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 2014年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 4月27日 月山と御城森山

千本桜付近より山頂方向

念仏ヶ原から御城森山への尾根

念仏ヶ原より月山 中央に千本桜

御城森山尾根より葉山方向

御城森山山頂 葉山方向

清川の巻ポイント

源流部 ブロックが大きい

清川行人小屋 中央

柴灯森方向 夕照近く

【日程】 4月27日 天候:晴れ
【山域】 月山 (1984b)
【ルート】 姥沢→月山→念仏ヶ原→御城森山→清川→戻り
【装備】 板:BDドリフト166 金具:TLTスピード
      シール:G3 アルピニストクライミングスキン
      靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約2460b 移動距離約31.4`
       行動時間11時間10分
       (参考値)月山スキー場積雪:860a


 月山山頂から葉山方向を見ると、念仏ヶ原から南東方向に低く伸びる尾根がある。たおやかな尾根筋は歩くスキーにとって最適と思われるが、地形的に沢の横断の問題を克服できなければ最終ピークの御城森山で引き返すしかない尾根ではある。今回は御城森山尾根のトレースが主目的ではあるが、沢渡渉を含め、地形図を詳細に観察すると新たなラインの可能性が浮かんでも来る。これは随分と前からの課題ではあるが、ロングルートの実践の道筋が少し見えつつある、そんな期待が少し掴めた感触が収穫。

 6時20分、姥沢よりシールで歩き出す。圧雪された雪は適度に締まり歩きやすい傾向。広大なゲレンデの中の沢コースを辿り順調に進行。今日は朝から陽射しが強くて気温が上がりそう気配。スプレー式の日焼け止めを忘れないうちに顔面にシュッ。効果の期待感は薄いが塗りやすいのは美点。遺伝学的には、哺乳類は日焼けに対応する便利屋酵素を進化の段階で失ってしまったとか、その為に日焼け止めを塗るとは、進化とは言葉のギミックか

 リフト終点の先は一応ゲレンデの外となる。山頂方向を眺めて一息。南面の尾根の雪消えが進んでいる模様で、山頂を巻いて東面に滑り込む考えは却下。シールのままで少し下ってから、ほぼ夏道通りのルートで牛首へ。傾斜が出て来る前にクトーを装着。固目の雪質もあり板は安定して問題無く最大傾斜を通過。目前には見慣れた山頂の景色が現れた。8時20分、月山山頂。

 山頂一帯は西風が強く、簡単に写真撮影を済ませてから風下側へと下りシールを収納。遠く葉山が霞んでいる。白く広大な斜面の傾斜は少ないが雪質もあって板は加速する。ロングで外足にしっかりと荷重したらヒザに違和感が。無理はしたくないので内足荷重に切り替えてスピードはダウン。千本桜までは滑っても結構な距離感。

 千本桜の下の亀裂は例年よりも発達している感触。状況を見ながら通過して急な斜面を一気に滑り降りる。雪は重くなり板の走りは悪くなる傾向、緩い尾根を巻いて清川への下降ポイントへ。今年は雪の状態からして早目のタイミングで下った方が良い感じ。斜面は所々で荒れてはいるが問題は無い。水流のある沢床からは左岸右岸どちらでも利用できるが、前日の先行トレースが有ったので右岸をトラバース。左岸の方が安全。

 9時、清川橋付近。橋は雪に埋まっている模様だが、崩壊しているとの情報もあり詳細は不明。沢床でお茶を飲んで一服、再度シールを装着して歩き出す事に。ワンポイント狭い谷筋を抜けると念仏ヶ原の広い雪原に出た。振り返ると下って来た月山が大きい。雪原は溝やデコボコがあって思いの外に歩き難く、無風で陽に焼かれて汗が止まらない。念仏ヶ原の東端までが思った以上に長く単調な歩き。

