烏帽子岩付近より蒜場山と古岐沢
対岸の西ノ峰と赤津山
烏帽子山から西大日岳へと至る尾根
烏帽子岩と岩岳 |
今年の四月に訪れた飯豊連峰の赤津山、登山道の無い赤津山の山頂へと至る踏み跡があると聞く。残雪期の赤津山は好印象だったが、果たして雪の無い時期の赤津山はどんな物かと気になっていた。出発当日、山頂の天気予報は晴れになっていたが、朝早く起きると外は雨模様だった。眠気と天気に迷いながらモタモタしていたら出発時間も大幅に遅くなってしまった。
登山口(取り付き)を目指していたら、加治川治水ダムから先は危険防止の為に通行止めとなっていた。ダムから取り付き地点まで歩くのは時間的に無理がある。目の前には蒜場山登山口の看板があり、良く見ると焼峰山登山口の看板もある。地図も情報も無いが、こんな機会でも無いと蒜場山に登る事も無いので、登って見る事にして出発の準備。
9時55分、雨は上がっているがカッパの下だけ着用して歩き出す。ダムを渡り対岸の登山口へ。手持ちのエアリアマップには登山道の記載は無い。道は急坂が続き快適に高度を稼げるが、雨上がりの濡れた道は木の根や落ち葉でスリップしやすい。足元注意。
樹林の中の尾根筋は緩急の変化があり飽きない登り。紅葉は中腹辺りが見頃のようだ。岩岳付近から展望が開け、向かう山頂稜線も良く確認出きる、最奥のピークが山頂だろうか。一旦下った鞍部付近は雰囲気の良いブナ林が広がっていた。登山道から踏み跡少し下ると平らな幕営適地があり、木の根元にはデポ品もあるが登山者の物かは不明。
この先は低い灌木と岩交じりの道となり、色鮮やかな紅葉を眺めながらアップダウンの道を気持ちよく進行。次第に青空が広がり、爽やかな風に吹かれて体力の消耗も無い。烏帽子岩は居心地の良いピークで、写真休憩です。低灌木の中に小池を見て、傾斜の落ちた緩い尾根の先に山頂はあった。
12時20分、蒜場山山頂。思ったより長い登りだった。烏帽子山から西大日岳へと至る尾根に目が行く、残雪期なら快適に歩けそうに感じる。四月に引き返した藤十郎のピークも確認できる。暫らく大展望を満喫。蟹沢へと下る踏み跡があり下ってみるがすぐに消えた。尾根の低い笹の中を下ってみる。次第に笹の背が高くなり、蔦が足に絡む。適当な所で引き返す。
後で地図を見たら見当違いの尾根を下っていた。時間も気になるのでぼちぼちと戻る事にする、13時。ダムが見える。足元に注意しながらスピードを殺して往路を下る、慎重に。
工事中のダムで関係者と少し山話。先日、治水ダムに車を停め、三日の行程で湯の平から稜線を目指した登山者がいたとのこと。アプローチの長さの克服は湯の平温泉とおういんの尾根へのこだわりだろうか?。14時55分、出発地点に戻り。
【データ】移動距離11`弱 高度差1000b強 (だいたい)
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