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 2013年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 12月8日 高湯より慶応山荘         

登山口手前のゲート

井戸溝付近

慶応山荘分岐付近よりラクダ方向

同じく不動沢源流の北東斜面

慶応山荘

【日程】 12月8日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰
【ルート】 スカイラインゲート→山鳥山→慶応山荘→戻り
【行動時間】 4時間55分 累積標高差約770b
        移動距離約10` 


 山スキーで初滑りと考えていたのだが、夕食に食べた見切り処分のカキフライとボジョレーヌーボーが悪かったのか、今までに無いような腹痛に見舞われてしまい、医者にすがるしかないかと絶望気分な夜。朝方には腹痛は治まったが、スタミナ的には不安がある。そこで、近場の吾妻で様子を見ながらスノーハイクと言う事にして、遅い時間に自宅発。

 高湯側スカイラインのゲート前より歩き出す、11時10分。新雪が浅く積もった車道を僅かに歩くと登山道の入り口がある。夏には荒れた泥道だったが、今は雪に隠れて白い道が伸びている。トレースは無いが、ラッセルと言う程でも無く比較的歩きやすい道のり。樹林帯の中は風も無く穏やかで汗が出る。気温は0度。

 家形山往復で考えていたのだが、思ったよりも雪があるし夕方には用事もあるのでチト厳しい雰囲気。まずは頑張り気味のペースで進行。次第に積雪は増え、車道を横断する付近では背中のスノーシューを履くタイミングを考え始める。掘れた登山道は雪も深く、部分的に膝上ラッセルになり、不動沢からの道が合流する所でシューを装着。

 軽量シューを付けると足元も軽やかになるが、雪が深くなれば足取りはそれなりに重くなる。当然ですが。この先、夏道は深く掘れていて、底には大小の岩や石が隠れていて歩き難い。ストックを忘れてきたのでバランスを崩しやすい傾向。賽の河原の標がある辺りまで来ると道は平たんになりラッセルも浅い。ベースの雪が締まっていて底ができているので積雪量は増えている。歩くペースは早くなり気分も軽くなる。

 それでも新雪は深くなるので膝付近のラッセルが続く。時おり空が明るくなる時もあるが、基本的に小雪が舞う天候。コンパクトな夏用のカッパは保温性に乏しく、ラッセル中でも背中がヒヤリとする。井戸溝を通過すると傾斜は増して来て雪も深く、スキーで滑るには充分以上の雪。吹く風は弱いながら一段と冷たい。気温は−7度。

 慶応山荘への分岐手前で更にラッセルは深く、大根森往復か無難な慶応山荘までかと進路に迷うが、下り時間もかかりそうな気配が気になり、慶応山荘まで行って戻る事に。分岐を折れて開放感のある雪原に出ると、ラクダ山や五色沼の北東側の斜面が確認できた。大根森も目前ながら、あまり気も向かないし。

 雪原を横断してシラビソの森を行くと慶応山荘の赤い屋根が見えてきた。14時20分、慶応山荘。無人のようなので、玄関の鐘を鳴らしてUターン。

 自身のトレースを辿り歩くが、分かってはいても何と楽な事か。テンポよくドンドン下る。パフパフと新雪の感触を楽しめるが、やはりスキーで楽しむのが一番と再認識。下りでも結構な体力を使うのか体の冷えは気にならず、適温で推移。下りでも意外と岩を踏むことは無かったが、沢を渡る辺りから時折り底付する感触。

 スノーシューも新しい物ほど脱着が簡単になっているが、今回使用のシューは下りではベルトが緩みやすく確認が必須。やはり小型軽量タイプなのでラッセルが深いと厳しく、本来の軽快性を発揮できないので用具の選択には留意したい。

 車道を横断してからも軽快に下れたので、結局は最後までシューで通してしまった。ゲート前でシューを外すと底には大きなダンゴが付着していた。16時5分、出発地点戻り。

 下りが順調だったので予定より早く下山できた。