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 2011年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 1月11日 吾妻連峰 西吾妻山

中ノ沢1680b

雪面のギャップも強気で突破

西吾妻のピーク付近

西吾妻上部のオープン

【日程】 1月11日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 西吾妻山 (2035b)
【ルート】 グランデコ→西吾妻→中ノ沢横断→戻り
【装備】  板:K2ダークサイド174 金具:TLTスピード
      シール:アセンションSTS 靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1030b 移動距離約9.5`
       行動時間4時間

 朝早く西吾妻を下から登って付近の斜面で遊ぼうかと思っていたが、予定外に朝はゆっくりのパターンとなり作戦変更。グランデコのリフト利用で西吾妻への最短コースを選択。これも地元の山域ならではの気楽さと言える

 クワッドを二本乗り継いでスタート準備。10時45分、シールで歩き出す。太い板なのでデコの未対応ゴンドラに乗るのは少々面倒、でクワッドを利用。中ノ沢方向なので第4リフト降り場へと向かってみる。樹林帯に入ると新雪が30a程あり、その下には何層かのモナカ雪状態。細い板だと結構潜ると思われる。

 このファット板がどの程度の浮力なのかは比較対象が無いので判断できないが、歩くとシールの抵抗もあり重いの一言。板の真ん中付近から先端までロッカー(そり)が入っているので、先端が雪に刺さるような動作は一切無く、オートマチックにラッセルに専念できる点は優れている。全体のバランスとして、金具位置を3a程セッバックしたい雰囲気はある

 中ノ沢方向へと斜上しながら進行。思ったより雪が深いので予定下山時刻を過ぎてしまう可能性が高い。急ごうとは思うが足の運びは重い。谷筋に入り、沢へと緩く高度を落として行くが、雪は一段と深くなり下りでも息が上がる。急な斜面を真っ直ぐ下っても板はほとんど滑らないのはシールの抵抗が大きいから。モヘアならもっと扱いやすいのだが、そうなると対応のシールの幅が狭くなってしまう。

 11時35分、中ノ沢1650b。雪で埋まった沢を横断して対岸の斜面に取り付く。始めは深く急だがシールを効かせて強引に進む。次第に傾斜も落ちてきて歩きやすくなるが、樹間が混んでいると板の長さが気になる。青空も見えていたが次第に風が強まり雪もちらほら

 山頂が近くなるとミニモンスターが林立し小雪庇状に雪面が波うち迷路状態。開けた雪原に出ると山頂は近い。テッペンが無いと言われる西吾妻山山頂を通過、12時50分。少し風下に下り、モンスター君の横で滑降準備。気温は−16度程だが風で体温が一気に下がる。

 付近は真っ白、視界が無いのでゆっくりと下降。次第に視界が広がると連続ターンも可能になるが、雪面の変化もあるのでスピードは要注意。樹林の中に入ると風も弱まり深雪の中のツリーランを楽しめる。しかし、傾斜がある割には板が思った程スピードに乗らない傾向が気になる。この先の緩斜面が心配だ

 深い樹林の中なのでGPSを小まめにチェック。中ノ沢方向に寄ってしまいがちで何度か修正作業が入る。1600b付近から平坦となり歩きと推進で通過。地図には無い小さなアップダウンが連続しているのと深雪に進行速度は低速。通過してまた傾斜が出てくると板も走り滑りを楽しめる。

 二十日平から中ノ沢への横断ポイントへと進行。気温は上がり雪が重くなってきた。問題なく沢を横断したが、雪が深く対岸にある道形まで上がれない。3b程の登りなのだが。シールも面倒なので板を放り投げ、ツボで胸近いラッセル。再度板を付けてデコのゲレンデへと推進と歩きで進行。

 ゲレの圧雪では板の先端がパタパタしていたが、滑り自体はまあ、独特で悪くも無い。14時45分、駐車場戻り。