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 2013年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月24日 飯森山と栂峰

飯森山より飯豊連峰へと至る県境尾根

鉢伏山下の平坦地 トラバースコース

種蒔手前の鞍部に出て 飯森山方向

飯森山より栂峰へ〈動画〉

飯森山山頂下より沢コースへ

栂峰より飯森山と大桧沢(マヨネーズ)

栂峰東面 大荒沢源頭の好斜面

大桧沢1350b二俣付近 沢幅狭し

鉢伏山山頂で滑降準備中 吾妻連峰方向

【日程】 3月24日 天候:晴れ
【山域】 日中飯森山 (1595b)
【ルート】 沢コース登山口→飯森山→栂峰→登山口戻り
【装備】  板:K2ペイバック146 金具:TLTスピード
   シール:グライドライト.モヘアピュア 靴:TLT5マウンテン
【データ】 下降高度約1600b 移動距離約14.3`
       行動時間7時間15分
       (参考値)天元台山スキー場積雪:300a 

 栂峰へのルートは小屋からの往復が一般的だが、他にも幾つかのルートが考えられる。山形側の大峠トンネルから尾根を辿り、県境の先にある栂峰を目指そうと考えたが、時期が少し遅かったか尾根取り付きの雪は途切れがちに見えて難儀な雰囲気。トンネルを移動して、福島側の取り付きの様子を確認すると問題無さそう。ここから飯森山を目指す事にして沢登山口で出発準備。

 8時20分、歩き出す。駐車スペースからの取り付きは急斜面なので板を担いでキックステップで行く。最近ヒザの具合が悪く、今回は飯豊か南会津方面のロングルートで考えていたが、ヒザの不安もあり直前に目的地を変更した。現実問題として、キックの動作には痛みを伴い先行きに不安がよぎる。

 雪面や下枝等、シール歩行に問題無いレベルまで高度を上げてから板を付ける。今回クトーを忘れてしまったので、シールで対応できない固い斜面や急斜面になれば軽アイゼンを出すしかない。福島側から飯森山を目指すのは初めてで、予想通りの急な登りが続く。山形の単独スキーヤー(テレ)が先行しているので、同じペースで後を追ってみる。

 尾根のルートには意外にも目印があった。先行のテレ氏は途中でクトーを装着、ザラメ雪に刃先を利かして順調に進行。こちらはシールがモヘアなので、いつものナイロン程は粘らず、後退したり横に流れたりで思うようにはペースが上がらない。シールは板より小さ目なカットなので、張り付ける時はイージーでも今日の様な状況では不利。

 緩急のある広い尾根だが、基本は急斜面。太いブナの木の間を大きくジグを切りながら、スリップに注意しつつ高度を上げて行く。1200b付近まで来ると日中ダムや飯森山のピーク方向の視界が得られる。1350bで傾斜が緩み、広い雪庇が続く所でテレ氏が木陰で休んでいた。飯森山は今回が二度目とか。反対側の山形からのルートは眼中に無い模様で微妙に会話が噛み合わない。

 テレ氏は尾根に出て鉢伏山を越して行く予定。少し考えてから、鉢伏山を巻いてその先の鞍部を目指してみる事に。テレ氏と別れて山頂下の広い台地方向へとトラバース。急な山腹の雪は緩んでいるが、概ねスムーズに進行。ブナ林が広がる台地の際には山頂側の雪庇からブロックやデブリが落ちていた。高度を上げない方が効率は良いのだが、シールだとどうしても上を目指してしまう。

 喰い付きの悪いシールでの変化のある沢形の横断は慎重になる。飯森山手前のコル、種蒔の少し上に出てシールで滑り込む。シールが存在しない様な滑走感は新鮮で、残雪期の起伏のある尾根歩きの適合性は他に並ぶ物が無いのでは。振り返ると鉢伏山からテレ氏が下り始めていた。広い尾根を辿って登り切ったピークは県境稜線が飯豊方向へと別れる所で、眺めは良好。写真を撮りつつ目前の飯森山へと。

 11時25分、飯森山山頂。青空の下、白い飯豊と朝日連峰を確認。連なる稜線の先には栂峰と反対側の南には個性的な鉢伏山が印象的。飯森沢へと落ちる広大な白い斜面はスキーヤーなら心惹かれてしまう。降りる時のライン取りはと、頭の中で描いてしまう性。それでも気になるのは栂峰。過去にも往復はしているが、今回も同じルートで向かって見る事に。

 直下の谷筋が傾斜も適度で日当たりも良く、沢コースのハイライト。ショートよりも沢形を利用した振り子のようなターンが楽しいかも。面白い様に板は速度に乗って気分は爽快。行程の中間部辺りまで来ると雪は重くなり傾斜も緩む。沢底は安定しているようでも狭い部分もあるので、沢底には降りずになるべく高度を確保。

 大桧沢1350b二俣で一休み。風は無く気温は13度程。沢からの脱出はシールでは無理なので、少しツボで上がってから板を付ける。上流の小沢が登りやすいので、沢形を山頂方向へと進行。傾斜が一定で案外と登りやすかった印象。早めに尾根に出て東面の大斜面を確認。滑り降りるとすれば、時間的には良い所まで滑って登り返してギリギリかなと。大荒沢源頭の広大な斜面を見下ろしながら暫し思案。

 もう少し雪の良い時期の課題して山頂へ。栂峰山頂、12時50分。小屋方面からの単独スキーヤーのトレースが一つ。最初予定の大峠トンネル方向の尾根は隠れて見えないが、下部の処理がスムーズなら問題無かった気配もある。観察するとまた別なラインも浮かんだりするので、大荒沢と共にまたこの次の楽しみとしたい。振り返ると、午後の陽光に光る飯森山は標高の割に存在感があり堂々としたピーク。

 両ピークを繋ぐ尾根の雪庇が思いの外に悪く、往路の沢コースを戻る事にする。二俣への下りはシールで行ってみる事に。滑り出すと加速良く、思わず腰が引ける程だが、コントロール性は良いのでそれなりには楽しめる。沢の状態が気になり、二俣に降りる前に簡単高巻ルートを探すが、無し。取り合えず沢床に降り、素直に沢芯を辿る。穴が深かったりしても通過は問題無かった。水流が出て来ると厄介だが。

 沢が開けて来て開放的な谷の眺めが楽しめる。白い谷筋と青い空、蒼と白だけの世界。最後は右岸のブナ林を越して山頂へ。13時50分、飯森山山頂。山頂には多くのスキーのトレースが残っていた。シールで種蒔へと下る。目前の鉢伏山の山頂を踏んでみる事にして広い斜面に取り付く。効率を求め、鉢伏山トラバースコースへと滑り込んで往路の尾根を目指したスキーヤーもいる。

 山頂でシールを収納して滑り出す。下の台地へと雪庇からブロックを落とした平坦な尾根上を推進を交えて通過。歩きもあったが、割と簡単に下降ポイントへ。眼下に往路の尾根を確認できる。傾斜のある快適な尾根を下ると緩急のある尾根になるが、雪質もあり板の走りは良い。先行のシュプールを外すように滑っていたら下部の方で進路の修正に手間取ってしまった。

 広い尾根とブナ林の滑降は傾斜に富んでいてスキー天国。しかしまあ、急な斜面を良く登ったものだなと滑りながら感心感心。道路が見えてくると雪も途切れてきて滑りにくい。最後まで粘って下まで降りて終了、15時35分