トップページ 山スキーの記録 山歩きの記録 ときどき日記 プロフィール
 2012年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 9月8日 神室山地 禿岳 (1261b)          

稜線の旧道分岐付近と山頂方向

禿岳山頂

花立峠が見えた

牧場付近より禿岳

【日程】 9月8日 天候:晴れ
【山域】 禿岳 (1261b)
【ルート】 中峰登山口→禿岳→花立峠→ 戻り
【行動時間】 4時間35分 累積標高差約900b
        移動距離約15`

 中峰登山口への林道は次第に細くなり、ススキが道を隠すような箇所もあるので分岐付近から早めに歩いた方が無難かも知れない。登山口少し手前のスペースに車を停めて出発準備。

 8時10分、歩き出す。間もなく階段状の急な登りが始まる。このコースは直線的に稜線へと登り上げるので結構な急登が続く。旧中峰コースの崩壊により新しく開かれた道だが、それなりに古さの感じる道筋。杉林からブナが混じり出すと幾分傾斜も落ちて来る。

 時おり視界が開けて対岸の尾根や谷が見渡せる。沢筋は深く、沢登りの対象として親しまれていると聞く。樹林の中は陽射しは無いが風も無く、汗が止めどなく落ちる。見上げる稜線方向に明瞭なピークが木々の間から見えるが、まだ大分ある感じ。単調な尾根の登りが続く。

 不意に山頂から続く稜線に出た。下から見えていたピークの肩付近か。さらに奥の禿山頂へと続く稜線を眺めつつ暫し休憩。想定外に長い急登に疲労感が強い。朝方は雲が多かったが次第に青空が広がってきた。稜線は東面が急な斜面でも稜上のアップダウンは穏やかで快適。道沿いには遅咲きの花もチラホラ。山頂が近くなると周囲の展望も広がる。

 9時40分、禿岳山頂。鬼首環状盆地の最高峰だけに眺めは宜しいのだが、栗駒山方面は雲に隠れていた。霞む神室山の奥には鳥海山の姿がかろうじて確認できた。雪があれば下ってみたいと思わせる東面も標高と付近の積雪を考えるとどうか。東北の好斜面に多い基本的な問題がある。

 反対側の花立峠往復のプランで考えていたのだが、先の行程を思案していたら花立方向から単独の登山者がやって来た。取りあえず花立峠へと下り出す。少し行くと稜線の先に花立峠が確認できた。しばらく下って行くと登山者が次々と登って来る。気が変わり、花立峠から牧場へと下り、登山口へと周回して戻る事にする。

 峠の手前ではパラグライダーの一団が滑空準備中だった。間もなく花立峠着、10時40分。一息ついてから車道を下り出す。駐車場にはバスを始め車が多数駐車。眼下に見える牧場から離れるようにスキー場方向へと下る道は遠回り。少雨のせいか道沿いには湧水等が見られずに期待外れな気分。先程のパラグライダーが上空に浮かんでいて、静止している様にもみえる。山頂から飛んだほうが楽しいとも思うが。

 杉の林を抜けると牧草地の一角に出て視界が広がる。牧場にはベコも馬っ子もいない。目前に大きい禿岳の東面の眺めが宜しい。歩きながら違う角度からの禿岳を鑑賞しつつ進行。それにしても日差しは強く、汗だく。アスファルトの道は疲れ方が違う。ゴルフ場の杉林の中に入るとホッとする。

 古川高の山小屋前に小沢がありさっそく水浴び。冷たい水にシャッキリ。ここまで来れば残り僅かの車道歩き。見覚えのある分岐を通過すると登山口も近い。12時45分、出発地点戻り。