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 2013年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月10日 吾妻連峰 栂森とホラ貝沢

左に栂森と右端に砂盛のピーク

1663bP下よりエントリー 奥に久蔵森

久蔵森が高くなる

ホラ貝沢1400b付近より 奥に高倉山

1710bPより久蔵森

渋川の滝落ち口 雪付き悪し

砂盛から栗子方向 晴れてきた

左沢(本流)見にくいが滝が幾つか出ている

【日程】 3月10日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 栂森 (1627b)
【ルート】 大沢→栂森→ホラ貝沢→大沢下り→戻り
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1600b 移動距離約22.1`
       行動時間7時間55分
       (参考値)天元台スキー場積雪:370a 強風運休

 東大巓を源流とする大滝沢流域にはちょっと気になる斜面や沢が幾つか存在する。アプローチや適期の問題もあるのだが、今回は偵察を兼ねて大滝沢支流のホラ貝沢へ、栂森付近から下ってみようと考えた。

 大沢駅よりシールで歩き出す、7時。好天に恵まれた前日の物と思われる山スキーのシュプールが多数あり。現在は晴れているが、午前中に前線の通過がある模様で天候は下り坂の予報が気がかり。そのせいか、今の所は駅周辺に山スキーヤーと思われる駐車車両は皆無。

 雪は締まっていて歩行はスムーズだが、林道には無数の下りトレースが刻まれ快適な歩きとは言えない状況。この先林道歩きが長いので程々のペースで進行をと考えるが、汗が止まらず喉が渇く。気温を確認すると、日当たり良好のせいか気温の表示は15度。雪に埋まったゲートを通過してようやく放牧場へ。

 雪原となった放牧場まで来ると西風が強くなってきた。栂森や栗子山は良く見えているが、上空の雲の流れは速く前線の接近を予感させる。雪原を風に吹かれて快適に進んでいくと道形があり、前日のシュプールが多数下っていた。山林の伐採が進んでいてかつての雰囲気は無く、尾根の更に先まで皆伐状態になっていた。

 茂皮平から橋を渡る辺りまで来ると雨がやや強くなり、一休み。お茶とお菓子を食べつつ思案。取りあえずもう少し先に行ってみる事に。林道を適当にショートカットしつつ栂森方向へと進行。傾斜が緩くなると見晴らしも良くなり栂森の眺めも宜しい。間もなく栂森のピーク付近が雲に隠れたと思ったら、流れる雲が低くなり辺りは真っ白に。

 雨はミゾレになり、次第に雪になった。寒冷前線の通過を明確に体感する気分。沢の右岸を辿り栂森下の稜線に出る予定だが、急な片斜面が続くのが意外と負担。栂森のピーク方向からシュプールが下っていた。 稜線上のピークである栂森山頂は初でも無いので興味は無し。でも、ピークから大滝沢へと落ちる斜面には興味がある。ただし、登り返しに難があるのと、抜けるにしても大滝沢の遡行と横断はギャンブル性充分。

 その意味でも今回の偵察行の結果は今後に繋がる期待はある。現実には、大滝沢は過去の経験から1300bまでが下降のリミットと捉えているので過剰な期待は無い。微妙な心理。 稜線に出ると風雪は厳しく、フードを締めても風上に顔を向けられない。稜線上は広い樹林帯でも大滝沢側は急な斜面を見せ、スキーで下るには見逃せないエリアが広がる。

 その先の白い1660bPから大滝沢支流のホラ貝沢源流部へ滑り込む予定も、風雪厳しく一段下のツリーホールで滑降準備。少し視界が広がり久蔵森が確認できる。良く見ると思ったより斜度は無く雪崩も心配無い感じ、しかし見えない下部に滝などがあれば処理に手間取るかも。まあ、心配するより下るが先

 11時10分、滑り込む。始めは固雪で横に流してスキッド主体でゆっくり行くが、雪が緩んでくるとテールが沈んで引っ掛かり板が廻せず何時ものターンは封印。開けた谷筋は開放的で、低い立ち木が点在するせいか緩急のある斜面。沢芯は避けて右岸尾根の広い山腹を下る。一面のデブリは頭上の露岩帯から落ちて来たもの。戻りルートは、1250b二俣から左沢(本流)を登り久蔵森の肩辺りに出る予定。

 1250b二俣の手前で右岸の尾根も低くなり、登路予定の左沢の様子を早目に確認する事に。尾根から左沢側は樹林が密で良く見えないが、沢床には幾つかの穴が開き滝も露出。1280b尾根上、時間も気になるのでここで終了。シールで登り返して左沢に巻下れるか確認する事に。尾根上の積雪は意外な程浅い。

 シールは水を含んで状態は良くない。クトー無しで急な尾根を登り出す。締まりの良いモナカと言った感じの雪質もあり、シールが粘ってくれる。尾根の突き当りは黒い露岩帯が広がる。適当な所から沢の様子を見ると上の方は谷も狭く滝が出ていて突破は難しそう。残念ながら周回は諦めるしかない感じ。

 滑り降りた急傾斜のデブリ帯を横断し、広い斜面をジグを切って詰めると間もなく広い稜線上、12時45分。風雪は相変わらず厳しい。この先のC1751bPまで行ってみる。低い灌木が疎らなC1751から久蔵森を微かに確認。雪面に寝ないと証拠写真も撮れない。気温−8度。滑降準備は少し戻り栂峰が見える辺りでシールを収納。大沢下りコースの沢コースへと滑り出す、13時20分

 白い斜面は間もなく終わり、密な樹林帯を右往左往。雪が悪いモナカで板のコントロールが容易でない。視界が無いと良いラインを選べない物です。ツアーコースの広い沢床に出て軽い推進で滝へ。滝の降口付近、西風が吹き抜けていて雪付きが悪い予感。小さく巻くことにして右から行くと灌木が密で雪は固い。

 巻くのは初めてだが、もう二回目は無いだろう。狭い落口を下から見ると、やはり板を外さないと難しい感じ。その下の沢筋は風に叩かれて雪がガリガリで、まともなターンは困難。やれやれ。そんな訳で、トラバースポイントの少し上から砂盛りを目指してみる。やはり仕掛けが少し早かったかと思いつつ尾根へ。

 天候は早くも回復傾向で晴れ間が広がって来た。目標の尾根は斜度があり雪も悪くない。良い気分で下って行ったら林道を通過するところだった。新雪が積もり昨日のシュプールは消えていた。後は林道を辿るのみ。新雪に板は走り加速するが、突然板を取られる時もあり勢い余って大転倒も数回。危ない危ない。

 放牧場を過ぎると次第に板のスピードも落ちて来る。緩い斜面を登っていたらスノーモービルの一団が追い越して行った。相変わらずの排ガスは疲れた体にダメージ。雪の良い時期も魅力ですが、大沢下りは今の時期が楽勝です。14時55分、出発地点戻り。