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 2013年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 1月5日 吾妻連峰 一切経山

対岸の尾根から見たラクダ山

不動沢 この辺りで巻いてみる

硫黄の香り 不動沢1550b付近

不動沢1650b付近 ラクダも低く


同じく山頂方向

吾妻小富士

一切経山山頂

家形山と五色沼

旧あづまスキー場トップより 福島盆地方向
【日程】 1月5日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 一切経山 (1948b)
【ルート】 高湯→不動沢→一切経山→KO山荘→戻り
【装備】  板:K2ダークサイド174 金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:TLT5マウンテン
【データ】 下降高度約1230b 移動距離約15.5`
       行動時間8時間

 高湯温泉から不動沢の源流部を辿り、一切経山経由で周辺の好斜面を滑るプランは以前からあったのだが、問題は稜線から樹林帯までは風が強い事もあり、山スキーを楽しむには天候の影響を受けやすい山域と言う事。

 9時10分、高湯温泉の先の除雪終了地点よりシールで歩き出す。新雪の深さは2日に行った東吾妻山と変わらない。前日の物と思われるスキーのトレースが残る夏道を辿り進行。林の中にも日がさしてきて暖かく、気温は−2度程でも体感温度は+な感じで汗が出る。車道を横断すると傾斜も少し緩んでくるが、トレースは途切れがち。KO山荘の管理人氏が付けたと思われる目印が打ってあるのでGPSを見る必要もない。

 新雪は深くても積雪深はまだ十分とは言えず、夏道の掘れた道形が明確な所もある。賽河原付近にテン泊の痕跡があり、そこから先はトレースも無くなっていた。ラッセルはそれ程深くは無くても雪が重いと言うか密度の濃い雪質で、足取りは重い。道が平たんになりその先の山鳥山の手前でストップ。

 当初の計画では、KO山荘付近の状況で家形とかKO尾根(仮称)辺りを滑るか、行ける時は一切経までと行先の無いような計画であったのだが、歩いているうちに不動沢から一切経山に登り上げた方が早いな、に考えが入れ替わってしまい、ハタと時間の余裕が無い事に気が付いたのはもっと後の事でした。

 とにかく今日は天候が良く風も問題無い、一切経に登り帰路は不動沢を下れば戻りも早いハズ。五色沼方面行きを変更して不動沢二股1410bを目指す事に。ツアーコースを離れて広い尾根を越す事になるが、木が混んでいるし灌木や笹も邪魔でジグザグな進路。尾根上は露岩を見せる平坦な雪原もあるが周囲は生垣を思わせるような藪に囲まれている。

 沢への下りも立ち木を避けて上へ行ったり下ったりしながら沢床へと。登りに使いやすい様にトレースを付けて下り、白い大きな斜面の最後が急で灌木の枝を頼りに沢床へ。振り返り、この尾根を登り返すのはあまり気が進まない。降りたのは二股の少し上流で、沢床には大きな穴があり水流が見える。不動沢二股、12時20分

 左俣は両岸が立った狭い沢。過去に来た時よりも雪は明らかに少なく、水流のある小さな淵をスキーで越して行く。沢床は雪が薄く積もり、ストックを差すと簡単に突き抜けてしまう。屈曲する辺りで前進を諦めて右手の尾根を利用して巻いてみるが、やはり雪が少ないので結構な手間。再度沢に降りると沢床はまだ安定せず沢芯には近付けない状況。右に左に逃げつつ前進、下り利用は難儀な事になると考えつつ。

 ここは沢筋の強行突破が正解と思われるが、時間が気になってきた。1450b辺りからは両岸の岩が迫って来て雰囲気は良いのだが硫黄臭が強いのが気がかり。沢床の雪面が波打ち穴もあるので避けながらの歩きとなるが、固くクラストした雪面に粉雪が薄く乗っていてシールの利きは悪く、板を叩きつける様にカニになったり直登したりして進行は遅い。

 昨日までは雪の降りも強かったはずなのに、雪面は早くも固くクラストしている。谷は次第に開け、日も差して来て暖かく感じる。日陰も日向も−10度程だが体感温度は随分と違う。意外にも重いシールにはダンゴは付いて無かったが、エッジ沿いには固い雪氷が付いていた。高度を上げるに連れて風も出てきた。沢床でも強風の吹く沢筋のせいか雪もあまり吹き溜まらないようだ。

