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 2012年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 5月2日 鳥海山 七高山

祓川より山頂方向

1600b付近 視界が悪くなってきた

七高山山頂

1350b付近で雲の下に出た 祓川方向

【日程】 5月2日 天候:曇り
【山域】 鳥海山 七高山 (2229b)
【ルート】 祓川より七高山往復
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1090b 移動距離約9.7`
       行動時間3時間15分

 朝日か月山辺りでの山スキーを考えていたのだが、どうも天候が宜しく無い模様。鳥海の天候の崩れは少ないだろうの判断で出かけて見る事にした。

 ナビのお奨めルートに従い酒田まで高速道路を使用してみたが、距離がR108経由よりも長くなり到着時間はやや遅めな結果。コンビニでの買い物のチャンスも逃したので食糧の調達も無し。この一年程はほとんど山に入ってないのに食べる方は相変わらずで、お腹の脂肪は溜まり放題。そんな訳で断食には問題ない、と思う次第。

 祓川の駐車場は混雑気味だったので、空いている一段下になる駐車場で出発準備。天候は曇りだが風が少し強めなので様子を見ながらゆっくり支度。山頂の状態が気になるが、千蛇谷と北面も滑りたいなと一人夢想の世界。

 9時10分、シールで歩き出す。何人かの先行者が見える。もう少し低い猿倉口も状態が良かったので猿倉からの方が良い感じ、山頂往復だけなら。いつもの様に沢を左に見ながらのルートが判りやすい。雪は豊富だが、所々で雪が割れている所もある。

 風が吹き下ろしてくるので向かい風状態。天候が良ければ大汗が出る所なので、その点では有り難い。久しぶりのシール歩行なのでオーバーペースに気を付ける。本日の忘れ物、携帯電話に昼飯と日焼け止め…そんな所か。

 七ッ釜避難小屋付近を通過すると雲の中で視界も悪くなる。目印のポールに絡むようにスキーヤーが滑ってきた。ゲレンデ風な滑りかなと。そうだ、ここはゲレンデ装備で滑る人も少なく無い。辺りは真っ白で眼鏡もサングラスも曇って視界は不良。何年か前に稜線で凍りついた件が頭をよぎる。

 高度を上げても気温の低下は少ない。GPSを見ると夏道から離れていたので少しづつ進路を修正。やはりタイム的には遅めな感じ。次第に傾斜が出て来るが雪質のせいか結構粘れる雰囲気で、持参のクトーを出すタイミングが遅れてしまい、結局最後までクトーは使わなかった。さすがに直登は無理なので、横に逃げたりしつつ山頂へ。

 11時40分、七高山山頂。山頂は混雑していると聞いていたが、先客は三名様のみ。この視界では谷を滑っても北面に行っても楽しみが無いと思う。諦め難くしばし山頂に座り込む。往路を戻る事にして滑降準備。ふと、ここまで水分の補給が無かった事に気が付く。

 視界があればロングターンが楽しい斜面をショートで刻む。往路に絡みながら下るが、トレースは無くGPSが無ければ苦労するかも知れない。意外と溝が深い所もあり、休憩がてらのGPS確認が軟弱な足腰には調度良いペースにも思える。

 雲の下に出て視界が得られたのは祓川ヒュッテが見える辺りだった。所々にフラットな斜面もあり快適に滑れる。歩くところも無く、最後まで快適(?)に滑る事ができたのは残雪の豊富さゆえか。出発地点戻り、12時25分