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3月20日 朝日連峰 四郎岳 | |||||||
個性的なブナの枝振り 朝日スーパーライン方向 西大鳥川 四郎岳で一休み 気温の上下が激しい 対岸の猿倉岳と兜岩 奥に四郎岳 浮き気味の雪庇が連続 791ピークへの尾根 遠く茶畑山 左岸に夏道 |
今年も以東岳の登頂を計画してみた。大鳥から以東岳までは直線距離で約16キロと遠いが、残雪期の登路としては割とポピュラーなルートと思われる。今回は、以東岳どころかアプローチの段階で計画の甘さを露呈してしまい、追い返されてしまった。そこで予定を変更して近くの四郎岳を目指してみたのだが。 【日程】 3月20日 天候:晴れ 【山域】 朝日連峰 四郎岳(743b) 【ルート】 大鳥→東大鳥川→四郎岳→大鳥 【装備】 ポケロケ165+G3 靴:T2 以東岳を目指すとなると行動時間も長くなるので、早い時間に出発する事にした。大鳥集落から、登山口のある泡滝ダムへと伸びる道路を進行して間もなくで除雪の終了地点となる。東大鳥ダムまでは除雪してるだろうと踏んでいたが、あてが外れてしまった。東大鳥ダムまでは直線で2`程の距離がある。 2b近い雪の壁を見上げながら出発準備。モービルのトレースがしっかり付いた道形を辿り出発、1時30分。月が出てるが西に傾いているせいかそれ程明るくは無いので、5LEDのライトをフルパワーにする。平坦な道形を拾いながらシールで歩くが雪はかなり固くポケロケ向きの雪質では無い、もう少し深いかと思ったのだが。標高は280b。 暫らく歩くとダムの灯りが見えて来たが、まだまだ距離はあります。2時15分、東大鳥ダム。この先は、デブリで埋まる道形を迂回して河原を歩くが問題は無い。星明りで周りの雰囲気は掴めるが、もしこの辺からスキーで尾根に取り付くとすれば容易ではない。先行きに不安感が広がる、地図で確認しているが、予定している尾根取り付きまでには通過に問題有りそうな箇所が幾つか有るようだ。
蘇岡発電所を通過するとモービルトレースも消え、道形もほとんど判らなくなり、ライトを振って確認しながら進行。幾つかの割と新しいデブリを越して行くが、まだ落ちきってはいないので緊張感はある。樹林の中にもデブリが散乱しているのがなんか不思議。広い河原を通過して川岸のスラブ帯に出たが、少しキツイかも。しなりの良いポケロケでの通過はキビシイ。 アイスバイルとピック付きストックを持って空身で偵察に出てみる。デブリの核心部では大きな岩が下に隠れていてバイルもキックステップも効きが甘い、川に落ちるのはイヤだ。アイゼンなしでは無理、慎重にバックする。この先はあと二箇所、傾斜のあるデブリの通過があるだろう、テレを含め現状の装備では通過は難しい、何より上にはまだ不安定な雪があるし。 沢の渡渉は降りるのと出るのが問題、ロープが無いと降りられないでしょう、暗いのでライト見た感じですが。少し下流にワイヤーがあったが対岸は雪壁なんで自信は無い。30分程ジタバタしてみるが何ともならない。まあ、ここは諦めるた方が良いでしょう、残念ながら。 近くに四郎岳と言う面白そうな山がある。少し低くて物足りなうが、こんな時でも無いと登れないのでちょっと一滑りへ。蘇岡発電所近くの植林地から取り付く、5時15分。植林地を抜けると傾斜が出てくるが、固い斜面にポケロケは落ち着きが無く階段登高などを交えゴマカシながら登っていく。固いモナカの上に新雪が少し乗っかっているがシールの効き自体は悪くは無い。 急斜面と緩斜面が交互に現れる、変化があり楽しいしシールも急登に耐えてくれる。尾根を詰めると四郎岳の手前の名の無いピークに出る、ここで一旦下り登り返すと四郎岳だ、7時40分。時間はあるので山頂でゆっくりする。さすがに豪雪地帯で、周辺の山は標高こそ低いが中々手強そうな山ばかり。素晴らしい山々の展望を楽しむ。
難しい雪質なので今度はシールを剥がして慎重に下り、往路を戻る。次は反対方向の三角点ピーク834bを目指す。しかし、手前の791bピークへの尾根上の雪庇が悪く791ピーク手前で引き返した。藪の上に乗った雪庇は不安定、落ちても2〜3bだろうが落っこちるのはイヤだ。シールを剥がして滑り出す、9時30分。
少し重めの雪も下るにつれマスマス重くなり、ターンがつらい。取り付きに戻り大休止、食事と昼寝のセットで気が付けばもう11時、ボチボチと林道を滑走して戻ることに。気温が高く板の滑りも良くないがやはり帰路は早く、11時50分出発地点に戻った。
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