 クトーがあれば効率良く行けるのだが太板用のは手持ち無く、軽アイゼンを持参しのたのだが、速攻的に行くとなればあまり使いたくは無い代物。ツボで歩くと良さそうでもクラスト面の下は柔らかいので抜くとズボルし、ん〜どうすっか。穴が無くなると今度は灌木が邪魔する沢筋は傾斜も増し、板を蹴り込む足にも力が入る。

 尾根に逃げられる雰囲気も最後まで沢を辿りたい意地もあり、沢形がほぼ消える辺りまで行ってから尾根に上がる。五色沼の縁は間もなくで、いつの間にか姿の良いラクダ山も低くなっていた。風が冷たいので東側から巻き上がってみたが、風を避ける事は出来ない。ザラザラに固まった雪面にはストックの先端は刺さってもシールの利きは悪く岩や石も目立つので山頂の手前でツボに切り替える。ツボでサクサクと少し歩くと山頂が見えてきた。

 一切経山山頂、14時30分。冷たい風の吹く山頂で360度の展望を楽しむ。雲はあるが紺碧の青空と雪の白が見慣れた眺めでも印象的。東吾妻の丸い山容と黒い森が異彩を放つようだ。最後に定番の五色沼と家形山の写真を撮って下り出す。白一色のオープンなので板の場所はすぐに分かった。シールを収納して滑り出す。アイスに弱い太板でもエッジのコントロールは悪くないダークサイド、凍りついたルンゼの滑降は避けたいがガリガリ程度なら問題は無い。

 静かな斜面にガリガリと騒音を撒き散らし、低速ターンで灌木や露出した石を避けて五色沼の縁沿いに下降。1850bの緩いピークは歩きを交えて巻いてみる。緩いピークからの北東斜面の上部は白く谷底まで落ちていて心惹かれるが、中間部以降が藪気味にも見えたので、予定通りにKO尾根方向へと縁を辿る。

 KO尾根上部は思ったよりも雪が少ないようで灌木が目立ち立木も多く、尾根を間違えたかなとGPSで再確認した。滑り出すが、灌木がうるさいし雪もクラスト気味。下るにつれて雪は良くなるも尾根末端まで藪気味な斜面は変わらず。斜度が落ちて板が止まった辺り、頭上にはいつもの黄緑のテープが揺れていた。

 心配したシールは糊がすっかりと寝ていて張り付きが悪く、セットに時間が掛かってしまった。テープでの補強は無し。KO山荘方向へは小沢の横断がある、沢の段差が大きくてシールにも不安があったので迂回したら時間が掛かってしまった。KO山荘、15時45分。夏道方向へと管理人氏の物と思われるツボのトレースが付けられていたが、残念ながらスキーには利用できなかった。

 夏道の分岐は気が付かないうちに通り過ぎていて、少し先でトレースは終了。余裕があれば滑りたい所だが、この先はトレースが無いのでシールで下る事にする。滑りの悪いアセンションはこんな場面では残念。基本は夏道だし目印もあるので視界が無くても安心なコース。山鳥山のスキー場分岐まで来てシールを収納。ついでにお茶を飲み腰を下ろして一息。

 スキー場への林間コースにはほぼ同時に出発したグループのシュプールがあり辿るのみ。シュプールの主たちは近所の方で、良く言われる事だが世間は狭いと言うか。林を抜けると旧あづまスキー場のゲレンデで、見下ろす福島方面は街の明かりが早くも灯っていた。交錯するゲレンデのシュプールと灌木達を避けながらスピードに乗る。雪はやや板を取られるが雪質を利用すれば板が気持ち良くしなってくるのでそれなりに楽しめる。

 ヘアピンカーブの下まで滑り、カニで道路に上がる。ここでヘッデン点灯。以前は無かった目印が付きスペースも広くなった気もする、何も無かった昔が懐かしい気もする。後は車道に付いたトレースに板を走らせ出発地点へと戻り、17時10分




家形山