜っと歩くが効果は無い。胸上まで落ちると出るのも難儀。オオシラビソの背が高くなると雪も安定して歩きやすくなり快適な下り。スキーと同じで斜度があると下りは楽しい、雪質もあるだろうが。靴が滑る感覚が絶妙。この付近は灌木等も少なくスキーで下るのにも適しているエリアと言える。
傾斜が落ちてくると馬場谷地は近い、GPSで進路を修正しながら進む。画面を見てれば進路に迷う心配は無いイージーな安心感。15時10分、馬場谷地を通過。このペースならゲートの門限には問題無しなので、後はペースを落としてゆっくり歩く。もう五月、ゆっくりペースでも大汗がでる。そろそろ季節に合わせた山行スタイルに衣替えの時期か。それにしても、スキーであればもうチョイ時間が短縮できたろうにと考えたりする。
スカイバレーに近ずくにつれて車や二輪のエンジン音が大きくなる、冬は冬でモービルの勇ましいエンジンノイズが響き渡る白布峠。静かなエリアでは無い。最後に緩く下って峠の登山口に戻った、15時55分。
【データ】 移動距離約9` 行動時間3時間15分
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