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 2012年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 8月26日 鶏頭山と早池峰山 (1913b)          

ニセ鶏頭山頂

中岳付近 奥に早池峰のピーク

中岳との鞍部付近より早池峰山方向

早池峰山頂より左端に剣ヶ峰

お田植場付近より早池峰のピーク

小田越への分岐付近より剣ヶ峰



【日程】 8月26日 天候:晴れ
【山域】 早池峰山 (1913b)
【ルート】 岳登山口→鶏頭山→早池峰山→剣ヶ峰 戻り
【行動時間】 9時間45分 累積標高差約1650b
        移動距離約21.4`

 早池峰山は過去に一度だけ訪れた事があった。その時は小雨の天候とシーズン前の時期もあり、あまり良い印象は残らなかった。花の名山として知られる山なので、良い時期に改めて再訪してみたいと以前から思ってはいた。それにしてもホームページ公開以前の事だから、12年以上前の事か。

 岳集落の奥に鶏頭山への登山口がある。登山口近くの駐車スペースで軽く朝食を済ませて出発準備。8時、歩き出す。

 天候は曇りで道も湿っぽい。藪蚊達がしつこく付いてくるので先を急ぐが振り切れる訳もなく、ペースも乱れがちな傾向。深い森の道をしばらく行くと、道沿いにハクサンシャジンやウメバチソウが咲き気分も華やいで来る。

 尾根に上がり、休憩適地の大岩の上で一休み。曇りでも気温は高く湿度も高い。展望の無い単調な尾根道を行くと避難小屋の前に出た。大きくは無いが快適そうな小屋だ。しばらく行くと木々の背が低くなり、目前に岩峰が現れた。ニセ鶏頭だった。大岩のピークからは登山口の岳を始め展望は良いが、眼下には雲海が広がっていた。

 立派なピークなのに、ニセ鶏頭のネーミングは少し残念な感じ。時期的に遅いかなと思っていたが、付近には花々が種類も豊富に咲いている。鑑賞したり写真を撮ったりで進行も遅れ気味。稜線の先に見える鶏頭のピークへと大岩を巻いたりしながら進行。

 鶏頭山山頂、9時45分。小広い山頂で一休み。目指す早池峰山と対岸の薬師岳が流れる雲の合間から確認できる。毛無森へと北へ続く広い稜線が印象的。見上げる中岳が早池峰山のようにも見えるが、早池峰山は更にその先のようだ。シラビソ林の中に点在する大岩と草原がいかにも早池峰山らしい雰囲気がある。道筋を笹や下草がかくしているので注意。

 少し前から左側の背筋を痛めているので左足の足上げが良くない。判りやすく言えば腰痛と言えるが、足を引っ掛けたり滑ったりも左足が多いので注意したい。岩が滑るのは湿っているせいかと思っていたが、後で調べたら早池峰は蛇紋岩が多いらしい。昔、雨の至仏山の下りで難儀したのと同じ岩質だ。

 地図上では緩い稜線歩きが想像されたが、通過には意外と時間がかかりそうな印象。水場への分岐で水を補給するか迷うが、時間が遅れいるので寄らずに素通り。この先、部分的に道刈してあり歩きやすくなる。中岳の山頂を通過して少し行くと早池峰山の展望適地。手頃な岩の上で早池峰を鑑賞しつつ一息。

 鞍部の樹林を抜けると次第に露岩が多くなり、再び花々の姿が見られるようになる。ハイ松と露岩と伸びやかな稜線上の歩きは気分が良い。各ポイントで出合う岩場の通過も楽しい。表面がざらざらしてフリクション抜群の岩肌。山頂付近はごつごつとした岩峰が目立つ。

 13時10分、早池峰山山頂。ここまで登山者と会うことは無かったが、山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。信仰の山と言う事もあり、どこが正確な山頂かは判らなかったが、取りあえず写真だけ撮りこの先の剣ヶ峰へと進行。木道の先に分岐があり左に折れる。稜線上に特徴的な岩稜が伸び、巻いたりしつつ先へと進む。岩通しに行っても楽しめる。

 単独者がやって来たので話を聞くと、剣ヶ峰はもう少し先のようで、どうやらこの先の端正な形のピークが剣ヶ峰のようだ。岩場を通過すると明確な尾根上の道となり、ハイ松(五葉松?)に囲まれた道を辿る。アップダウンは思ったより少なく通過はスムーズ。13時55分、早池峰剣ヶ峰山頂。

 剣ヶ峰の名に誘われてここまで来てしまった。山頂で少しゆっくりしてから戻ることにする。この先、尾根通しに下る道形は遠目には確認できないが、登山口へと続いている模様。下に見える岩場に引かれる。再度機会があればもう少し下ってみたいと思う。

 後は早池峰山頂まで戻れば下るのみ。14時40分、早池峰山山頂。人は少なく、先程よりも大分静かな山頂。時間も気になるので下り出す。河原坊への降口で少し迷う。岩場の急な下りが長い。疲労感もあるので慎重に。小沢と合わせる所で水浴び休憩。飲料水は大分前から切らしていたので冷たい水に生き返るよう。

 次第に傾斜は緩くなるが、沢沿いの岩と石の歩きが長い。このコースは登りも下りも時間的には大差無いかも。ようやく河原坊の登山口に到着、16時20分。時間があれば稜線の往復で考えていたのだが、遅れてしまったので車道を戻る事にした。見事なブナを眺めたり沢の水を飲んだりしながらの車道歩き。見上げる稜線は随分と高く感じる。

 岳の民宿前の自販機で冷えたジュースで一服。後は登山口まで僅かな登り。17時45分、出発地点戻り。