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 2010年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 4月25日 月山 肘折温泉 

赤砂山南尾根より 左奥に小岳

赤沢付近で

休憩タイムも多目

念仏小屋

立谷沢橋

立谷沢左岸尾根

見た目より遠い山頂

山頂より紫灯森方向

1750b付近より葉山方向

小岳より月山東面

小岳より赤砂山方向

大森山山頂



【日程】 4月25日 天候:晴れ
【山域】 月山 (1984b)
【ルート】 肘折温泉より月山往複
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 下降高度約2600b (シール下降含む)
       行動時間14時間30分
       推定移動距離36`

 月山最長のロングコースとも言われる肘折コースはそれ故に車の回収等が手間で、それがこのコースの最大のネックでもあった。地図で調べると肘折温泉から月山山頂までの直線距離は14`程であり日帰り往復は充分可能な雰囲気はある。ただし、積雪と天候の条件が合う事が前提であり、当然休日の巡り合わせもある。以前から気にかけていた課題もようやく条件が揃い、前夜発で肘折温泉へと向かってみた。

 肘折温泉付近は思ったより残雪が豊富で、これはアメダスのデータ通りで取り合えずは一安心。車は小中学校までかなと思ったら道路の除雪が進んでいて、簡易水道の施設がある道の分岐まで入る事ができた。まずは簡単に食事を済ませ、しっかり水分補給です。予定より小一時間程遅れているが、先は長いのでゆっくりと準備。

 2時50分、シールで歩き出す。曇りの予報のはずが満天の星空だった。傾いた月は沈んでしまったのでライトの光りが頼り。雪面は固くデコボコで快適では無い歩き。平坦地でもあり、道形が判らないのでだいたいの方向で進行。開けた斜面を少し登るとモービルのトレースがある道形に出た。登山口まではこの道形を辿るようになる。

 大きくジグを切って伸びる道もショートカットすれば早いのだろうが、GPSには道の表示は無いし斜面の状況も不明で無理はできない。急な片斜面にはモービルが通過しやすい様に道が切ってあり、素人の仕事では無い雰囲気。道が平坦になると進行速度も上がる。登山道の入り口を見逃さない様にしたい。

 登山道入り口の少し手前に開けた斜面があったので、早めに尾根に取り付いてみる。斜面は上の方が急で木も混んでいた。板を小脇にツボで尾根上へ。再度板を付けて尾根を辿る。緩くアップダウンを越して行くと、左手から尾根が合流。この尾根を利用するのが正解だった雰囲気はある。夜間行動はこんなものです。

 最初のピークとなる大森山の登りとなるが、間もなく急な斜面となりシールは諦めてツボで登る。数日前に降った雪が腐って結構ズボる。亀の歩みで進行して傾斜が緩むと山頂も近いが、下りもツボで行こうと決めていたので板はショルダーベルトに差したまま。

 4時30分、大森山の山頂。やはり予定よりは少し遅れ気味なペース。東の空が明るくなり夜明けは近い。眺めの良い山頂でチョイ休憩。方向を確認して下り出す。尾根上は雪が無いので急傾斜の雪面を下る。思わず腰が引けるような斜面を慎重に下る。樹林帯でも滑落には注意。暗いせいか夏道の大森山西鞍部を通り過ぎてしまい、少し登り返して鞍部着。

 夏道は間もなく消えてしまい、シールで北側の広い谷底へ。水を湛える沼が幾つかあるが歩きやすく問題は無い。適当な所から尾根に上がると尾根の雪は続いていた。夏道が猫又沢へと下る少し先から沢へと下る。ほぼ夏道通りに尾根に取り付き赤砂山との鞍部方向へ。朝日が差してきたのでヘッデンを収納。帰路に余裕があれば赤砂山へ寄って見たい。

 尾根上970bPまで来ると先の展望が広がる。小岳の白く広い稜線が輝いている。赤沢川二俣方向へと見当を付けてシールで下る。雪が固いのでシールには負担が大きい。沢床に降りて見ると沢コースは気が向かない感じで、取り合えず緩く伸びる尾根へと進路を取る。足元のブナの幹には夏道の案内板があった。小ピークで一息入れていたらGPSのアラームが、何と電池切れだった。この先はGPS無しとなる。天気も良いし大丈夫だろう。(下山を始めて間もなく、確認するとレスキュー袋の中に非常用の電池が入っていたのに気が付くが未使用で済ませてしまった。)

 緩い尾根を詰めていくと小岳のピークが目の前に現れた、7時。鞍部から僅かに登るとピークだが、ピークは巻いて念仏ヶ原方向へと。フラットな斜面を速度に乗って鞍部へと滑り込む。小ピークを越せば念仏ヶ原と思ったら、さらにもう一つ先だった。付近から見える月山は白く大きいが、山頂稜線から雪煙がたち雲の流れも速い。緩いピークの下に避難小屋が見えたが、小屋には寄らずに念仏ヶ原へと滑り込む。

