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 2007年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月26日 金山峠より舟引山                       

蓬沢山より番城山と蔵王連峰

番城山付近より金山峠方向

番城山よりニッ森と蔵王

番城山のピーク

ニッ森を越して蔵王へ

舟引山付近より熊野岳方向

 前回、ニ井宿峠より金山峠間を縦走した時、山並みの奥に頭だけ見えた番城山の大きく白いピークが印象的だった。ある程度標高を上げれば快適な稜線歩きを期待できそうな雰囲気はある。金山峠からの蔵王連峰縦走が理想的だが、地図を見ると幾つか気になる箇所もあり、今回は七ヶ宿干蒲よりの往複で計画してみた。条件が良ければ蔵王最高峰までとは考えていたが、結果的にはもう少し時間に余裕が欲しかった所でした。

【日程】 3月26日  天候:晴れ
【山域】 奥羽山脈 舟引山(1173b)
【ルート】 七ヶ宿干蒲→蓬沢山→番城山→舟引山を往複
【装備】 板:TRABアエロ180+ダイナフィットTLTcomfort
      靴:スカルパF1
【データ】 移動距離約36` 行動時間15時間

 最初のピークとなる蓬沢山へのルートと取り付き点を決め、事前にポイントをGPSに入れていた。金山峠へと至る道のゲートの前に車を停めてゆっくりと準備をする、寝ていないので体は熟睡モード。良く見ると予定していた沢コースの取り付き地点はお墓だった。時期的にも何なので、墓地を避けて少しルートを変更する事に。

 予定より遅れてシールで歩き出す、3時45分。金山峠へと道形を歩き、適当な所から尾根を目指す事にしてみる。見上げると満天の星空、明るく威勢の良い流れ星にドキリ。少し歩いてから杉林の中の斜面に取り付く。傾斜はあるが雪面は固くシールの効きは良い。しかし尾根に上がると雪は消えた。薄い藪を越して反対側に僅かに残る雪を繋ぎ、藪漕ぎを交えて前進。お先は真っ暗。

 尾根が細くなって来ると僅かな雪も無くなる、岩場が交じってきて板を脱ぐ。板を小脇に慎重に通過していく。尾根が少し太くなってくると雪があらわれ再度板を付ける。上山市の街の灯りが意外と近くに見える。進むにつれて雪は少ないながらも次第に安定してきて一安心。傾斜が出てくると山頂も近い。5時15分、蓬沢山山頂。

 山頂らしい山頂で展望もまずまずだが、人工物の類は無い。先は長いのですぐに下り出す、気温は0度。雪面は固く立木や灌木もあり下るペースは登りより遅い。細く急な所や平坦で藪気味な尾根もあるが、次第に積雪が増えてくると歩きやすくなる傾向。県境を辿り幾つもの峰を越えて行く。

 下りでスキーの先端を木の根に引っ掛けたらシールが半分ほど剥がれてしまった。あまり見ない剥がれ方だが、休憩を兼ねて丁寧に戻す。これより先、県境沿いのルートの通過に大きな問題は無い。小さな問題はある。番城山への緩い登りが始まる辺りからは幅のある歩きやすい雪庇が続き、ペースも上がる。

 8時、番城山山頂。明確な山頂で眺めは良いが、霞がかかり遠望は利かない。蔵王が一段と大きい。ここまでのペースは予定より遅れている、11時で折り返す事にしていける所まで行ってみよう。取り合えず第一目標の番城山までは来ることができた。鞍部までは300b程の下り。雪は柔らかく、シールで下ってみる。

 尾根は広く、ブナ林の中を大きくジグを切り、ターンを交えながら気持ちよく下降。余裕があればシールは外したい。地図で見るより以外に深い沢床に降りてから尾根に上がり、ニッ森を目指す。適当に歩いていたら沢へと下る尾根に乗ってしまった、目指す方向は合っているので沢へと降りてから県境稜線に上がる。付近の尾根や鞍部には幾つかの林道の道形が確認できる。無雪期の登山ルートか

 近くに見えたニッ森は意外と遠い。足が擦れて靴擦れができそうで、さほど痛くは無くても最後には皮が剥けている事が多い。ニッ森を通過、9時20分。折り返しの予定時間まで前進してみる。付近の尾根は広く開放的で歩きやすい。標高を上げると風も強くなる傾向、蔵王の稜線はさらに風が強そうだ。林道を横切り、僅かに登ると舟引山の山頂に出る、10時30分

 気持ちの良いブナ林に誘われ、もう少し足を伸ばしてみる事に。緩く下り、15分程歩いてから引き返す事にする。歩きが主の山スキー、山域にもよるが東北の山ならではの楽しみ方かもしれない。ここから熊野岳往復なら3時間以上かかるだろう。帰路も滑る所が少ないので時間が気になる。振り返る蔵王が次第に遠くなる。ニッ森や番城山の下りもシールで下る。番城山山頂、14時30分

 狭い藪尾根の下降で灌木にサングラスをはじかれて落としてしまった、回収は不能。蓬沢山山頂、17時45分。日没を眺めながらシールを剥がす。固いモナカ雪は斜度があれば何とかなるが、藪気味の狭い緩斜面では難しい。安全第一でゆっくり下る。尾根の分岐で少しルートを間違えたりする。適当な所から金山峠方向へと下り始めるが、藪が煩く、スキーでの下降を諦め板を脱ぐ。

 藪を抜けてから再度板を付けてゆっくり下降。往路の道形に出て出発地点へと戻った、18時45分
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