北股岳と石転び沢
杁差岳
文覚沢源頭と玉川方向
北股岳と財布沢源頭
梅花皮岳
北股沢出合い付近
雪渓に上がる
石転び沢 |
少し時期は遅いが、飯豊の紅葉を日帰り軽装で楽しもうと出かけて見た。早めに天狗平の駐車場に着いて天気の様子を見ながらゆっくりと支度をする。天候は回復傾向で次第に明るくなるにつれて雲間から青空が見えてきた、よしよし。後から来た登山者が軽快に出発して行くのを見送り、こちらも歩き出す、6時25分。
それにしても、広い駐車場に車が二台だけ。梶川尾根の登山道は取り付きから急登なので、ウォームアップを兼ねて最初はゆっくりと。風が冷たく、たいして汗をかくことも無く快適に尾根道を歩けるので体力の消耗も少ない感じ。水は充分持ってきたが余るかもしれない。
青空が広がってきて |
烏帽子岳 |
湯沢峰を通過、青空の下では対岸の紅葉が一段と映える。石転び沢の下部は良く確認できるのだが、傾斜がある上部の方は今だ日陰で部分的に白く見える気もするが、判然とはしない。今回はピッケルを持参したがアイゼンは無し。見上げる稜線のピーク付近には白いのがちらほら。
本山と宝珠山 |
梶川峰 |
五郎清水で疲労感もあり15分休憩、ここの所の運動不足のせいか足の登り筋も既に限界近くで、足上げが辛い。梶川峰付近まで来ると登山道の傾斜も落ちてくるが、今度は冷たい風に吹かれて体温は下がるばかり。鼻水が垂れてきたのでカッパを着用するが休む気にもなれない、写真を撮る以外は休まずに進行。
9時10分、扇ノ地紙を通過。薄い影を引く、ニつ峰やいり門内沢の眺めを観賞しながら門内小屋を目指す。トイレが新装になった門内小屋で少し休憩、温度計の表示は2度。この小屋の中に入るのは初めて。北股岳に近付くにつれて登山道の積雪も次第に増えてるが、雪は固く締まっていて歩き易い。
扇ノ地紙 |
北股岳山頂 |
10時15分、北股岳山頂。記念写真を撮ってからすぐに下り出す。日当たりの良い登山道を覆う雪は柔らかく歩き難い、失礼して低い笹薮の中を一気に下り登山道へと戻った。大日岳の稜線は雲の中だが、山頂から一筋に落ちる沢が光って見えた。10時35分、梅花皮小屋。
休憩してから石転び沢を下り出した。石ころだらけの道は乾いていて歩くには問題無いが、気を抜かずに下降を続けましょう。黒滝を通過する辺りからは踏み跡も無くなり、状況を見ながらのガラガラの片斜面の下り。ほん石転び沢の出合いまで下るのに一時間以上も要してしまった、雪渓が有ると無しでは大分違う。
石転び沢 |
左岸 |
傾斜が落ちてくると大きな雪渓が現れる、へつるよりは雪渓利用が早い。対岸のスノーブリッジが崩壊したばかりの雪渓に上がり、意外と長い距離を早足で右岸に下った。スリップに注意しながら草の中の踏み跡を下り梅花皮沢の渡渉ポイント出たが、水量が多くて靴を濡らさずには渡れそうに無い。上流に移動して石転び沢を渡り、更に門内沢を渡り登山道に出て、写真休憩。
見上げる周辺の紅葉は盛りを少し回っているが、素晴らしい。今年はあまり期待していなかっただけに、しばし深まる秋を実感しつつ観賞。後は通い慣れた登山道を順調に歩き出発地点に戻った、14時35分。
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