 広大な雪原の先に輝く白い月山の神々しい程の御姿。それにしても雪原歩きが長い。立谷沢へと夏道のある尾根を下る。途中から支沢の状態が良さそうなので進路に迷うが尾根を選択。夏道が出ていたので板を外してツボ歩き。固定のクサリを頼りに下降して沢形に降りる。さらに立谷沢橋までシールで下り一休み、8時5分

 安定したブリッジもある、帰りには簡単に水を汲めそうだ。ここから尾根への登りは急な斜面で雪も腐っているが、クトーを付けてみる。取り付くとクトーが意外と有効で、板が流れる事も無く効率よく登れる。尾根に上がると緩く長い登りで、歩きにくいクトーは収納。千本桜の登りは急登で、再度クトーの出番。ウェストバックのベルトに付けたクトーを取り出す。

 新雪が10a前後積る斜面の弱層の存在が気になり、横の樹林帯に逃げると雪面は氷化していた。緩斜面となりまたクトーを収納。風が強いので広い沢状の底を歩くが風は避けられない。手が冷えるので手袋を交換。風の強さと向きが一定しない。カール状の右手から山頂を目指してみる。

 稜線に出ると風は一段と強まり視界は悪くフードを被る。気温は−2度。メガネとサングラスは凍りつき視界は更に不明瞭。人の声がすると思ったらスキーヤーの一団がいた。弥陀ヶ原へと下るのか。お互い立ち話をするような雰囲気では無いので素通り。間もなく神社の屋根が現れた。11時20分、月山山頂。

 山頂付近は不思議と風が弱かった。付近にはスキーヤーの姿もチラホラ。今日は日曜か。一段下がって滑降の準備。雪の付いた金具の具合が悪く装着に大分手間取る。滑り出すと先に滑り降りて行ったテレマーカーが登り返してきた。また風が強くなってきた。真っ白な世界をシュテムターン主体に休まずに下降。雪は良くないが視界が無いせいか空中浮遊的な感覚。

 斜度が無くなると視界も広がり、目の前に葉山が見えた、風は相変わらずなので、今度はミドルで滑り出すと間もなく板のトップが雪面に刺さり前転。雪質がまばらのせいもあるがベントを含めた板の特性もある。自分の事はさておき。沢状から出た千本桜付近は硬い雪面でガタガタ。部分的に急な斜面を過ぎるとまた緩い斜面。雪は重いが大分滑りやすくはなった。

 尾根から立谷沢へと降りる斜面の雪はさらに重く、スノーボールが盛大に転がり落ちて行く。立谷沢橋、12時15分。水を汲み一休みです。シールで念仏ヶ原へと沢を詰めて登り出す。途中から尾根に上がったが、沢通しでも問題は無い感じ。再度広い雪原を避難小屋へと歩く。13時20分、念仏ヶ原避難小屋。写真だけ撮って通過。小屋は夏季用の出入り口を利用できそうだ。

 遠く感じる小岳への道のりは、疲労感と靴擦れができそうな痛みにもある。14時20分、小岳の山頂で月山と付近の山々の眺めを楽しみ、滑降の準備。赤砂山と沢の方向を確認して滑り出す。沢床を避けて滑るが重い雪に板の滑りは悪い。ホットワキシングもほとんど剥がれているが、やはり雪質だろう。推進と歩きを交じへてようやく予定の地点へ。

 シールも面倒なのでツボで尾根を目指すが、予想通りに結構ズボる。P970bで板を付けて鞍部へと緩く滑り、さらに夏道のある尾根へと滑り込む。重い雪の尾根の滑りも落差があるので悪くは無い。猫又沢からも往路を辿り、ツボで尾根へと登り返して再度板を着ける。ほぼ往路の通りに大森山鞍部下へと滑り板を脱ぐ。相変わらず板は走らず推進と歩きが入る雪。

 いつものように板を腰に差して山頂目指して歩き出す。始めの内は踏み跡があったが、次第に薄くなり薄い藪を漕ぐ様になる。この時の為に使い古しのアウターを着てきた甲斐があると言うもの。板は担ぐより横に差した方が藪には引っ掛からない傾向に思う。最後の登りなので休み休みゆっくり行く。傾斜が落ちてきたら残雪を求めて進路を修正。16時30分、大森山山頂。

 雪の上に大の字に倒れこむ。日没前には戻れそうなので、しばしの仮眠。体が冷えてきたので起き上がり、滑降準備。間もなく急な斜面となる。気が付くと別な尾根へと向かっていたので進路を修正。夏道通りに下降して登山口へと出た、16時50分

 林道は緩い登りもあり、推進と歩きが長い。道が大きく曲がる付近からショートカットしてみるが、ヤマカンなのでそう上手くは行かない。それでも何とか斜面を滑り降りて平坦地に出ると、出発地点は目の前だった。17時20分、出発地点に戻り。