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 2014年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月11日 吾妻連峰 栂森

栗子と鉢森山の山並み

雪庇が続く

栂森と久蔵森が見えてきた

予定ルートの大滝沢 下の方に大滝上部も

栂森山頂近く ここで引き返す

北東斜面の入り口

【日程】 2月11日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 栂森 (1627b)
【ルート】 峠駅より栂森往復
【装備】  板:BDドリフト166 金具:TLTスピード
       シール:G3 アルピニストクライミングスキン
       靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1150b 移動距離約11.2`
       行動時間6時間40分
       (参考値)天元台スキー場積雪:360a

 昨年、大滝沢支流のホラ貝沢を巡る周回ルートを試みたが、沢の状態が思ったより悪くて往復のみの山行となってしまった。ホラ貝沢の下流は見える限りでは白くなっていて、もう少し下降ができそうな雰囲気はあり、うまくすれば大滝沢との合流点まで行けるかもしれないと思っていた。

 計画として、峠駅から栂森を経由して大滝沢へと下り、沢が埋まっていればそのまま尾根を越して滑川温泉へと下る周回プラン。似たような周回ルートを随分と前に実行した事はあるが、今回は下流域の大滝沢の横断がある事とスラブ帯を含めた地形も険しくなり、不確定要素が気がかり。

 8時10分、峠駅よりシールで歩き出す。民家の裏手より尾根に取り付く。尾根が明確になって来ると道形が現れて辿るようになる。過去に二回ほど(かなり前)トレースしているのでGPSを出すタイミングも少ない傾向。固いベースの上に新雪が30a程積もっていて浅目のラッセルで進行。ラッセルは無しで考えていたので先の行程に不安が少し。

 青空が広がるが雲の流れは速い。やがて雪庇が続くようになり、振り返ると鉢森山の奥に栗子の山並みが白い。幾つかの尾根を合わせ、開放的な小広い尾根に出て暫く行くと1133b小ピークが見えて来た。小ピークからの展望は良好で、栂森や久蔵森が大きい。滑川温泉や滑川の大滝も確認できる。小ピークからの下りは岩が出ているが、今回はスキーで問題無く下降できた。

 付近では所々で雪面に丸い穴が開いている、地温が高いのかもしれない。この先尾根には緩いアップダウンがあり、雪庇が発達してくる。何度か不意に足元に亀裂が走り、ドッキリ。概ね亀裂だけで済む傾向にはあるが、思いの外にせり出している不安定な雪庇も多いので慎重に。このルートの下りはスキーに向かないと言われるが、アップダウンを苦にしなければ、スキー向きの良い斜面も幾つか存在はする。

 見下ろす大滝は想定外に滝身が黒くなっていて雪は付いて無い。距離があるので確認出来ないが、上流にも所々に黒い物が見える。となると上流の横断ポイントも厳しいような気配が強い。そう思うとテンションも下がるもの。もしも、大滝沢でUターンして栂森まで登り返したら時間的に厳しいし、天候はいつの間にか雲が広がり雪と風が強まってきた。未練はあるが無難な栂森往復に傾く。

 ツアーコース通り、1440b小ピークを越して間もなく斜面をトラバースして対岸の尾根を目指す。高度を上げない方がスムーズと判っていても上げてしまう傾向。追い上げられる様に雪深い急な斜面にジグを切り強引に登って行くうちに完全に行き詰ってしまった。弱層は無いながらも周囲の雰囲気から緊張感がたっぷり。手詰まり状態。渋々、シールで斜滑降気味に下り、再度トラバースして目標の尾根に上がる。

 大分時間をロスしてしまった。傾斜が次第に緩んでくると起伏のある斜面になるが、地図上では平坦な山頂一帯となっている。山頂はさらに奥になるが興味は無いので、何となくそれらしい感じの所で引き返す事に。1620b仮山頂、12時30分。予定ではとっくに沢を下っている時間、計画立案がかなり甘かった点も大きいが。

 視界は無いながらも周辺を少しうろついてからシールを収納。自身のトレースを拾いつつ下り始める。雪は軽く板の走りは軽快そのもの。北東斜面の直下には崖がある模様なので、尾根で高度を落としてから待望の斜面に侵入。浅く沢形が落ちているが、下の方に灌木があるのでトラバースして一つ奥の沢形へ向かう。結構な急斜面のせいか雪がブロック状に割れて崩れる様に落ちて行くのは嫌な感じ。ベースが固い雪質もあるが、さらに奥へと逃げる内に斜面は傾斜を増す傾向。

 ここで躊躇しても始まらない。諦めてターンを開始、丁寧に確実に決めて行くが連続は危ないので時おり横に逃げて様子を見る。スラフが雪煙を立てる。風神様だな。確かに深すぎない雪は軽快なターンを約束するが、楽しむ余裕はあまり無い。傾斜が落ちてきたら早目に1440b小ピークの巻に入る。思ったより傾斜があり雪は深く、樹林もやや混んでいので歩き主体。緩い尾根状には立派な雪庇があり、少し崩してから通過。

 往路の尾根に戻る辺りの灌木がうるさく岩が隠れていたりで雰囲気は悪い。もっと良いポイントがあったかも。1133小ピークまでは歩きや推進もあったがスムーズに通過。小ピークへの登りはシールで登るのが楽して正解だと思うが、浅く岩が出ている所では板を担ぎ、最後はスキーを付けてカニ足でピークへ。

 その先、疎林が続く広い尾根の滑降は雪がクラスト気味の他は展望良く文句なしの快適尾根。峠駅方向へと快適にターンを刻む。栂森直下とここからの下りはこのコースの最大の魅力。小雪庇が続くようになると優しい天然コブ状でまた楽しめる。下部の樹林帯は木が混む所もあるが道形を利用すれば問題は無く、雪質は軽かった。

 車道に出て推進で駅方向へ。14時50分、出発地点戻り。