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 2002年 山歩きの記録
yamayama.s.

しぎはらの山々日誌

< 甲斐駒ケ岳日帰り登山 >
10月22日

 昨年より計画を立てていた月に一度の連休は、今回も低気圧の接近で予定変更となってしまった。そして急浮上したのが、豪快な標高差を楽しめる黒戸尾根から甲斐駒へのルートで、タイムトライアルを試みた。

 登山口から山頂までの累積標高差は2300mとあり、最低でも5時間以内での登頂を目指す事にした。装備は軽量化対策として、ツェルトとトランシーバーは省略したが、登山道が廃道に近いという情報もあり、補助ロープとスリング等は持参した。
 6時10分、尾白駐車場より登山口へ向けて出発。前日の夜に駐車場に着いて充分 に睡眠をとったので体調は良い。 8時10分、刀利天狗着。単調な樹林の中の登高が続くが、爽やかな秋風の中、たいして汗もかかず体力の消耗は少ない。まだ先が長いのでおさえめのペースで高度を稼ぐ。
 五合目小屋の先より、梯子と鎖場が連続するようになりペースダウンとなる。梯子は新しく架け替えてあり、通過に問題はなかった。 9時20分、七丈小屋。小屋前で15分程度休憩を取る。すでに出発から3時間以 上経過していて目標タイムでの山頂到着が怪しくなってきた。 ラストスパートをと思うが、見事な赤石沢奥壁と摩利支天の岩壁、そして雲間に見える黄蓮谷と、展望を楽しんでいると目標タイムなどどうでも良いように思えてしま う。
 御来迎場からが核心部と思い気合を入れていたら、呆気なく山頂に着いてしまっ た。


御来迎場より山頂方

風の強い山頂で

 10時45分、山頂。
 4時間35分のタイムとなったが、ペース配分の把握と装備の軽量化でさらにタイ ムの短縮も可能と思う。
 展望のない山頂より下山を開始。順調に下り、15時10分無事に駐車場に戻る。 意外に岩場が少ないのと、登山道が歩きやすかったせいか、筋肉痛も膝痛もなく風と共に順調に下山できた。
 やはり、尾根道の登り下りだけでは少々スパイス不足か。次回は是非違う目的で入山したいものである。



黒戸山を目指して下る