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 2013年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月10日 硯石より不忘山

1450b付近 不忘の碑方向

不忘山より南屏風方向

不忘山山頂

ケッチャグラ沢

【日程】 2月10日 天候:晴れ
【山域】 蔵王連峰 不忘山 (1705b)
【ルート】 硯石より山頂往復
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1015b 移動距離約9.2`
       行動時間5時間5分
       (参考値)白石スキー場積雪:160a

 車道の駐車スペースに車を停めてシールで歩き出す、10時。硯石登山口へと至る道形を歩いて道が分岐する辺りから林の中へと進行。稜線方向は雲に隠れていたが、次第に青空が広がり不忘山のピークも確認できる。締まったモナカ雪の上に薄く新雪が積りラッセルは浅いが、板で踏むと何となく不安定感はある。伐採されたと思われる開けた林を通過すると間もなく夏道と合流。

 所々に目印があるし何となく歩きやすいので、しばらくは夏道沿いに進む。葉の落ちた広葉樹の森は日当たり良好で汗が出る。気温は3度。1100bから広大な緩斜面となり、ここでシールを確認してみるとシール面と僅かに出ているエッジに固い雪氷(ダンゴ)が付いていた。除去のついでに腰を下ろしてエネルギー補給。

 ポカポカ陽気にゆっくりしてしまい気が付くと大休止。余裕があればコガ沢源流部も行ってみようと考えていたが、シールに着くダンゴと高温で体力の余裕は少ない状況。次第に傾斜が増して来ると板も重くなる。また雪ダンゴか。夏道から東側に回り込んだ尾根上で再度の除去作業。

 固くクラスとした雪面に新雪が薄く乗り、気温は氷点下で天候も曇り空なので後はダンゴ無しで行けそうな気配はある。羽がついたように軽くなった板で歩き出すが、雪面は思った以上に固くシールは不安定。大きな沢状を斜上して不忘の碑に出る計画だが、シールが滑るので思うように進めない傾向。

 クトーを付けるタイミングを逸した感じで、不忘の碑下で板を小脇にツボ歩きに切り替えるが、表面つるつるの氷が隠れていたりして更にペースはダウン。右手から尾根が合わさる辺りで板を置き、ストック片手に山頂へと歩き出す。固い部分もあるので確認しながらの歩き。

 13時40分、不忘山山頂。多数のトレースはあったが山頂には誰も居なかった。コガ沢方向へも何人か向かった模様。風はあるが厳しくは無いのでしばらく山頂でゆっくり。往路を戻り、板を回収して滑降準備。滑ってみるとエッジが簡単に流れる程雪面は固く、散在する灌木達も邪魔っぽい。このような雪面でクトーも付けずにシールだけでよくも登った物だと我ながら感心してしまう。もっとも滑落の心配は無いのだが

 尾根に出ても状況は似たような感じでターンも慎重になる。早めにケッチャグラ沢へと向かうと灌木帯にはまったりする。沢形に入ると雪も良くなり、板の走る雪質を楽しめる。GPS画面を見誤って早めに沢から抜け出て往路に戻ったが、後100bは沢通しに下れたところだった。気温が下がって雪は固まり板が引っ掛かる、樹間もさらに狭くなってきて横滑りとボーゲン主体での下降も疲れるので休み休み。

 時間は余裕があるので急ぐ事も無し。最後の緩斜面は思いのほかの快速で通過して出発地点へと戻った。出発地点戻り、15時5分