 予定通りに尾根に取り付く。予想通りの展開で、緩い斜面を順調に登り上げて三角点のある1184ピークを通過。時おり疎林帯が混じるが、尾根上からの展望は良好で月山や葉山を見上げ、北方には小岳や赤砂山の特徴的なピークを確認できる。少しだけ高い千本松山の大きく伸びやかな山容が印象的。足の疲れはあるが、緩い起伏を越して行くペースは悪くない状況。1127ピークからは御城森山が近くに見えたのだが、歩いてみると結構な距離感だった。

 11時5分、御城森山山頂。この先、尾根は小ピークを越すと沢筋へと落ちている。ブナの根元のツリーホールに腰をかけて大休止。日陰が心地よい。重い腰をあげ、往路を戻る事にして歩き出す。印象の良くない念仏ヶ原を避ける様に尾根を辿り続け、念仏ヶ原の西端方向へ。最後はほとんど念仏ヶ原と同じような緩斜面を下って自身のトレースに出合う。清川への下降、狭い谷筋は靴のバックルだけを締めてシールで滑るが、転石も多いので慎重に。13時、清川橋。

 分厚いブリッジを利用して対岸に渡り雪面にバッタリ。倒れ込んだままで少しお昼寝タイム。往路を戻るのも良いが、清川の状態も悪くは無いようなので沢筋を辿ってみる事にする。距離的には遠回りになるし不確定要素があれば対応にも手間取るだろうが、いままで登路に利用した事は無い。プラス1時間も見れば大丈夫かなの算段。

 沢床には水流が見られる箇所もあるが進むにつれて安定してくる。左岸から落ちる谷の先には見覚えのある尾根を確認。千本桜付近と思われる。その谷が清川へと落ちる急な斜面には危な気なシュプールが幾つか残っていた。尾根上から見ると魅力的な谷でも最後は良くない。地図で見ると手頃な谷なのですが、現実とのギャップは判断が難しいと改めて思う。

 清川を下ったのは良く思い出せないくらい前の事だが、大きな障害は無かったと記憶しているのでその点は気楽。足底には違和感があり靴擦れの気配、そんなせいかペースは次第に落ちる傾向。沢が屈曲する辺りで水流の音がして嫌な気配。積雪はたっぷりでも大きく河原が露出していて通過は無理。左岸の急な斜面は良く見ると巻けそうな感じ。

 少し戻って小さく巻いて行くと、見た目ほども無く意外に簡単に沢床に降りて巻きは終了。その先は沢床がえぐれている所もあるが概ね通過に問題は無く順調に推移。右岸の千本松山の尾根を辿り清川行人小屋を目指すルートも興味はあったが時間的な問題もあり、次回の課題にでも。沢筋から抜け出すのはスキーでは難しいのでこのまま源流部まで辿るのが賢明か。

 沢が屈曲して両岸が狭まって来ると源流部の渓相。左岸の雪庇状の壁が大きく崩れて谷を埋めている箇所も。やがて沢が開けてくると簡単に沢から抜け出せる。大雪城下部の大斜面を直登気味にシールを利かせて高度を上げて行き、振り返ると清川行人小屋が確認できた。これと言った目印も乏しいオープンスロープは歩けども歩けども景色は変わらず、疲労感に拍車がかかる。

 この付近から見る御城森山の尾根は凡庸ながらも、地図で見るよりも確かに長く感じる尾根筋。計画段階ではサクサクと軽快に歩く予定だったのに、少し甘かった。反省。早めに夏道のある西俣沢に滑り込みたい所だが、尾根の雪消えが気になり胎内岩の辺りまで高度を上げてからトラバースを開始。間もなく岩やブッシュが障害になってチト思案。下に行った方が抜けられる雰囲気はあるので滑降準備。風は冷たく気温は0度。

 雪を繋いで下って行くとシュプールを発見。ここから西俣沢へと下り出すと次第に雪は締まり速度に乗るが、疲れもあるので低速ターンで下降。底までは降りずに斜面を大きく横切って行くと丁度にスキー場のゲレンデに出た。多数のトレースが目印になった。上部では雪上車が圧雪作業をしていたのでタイミングをみながら沢コースを下降。

 雪面は荒れていので休み休みで滑り下る。誰も滑る人のいないゲレンデを駐車場前まで滑り終了、17時30分