家形山のピーク方向
山頂より五色沼方向
東斜面と大根森
深い雪 右端にピーク
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【日程】 12月30日 天候:雪
【山域】 吾妻連峰 家形山 (1877b)
【ルート】 高湯側スカイライン除雪終了地点より山頂往複
【装備】 板:BDドリフト166 金具:TLTスピード
シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1100b 移動距離約14`
行動時間6時間55分
有料道路スカイラインのゲートを通過して間もなくの除雪終了地点よりシールで歩き出す、8時5分。 青空も見え穏やかな雰囲気ではあるが、稜線方向は灰色の雲の中。気温は−5度程。道路は除雪されていて新雪が浅く積もっていた。廃業したあずまスキー場のゲレンデ方向へと進行。
ヘアピンカーブからゲレンデへと降りれば後はゲレンデトップへと登るだけ。積雪がまだ少ないせいか、年々勢力を増すブッシュが邪魔で軽い藪状態の所もある。高度を上げるにつれて次第にラッセルも深くなる傾向で、風も強くなってきた。上部は岩が隠れている箇所もあるので注意。
9時30分、ゲレンデトップ。 筋力が落ちているので抑え目なペースで来たせいか遅めなペース。家形山往復なので急ぐ必要もない。GPSを新しくしたのでついでに電池も新しくエネループプロにしたのだが、アンペアがある割に早くも残量表示が50%になっていた。GPSを保温の為にポケットに入れてみるが確認作業が面倒になる。
樹林帯の入り口にはコースを示す目印のテープが下がっている。雪がまだ少ないせいか見慣れない景色が広がり進行方向はブレやすい。樹林の中は風も弱まり穏やか。まだ下枝等が進路を塞いでいるのでジグザグ歩きが多い。
不動沢方向から深いトレースが合流するもラッセルはどこを歩いても変わらず膝下程度。雪が少ないせいか小さなアップダウンが多いようで、下山でもシール使用が現実的選択に感じる。傾斜が出て来るとラッセルも深くなり、ペースはさらにダウン。KO山荘の分岐でシューを履いた登山者三人組と出合った。
スキーの浅く細いトレースに比べ、シューの深く幅の広いトレース。尾根をしばらく辿ってからトレースと分かれて避難小屋方向へと巻気味に進行。目印があるので判りやすいが、相変わらず笹や灌木が邪魔をする。大根森方向の沢筋へと引き込まれやすい。GPSを確認して目標の沢を確認。
沢形が埋まりきらない所と沢筋では腰まで沈む雪、右岸左岸と移動しながら進む。源流部の急な斜面は灌木が密で進路は上下左右と定まらない。 斜面が開けて来ると雪は深く軽く、風が雪を巻き上げ視界は悪い。軽い弱層を感じるので細心の注意を払い尾根方向へと移動。滑る分にには大きな問題は無さそうなレベル。
青空が広がり明るくなってきた、気温は−11度。夏道側から雪の無い山頂へ。12時30分、家形山山頂。 露岩が出ているので山頂からのエントリーはどうか。今回は無理せずに往路を戻ろう。滑り出して間もなく雪の下の岩に板をヒットしてしまった。チューンナップを済ませたばかりなのに。
白いオープン斜面は迅速に滑り落ちたい。ワンターンで足元に亀裂が。尾根上に逃げて振り返ると、パックした表面の雪が流れただけだった。一気に下部の灌木帯へ。しかし腰まで潜る雪で板は走らないし、灌木の中では板が進まず浮いて来ない。もがきながら下り、沢形が出て来ると右岸に逃げるが、やっぱり思うようには行かない下り。
相変わらずの強い風。早めにシールを装着して尾根を目指す。シールはすでに貼り付きの限界なので湯の平の先まで使用する事に。尾根に出て先程のトレースに合流。KO山荘の分岐から先は気持ちよく滑る事ができるが今回は予定通りにシールで下る。先程の登山者の下りのトレースが付いていた。
湯の平を通過してゲレンデ方向へと樹林の中へ。目印はあっても積雪の雰囲気が違うのでシールの方が確実。14時20分、ゲレンデトップ。滑降の準備をしいている内に天候はさらに悪化して地吹雪状態。さっさと下ろう。往路から外れたのに気が付いたが遅かった。思った通りリフト下に出たがブッシュは多め。膝下程の滑降を楽しめるが視界が悪いのと風で安全滑降を心がける。
バニーハットから除雪された車道に出た。除雪されていてもほぼ平坦な道、推進が長い。カーブから登山道に出て出発地点へと戻った。15時、戻り。
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