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. 写真 ルート図
 2005年 山スキーの記録
yamayama.s.

 4月27日 月山 東普陀落と西普陀落

葉山と念仏ヶ原

小岳と赤砂山、ニゴリ沢源流

弥陀ヶ原と奥に白い鳥海山

この辺で下降を終了、道路を確認

藁田禿山、御浜池へ

雨告山

西普陀落と雨告山も遠い

 月山の弥陀ヶ原方面は緩斜面が続き、目ぼしい斜面も少ないせいか今まであまり訪れた事はなかった。しかし今回、御浜池まで行ってみてあらためて月山の懐の深さを実感できました。のびやかな斜面がどこまでも続く月山の山スキーは天候にも恵まれ充実した一日を過す事ができた。

【日程】 4月27日 天候:晴れ
【山域】 月山(1984b)
【ルート】 姥沢→山頂→御浜池→オモワシ山→雨告山→姥
      沢
【装備】 板:TRABアエロ180+ダイナフィットTLTcomfort
     靴:ダイナフィット

 時期は明らかに遅いが、ある山域での山スキーを目指してアプローチ。しかし、いまだに除雪の進まない林道と尾根の雪消えに予定を変更。いらっしゃいませ状態の月山へと転進した。

 早朝、人気のない姥沢の駐車場に入りゆっくりと支度をする。6時30分、裏手の斜面を上がりシール歩行を開始。リフト沿いに登高するがゲレンデ内はシュプールが交錯して固まり歩き難い。ゲレンデを抜け、少し沢に下ってから山頂を目指すが斜面がクラストして登高がはかどらない、さらに風も冷たくて体は冷えるばかり。

 階段登高が苦手なビンディングなので途中で板を担ぎ、効きの甘いキックステップで登る。強風、寒いので山頂は踏まずに通過して風当たりの弱い所を探して滑降の準備、8時40分。気温は0度だが厳冬期並に寒く感じる、体調も今ひとつなのだろう。雪は固くクラストしてるので板の滑りは良い、快速だが快適ではない。

 古いシュプールが何本か確認できる、結構滑られているようです。意外と早く仏生池小屋を通過、尾根沿いに下るのでルートに迷う事はない。周囲の眺めは素晴らしく、葉山や小岳と周りの山々が確認できるし鳥海山の白い姿も次第に大きく高くなって来る。


仏生池小屋

モツクラ坂辺り

 弥陀ヶ原は想像以上に広い雪原、その雪原の北端を目指し快速進行。月山高原道路を確認してルーファイ休憩。七合目の上辺りから藁田禿山の鞍部を目指しトラバースをかける。大きな雪庇の端から滑り下るが大きなブロックが転がっていてダイナミックな眺めです。因みにブーツはダイナフィット

 推進を交えて鞍部を越すと御浜池の上に出る、9時50分。平坦な場所で休みシールを貼って登高の準備、風はほとんど無いが体は冷え切っていて震えがくる。東普陀落、沢筋への地形の急激な変化とせり出し連続する雪庇、それにコバルトブルーの御浜池と景色の良いところです。日光浴を兼ねてゆっくり致しましょう。

 体温も安定してきて登り返す事に。シールで登り易そうな斜面を求めデブリを横断するが、見上げる雪庇は思ったより出っ張っているうえに基部の方が少しずつ崩れ落ちてきている。十字を切って安全地帯へと急ぐ。広大な尾根の一端に出ると相変わらず風は強い。後は自身のシュプールを確認しながら順調に登り返してオモワシ山へ、12時10分


御浜池の上、不安定な雪庇

オモワシ山からのエントリー

 時間はまだ早い、オプションでここから笹川へ降りて雨告山を目指してみる事にする。見当をつけて流水溝を下り滑降準備をするが藪っぽい。少し間違ったみたい。なんとか雪を繋ぎ下降して小沢を越すと谷筋は気温が高く雪は腐ってる。さらに手頃な斜面を気持ち良く滑って笹川の川底へ。左岸の段丘で板を担ぎ、つぼ足で短い急斜面を登り尾根上へ、12時45分

 目の前の雨告山の雪庇がいやらしい感じなので山頂はパスして眺めるだけに、過去に一度登ってるし。それにしても面白い形のボサボサ藪山です。青空が良い、休憩っす。オモワシ山の斜面は安定してるが、以前に来た時、雪崩と言いますか土石流と言った方がピンと来る土とデブリの凄まじい崩落の跡がありました、下流の沢床が見える限りどこまでもえぐられていた。

 さてと、後は尾根を辿り登るだけ。シールで登るが、変化のある眺めが楽しめるので登高もさほど苦にはなりません。14時30分、山頂近くで尾根を合わせると往路にでて最後の滑降準備。ほとんど直滑降で滑り、僅かに登るとリフト終点近くに出る。後は尾根を下り駐車場まで滑って終了、15時

滑降高度約2200b。金具の取り扱いにも慣れてきました、残雪期にはもう手放せないかもです。

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