以前より、東大巓へと延びる栂森から久蔵森への稜線のトレースと、久蔵森から大滝沢への滑降を課題としていた。そこで今回、峠駅からの周回ルートとして計画してみた。
7時、峠駅より出発。樹林の中を浅いラッセルを続け稜線に出る。やがて、規模は小さいが長い雪庇が続くルートとなる。雪の締まりが無いなと思っていたら、雪庇の上で二度も踏み抜いてしまった。短めなスキー板ごとスッポリと。クラックの規模は小さく大事なかったが、以後の行動は慎重になる。栂森直下へとトラバースする付近より積雪は増えてラッセルとなる。
12時、栂森山頂。東大巓への稜線上のエントリーポイント1750mを目指す。予定タイムは2時間程遅れているので、久蔵森山頂からの滑降はあきらめる。予定を変更して、山頂下までトラバース気味に下ってから潜滝の下流に滑り降りる事にする。
14時、1750m地図上の崖記号付近より滑り出す。サンクラストして重い雪質の中、強引なターンの連続で予定通り大滝沢へと滑り降りる。沢床には所々に穴が開いて水流が出ている。短い板で沢を下るのはヤバそうなのでシールを付けて尾根に取り付く。
16時、薬師森。下降ルートは高倉新道登山口に下るのが確実で早いが、予定通り滑川温泉へと続く尾根をルートに滑り出す。1335mの小ピークを通過すると尾根は細くなり雪の付きが悪くなる。側面にルートを求めるがブッシュや石が出ていてかなり悪い。大滝の展望台に出て悪場は終了。重い雪を蹴散らして滑川温泉へと下る。
17時、滑川温泉。シールを付けて吊り橋を渡り、月明かりの下萓峠を目指す。
18時30分、峠駅に戻る。