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 2012年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 2月12日 吾妻連峰 若女下り

シールでの下りラッセル

1380b付近で滑走準備中

沢に架かる橋を渡る

車道に出て終了

【日程】 2月12日 天候:雪
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 若女下りツアーコース
【装備】  板:K2ダークサイド174 金具:TLTスピード
       シール:アセンションSTS 靴:TLT5マウンテン
【データ】 下降高度約1100b 移動距離約7.5`
       行動時間4時間40分

 山の積雪は豊富なのだが、今シーズンは山スキーに出かける機会に恵まれないのが悩みの種。 早立ちして東吾妻方面も考えていたのだが、実際には予想以上の雪の深さもあり、お手軽な若女下りコースの選択が正解だった。

 天元台スキー場の積雪は340aとの事で、積雪は充分。リフト対策で上下ともに一枚多く着込んできたので始めは寒くは無いのだが、三本のリフトを乗り継ぐ内に体も冷えてしまう傾向。気温は−13度。リフト下を滑る人がいないのは雪が深いせいか。モッタイナイ

 リフトを降りて出発準備。12時10分、歩き出す。金具のロックが甘く、少し歩くと外れてしまう。何度か繰り返しているうちに外れなくなったが、前回は問題無かったはずなのに? 

 先行者のトレースがあったので利用する事に。膝まで潜る深さだし時間も限られているので効率優先と言う訳で。間もなく先行の男女ペアに追いついてしまった。小屋泊まりの予定だったが胸付近までのラッセル箇所もあり、ここで戻るとか。今日の状況だと下りもシールになる事だろうから、賢明な判断とも言える。

 賢明では無い自分は下りのラッセルを楽しみに前進、進行。日没対応のライトは忘れてきたが慣れたコースなので問題は無いだろう。ゆっくりぺースでも雪が深いので汗が出る。ゴーグルは曇らない予定だっのだが早くも曇ってきた。広い稜線に出ると西風が厳しく視界も悪い。雲が薄いのか曇っていても眩しくてゴーグルなしでは目の前が真っ白。足元の起伏も判断できない。

 風上側の右目が凍り付き開けられない事もあり、GPSを確認しながら片目で慎重に進む。予備のサングラスでもあればと後悔。状況は厳しいと言える。目印の梵天岩は確認できないので西吾妻小屋方向へと進行。付近の雪原は強風地帯。意識しても風に押されて西吾妻のピーク方向へと向かってしまい、後々の進路修正作業が難。少し高度を下げてから横に移動して尾根方向を目指すが、深雪と密な樹林に効率悪い。

 感触として、スキーで滑るには無理がありそう。まあ、滑らんこともないがシールは温存したい気分。 下りラッセルも板先端の処理に気を使うのと、体力も結構消耗するので息が上がる。このような時は板がもっと太いのが欲しいと、願望として。高度を下げると視界も広がり、雲の切れ間から青空がチラリと見える時もある。

 若女平に着いた頃には時間も16時近くで、順調なら下山している時間帯だ。相変わらずの深い雪だが少しは浅くなって来ている感じ。若女の下部、1400b付近で滑走の準備、16時10分。 シールを外すのが少し早かったようで、しばらくは推進とカニで進行。間もなく傾斜が出て来ると板も滑り出す。

 僅かな時間、快適な滑降を楽しみヤセ尾根へ。尾根の状態は良く通過はスムーズ。林の中は尾根の末端まで板が走り予想以上に快適。沢に架かる橋には橋が潰れる程の雪が積もっていた。最後の短いラッセルを終えると間もなく車道に出て終了、16時50分