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 2012年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 9月29日 浅間神社より富士山 (3776b)          

馬返登山口

見上げると 落石防護柵と道沿いに並ぶ山小屋

久須志神社

富士山ホテル付近

須走口登山道方向

分岐路で進路の確認中 七合五勺付近か


【日程】 9月29日 天候:晴れ
【山域】 富士山 (3776b)  久須志神社 (3720b)
【ルート】 浅間神社→馬返→久須志神社→ 戻り
【行動時間】 10時間50分 累積標高差約2870b
        移動距離約36`

 福島から富士山を目指すとなると距離的にも遠く、首都高利用となれば時間帯によって渋滞に巻き込まれてしまう懸念が先立つ。それでも、前回の御殿場口からの富士山は快適な下りや雄大な標高差と、他の山では味わえない魅力のある山行だった。次回は富士吉田口からと考ええていた。

 深夜発だったので約400`の道のりもスムーズで4時間弱で富士吉田に到着。北口本宮冨士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)の位置と無料駐車場は事前に調べていたので、ここまでは順調。

 準備を済ませて歩き出す、4時35分。日の出まではまだ間があり、周囲は暗い。外灯の明かりもあるのでしばらくは無灯火で進行。旧登山口とも言われた浅間神社の鳥居を通過して出発と行きたい所だが、闇夜に神社を通るのも気が進まんし、馬返まで続く車道を辿る。ふいに横道から白装束の目つきの悪そうな人が前を横切って行った。なぜかドキドキ

 真っ直ぐな道の両脇に鬱蒼とした森が続くようになりライトを点灯。今夜の19時に予定があるので13時位を目標に下山したいのだが、果たしてどうか。取りあえず先を急いでみよう。そうは言っても先が長いので少し早足程度のペースですが。馬返の登山口までは約8`程の道のりで、普通に歩けば2時間位か。

 熊注意の掲示があったが、このような森の中に絶滅危惧種とも言われる熊が居るとは、ちと信じられない気分。星明りに富士のシルエットが見え、山頂付近や直下に明かりが見えるが、小屋はまだ営業しているのだろうか。道が分岐して細くなるとようやく中ノ茶屋。まだ馬返との中間辺り。荒れた感じの舗装道路も次第に傾斜が増して来る。

 馬返登山口、6時10分。既に駐車場には結構な数の車があった。立派な鳥居を通過すると登山道歩きが始まる。林道程の幅がある整備された道が続き、要所には流水対策と思われ独特な堀が道幅一杯に掘ってある。快適に歩ける道には泥道も無く湿った岩も滑らずに歩きやすい。旧道か獣道なのか、踏み跡が見られる時もある。

 1合目2合目と古い建物が残り説明も掲示されているので、写真を撮ったり読んでみたりで観光気分。4合目の辺りで後発の単独者が抜いて行った。同じペースで付いて行けそうだが、5合目でまた立ち止まったりでペースは上がらず。説明書きによれば江戸時代はこの辺りで入山料を徴収していたとか。舗装された車道に出ると道路工事の準備中で、この道は滝沢林道の模様。

 さらに登山道を行くと5合目と書かれた佐藤小屋に出る。背の低い樹林の中の道を行くと間もなく森林限界を抜けて経ガ岳付近、山頂方向の展望が広がる。落石防止と思われる大きな防護柵が幾つも並び、点在する山小屋は砦か要塞のようにも見えてしまう。落石と崩壊対策の為か幅のあるブル道状の登路は階段等もあり、見た目ほどに歩きやすくは無い。例の防護壁は登山者保護の目的もあるようだ。

 ジーンズにスニーカーの子供連登山者はショルダーバッグで街歩き装備、山頂まで行ければ拍手。道沿いに次から次と現れる山小屋はやはり閉まっていて、道標等も撤去されたいた。GPSで標高とかは判るが3000bまでが意外と遠い気分。早くも下山してくる登山者も少なく無い。岩場もあり、フリクション良好で快適に行ける筈もペースは落ちるばかり。高度の影響か疲れか、ペースはどんどんダウンで力が入らない状況。

 9時半頃にお鉢に上がらないと最高点の剣ガ峰は難しいが、もうすぐ時間は10時。登りやすいとは言えない前回の御殿場口からのタイムを参考にしたが、それよりも遅いようだ。一息つくたびに高度を見るが、変わり映えしない値を見るとがっかり。山頂付近は風が強くなり気温も低く感じ、砂粒が飛んでくる。鳥居が見えて来ると取りあえずの山頂も近い雰囲気。

 11時10分、久須志神社。残念だが時間が無いので下山する事に。予定時間に富士吉田まで降りるのは難しい。少し下ると雲も切れて富士吉田方向の視界が得られるが、随分と遠くに感じる。勢いを付けて下り始めたら足が攣ってしまい、暫し休憩。気持ちは余裕でも体の方は限界かも知れない。3500b辺りから下山用の道へと入ってみる。表示が無いのでこちらに入る下山者は少ないようだ。

 ブル道だが、下るには岩だらけの道より歩きやすい。幾つか分岐があり須走口と間違えると面倒なので地図とGPSで慎重に確認。後続者が後をついてくるが彼らは大丈夫なのだろうか。3200b分岐辺りで、登路からやって来た女性が先に走り下って行った。途中でコケたようだが、めげずに走って行く。後で気が付いたのだが、富士吉田から山頂までの山岳マラソンが盛んな地域で、麓から山頂まで2時間台の強者がいる山梨。それ風の登山者も多い訳だ。

 マイペースで下るもつま先が痛くなる傾向。やっと6合目で時間は絶望的な13時。往路に戻り下って行くと、馬返口から結構な数の団体さん達が登って来る。やはり富士山は人気の高い山なんだと実感。道がしっかりしているせいかここまで尻餅は無し。ようやく馬返、14時5分

 後は車道を歩き下るのみ。後で地図を確認したら、車道に平行した間道が走っていたので、そちらを歩いても良かったなと思った。浅間神社も時間的に厳しいので割愛。出発地点に戻り、15時25分