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 2014年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 4月13日 軍沢岳と神室山

軍沢岳山頂 写真は帰路に撮ったもの

神室山大役内沢源頭斜面

1070b付近 3b程の段差が阻む

山頂方向の状態 この先で板をデポ

夏道分岐付近から小又山方向

避難小屋と鳥海山

神室山山頂へ最後の登り

神室山山頂より 右奥に軍沢岳

【日程】 4月13日 天候:晴れ
【山域】 神室山 (1365b)
【ルート】 R108取付きより軍沢岳経由で神室山往復
【装備】  板:BDドリフト166 金具:TLTスピード
       シール:G3 アルピニストクライミングスキン
       靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1850b 移動距離約19.4`
       行動時間9時間25分
       (参考値)夏油高原積雪:420a


 神室連峰は標高の割に積雪が豊富で、ルートによってはスキーを楽しめるエリアも多いのではと感じていた。軍沢岳から神室山への稜線歩きは以前から課題にしていて、今回ようやくそのトレースができた。急峻な斜面は魅力もあるが標高が故に時期や雪質の問題もあり、課題は尽きない。

 7時15分、R108号の駐車場より尾根取り付きポイントへと歩き出す。カモシカ橋を渡り、ガードレールを越せばルート予定の尾根の上。雪の少ない尾根下部は藪が出ていると思われるので、始めから板はザックのベルトに差してツボで行く。雪質は柔らかいが歩行には問題は無いレベル。暫くは雪上を歩けるが、やがて尾根の幅が狭くなると藪が現れ、更に傾斜が出て来ると雪の無い尾根上を辿る様になる。

 尾根上には意外にも踏み跡があって割と歩きやすいが、スキー装備なのでそれなりに苦労はある。885b辺りまで高度を上げると尾根は広くなり雪も安定。板を付けてシールで歩き出す事に。白く広い尾根は開放感たっぷりで良いのだが、陽射しが強力なので日影を求めて樹林の中へと足が向く傾向。最近は運動不足な身なのでオーバーペースには注意です。ゆっくりゆったり

 尾根は更に広く平坦になり、県境稜線と出合うと軍沢岳山頂は目前。9時30分、軍沢岳山頂。遮る物の無い山頂からの眺めは良好で虎毛や禿岳、眼下には取り付きのカモシカ橋も確認できる。北西に移動すると神室連峰の白い峰々と主峰神室山が大きい。特に大役内沢源頭の広大な斜面は期待以上の眺め。滑降意欲をそそるが標高が低い故のリスクも気になる所。

 まだ先が長いので間もなく歩き出す事に。次は県境上のピーク1154が目標。鞍部へとシールで下り出すが、陽当たりが良くない斜面は雪も固いので慎重になる。全般に、雪堤状の広い斜面は雪庇や亀裂が不安定なので樹林側に沿うように進路を取る。ピーク1154からR108号へと下る事もできるが、尾根末端の状態は良くないと思われる。ルートとなる稜線の状態を観察すると、県境稜線は部分的に雪が切れている箇所も有るように見える。

 スキーに最適な広いオープンバーンを快適にシールで飛ばして鞍部へと下り、その先、1115三角点Pの手前で尾根を間違えてしまって進路修正作業。小ピークからまた下って行くとこのルートの最低鞍部951bとなる。県境稜線は次第に狭くなり、尾根の雪割れや雪庇の崩れが目立つようになる。大小のアップダウンを越して行き、1070bで狭い稜線上の雪が割れて藪が露出。稜上を行き止まりまで詰めて見ると、藪の上に細いブリッジ状の雪が繋がっているが安定感は薄い。左手に雪庇を回り込んで偵察、雪庇の弱点から傾斜のある雪面を微妙なスタンスで越えるかの二者択一。

 正面のブリッジ状が灌木の枝を利用できそうなので取り付いてみる。灌木に立ち込んで緩い雪に足を蹴り込み細い枝を掘り起こして掴み、板を雪上に上げて這い上がった。再度板を付けて狭く波打つリッジを通過。後は板を外すことも無く進行して傾斜が落ちて来ると根ノ崎からの夏道が合流する。山頂まではもう一息な雰囲気となるが、目の前に伸びる稜線の状態は思った以上に良くなかった。

 稜上の雪は完全に切れていてスキーは利用できない。雪割れの手前に板をデポしてツボで山頂を往復する事に。遠目からは甘い期待はあったのだが、少し落ち込んでしまう現実。ストック片手に柔らかい雪を踏みつつ前進。雪の無い明瞭な稜線上の夏道が利用できる所もあり見た目ほどは悪くない登り。雪上には隠れた亀裂が多く、時折りはまる事も。そんな訳で疲労感はあるが、主稜線の眺めや見下ろす大役内沢源頭斜面は見飽きる事もない。

 ようやく避難小屋が見え、その先には白い鳥海山が浮かんでいた。山頂までは間もなく。12時50分、神室山山頂。時期的にスキーでは無理かなと半分諦めてはいただけに達成感はある。春霞の月山や栗駒の山々を眺めてから往路を戻る事に。軍沢岳のピークが思ったよりも小さく遠くに見える。隠れた亀裂に注意して下り、板のデポ地点へ。

 軍沢岳まではシールで通す予定。雪が緩んで来ているせいかシールの滑りは良好。板のエッジは隠れているので独特なスキッド感としなり感が癖になる。先程のワンポイント藪も雪庇弱点より回り込んで通過、直下の亀裂が嫌らしく、少しドキドキ。快適だけでは無く少し苦労があった方がルート上の面白味は増す、と実感。

 アップダウンを通過すたびに疲労感が増して来る傾向。15時40分、軍沢岳山頂。お茶を飲んで横になると雪のヒンヤリ感が心地よく、しばしの大休止。後はシールを収納して下るのみ。開放感たっぷりのオープンをミドルで流す。日が傾いて来たので雪が固い所もあるが概ね快適。尾根上に藪が出て来ると横に逃げて下降。急斜面と灌木で尾根の反対側に移る時に板を外した他はスキーで通した。最後はフェンス手前で滑り終えて車道に出た。16時40分、出発地点戻り。


下りはシール滑りが快適