トップページ 山スキーの記録 山歩きの記録 ときどき日記 プロフィール
 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 4月4日 吾妻連峰 西吾妻山 若女下り

やせ尾根付近

1980b付近より吾妻神社方向

西吾妻山頂は近い

1800b付近より米沢方向

【日程】 4月4日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 若女下りツアーコースを往複
【装備】  板:BDドリフト166  金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 登り約1190b 移動距離約11.5`
       行動時間4時間10分

 天元台スキー場も大震災以降は営業休止が続いている。吾妻のツアーコースの中では人気の高い若女下りもリフトの利用ができない模様で、滑るとすれば下から登って下るしか手は無いようだ。

 スキー場への分岐に設置されたバリケードから除雪された道を少し歩くと登山道入り口。シール歩行を開始する、9時20分。山用のアウターを忘れてしまったので、車内に放置していたゲレンデ用のアウターで代用。ゲレ用は生地が厚くて重い保温性の重視の物で、ゴア製ではあるが山スキーで使うにはチト不向き。気温は0度と高目で、歩くだけで汗が出る。

 積るほどでは無いが、小雪が舞う天候で雪面は固く締っている。尾根の末端付近から取り付くと次第に勾配は増してくる。雪質のせいかシールのグリップは良い。斜上する箇所ではクトーがあれば通過もスムーズと思われたが、クトーは車の中に置いてきていた。尾根に乗ると傾斜も落ち、モナカ雪の上には柔雪が積る。

 間もなくやせ尾根を通過。若女平から稜線に登り返した事はあったが、今回のようにツアーコースを下から登るのは初めて。ラッセルがない分ペースは順調で、若女平を通過した辺りで15分休憩とする。次第に冷たい風が強くなると汗も引く。天候は晴れたり雪が舞ったりと不安定で稜線方向は雲の中。

 ソフトスノーも次第に厚みを増し、シラビソ林の中を快適進行。ツアーコースは尾根の地形が曖昧な所もあるが、やはり快適な斜面は沢筋に落ちているので、注意しないと尾根筋は外しやすい地形と改めて実感。木々の背が低くなると見覚えのある景色が広がり、風が一段と冷たく感じる。

 ポールの背が低くなったツアー標識の前で一休み。稜線付近の積雪はたっぷりのようだ。西吾妻のピークが見えるのでピークへと進行。山頂往復はデコボコ雪面と密な樹氷帯が邪魔で気が向かないが、積雪にも助けられ思うほどに悪くは無い歩き。西吾妻山山頂、12時25分

 体が冷えない内に引き返す事にして写真だけ取りシールのままで下り出す。気温は−11度。視界は既に無く風雪模様になっていた。風向きで方向を判断していたら西吾妻小屋の屋根が見える辺りまで来てしまい進路を修正。自身のトレースは消えてしまったようでGPSが頼り。スキー滑降には充分な辺りまでは来たが、風を避てさらにシールで下降。

 ツリーホールで滑降準備。12時40分、滑り出す。シールの滑りが快適で、シールで下ろうかと一瞬考えたりもした。雪の表面は粉雪だが、その下の完全モナカ雪に荷重すると板が引っ掛かりターンが乱れる。板が良く走る条件でのツリーランと突然変化する雪質はスリリング。北側の斜面の雪質がやや良い。

 ドリフトはフレックスがフニャフニャで、高速系が苦手の板だが、中低速での扱いやすい特性に救われる所もある。若女平はほぼ推進無しで通過。やせ尾根から先でようやく雪も締り安定傾向。対岸のスカイバレーでは除雪作業が進行中のようで重機の音が聞こえて来る。尾根末端付近は固雪となり、間隔の狭い植林達に注意してゆっくりペースで下降。間もなく車道に出て終了、13時30分