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 2010年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 3月25日 吾妻連峰 東吾妻山

1400b台地より山頂方向

山頂は近い

東吾妻山山頂



【日程】 3月25日 天候:小雨
【山域】 吾妻連峰 東吾妻山 
【ルート】 蒲谷地より山頂往複
【装備】  板:K2 ペイバック146 金具:TLTスピード
      靴:スカルパF1
【データ】 下降高度約1100b 移動距離約17`
       行動時間5時間5分

 当初は天気が悪くなければロングランのラインで考えていたのだが、本日は予報通りに朝から小雨模様の天候。そこで、天候の様子を見ながら、ルートの変更も可能な東吾妻へと出かけてみる事にした。

林道入り口

井戸尻川

 途中の沼尻付近では雨が降っていたが、蒲谷地まで来ると雪になった。湿った雪が降り積もる。蒲谷地の井戸尻川に架かる橋の空きスペースに車を停めて出発の準備。9時50分、井戸尻川沿いの林道を辿り歩き出す。

 締まったベースの上に新雪が薄く積り歩きやすい。積雪は1bに満たないくらい。気温は−1度。浅いせいか思ったよりも雪は軽く快適に歩ける。体温でメガネが曇るので、メガネは収納。この先の緩い傾斜の林道歩きが長い。前回とは違うラインで行ってみる。1050b付近から小沢沿いに進み、支尾根を詰めてみようと考えていたが、水流が出ている沢が続いていて思うように尾根に取り付けない。

 手前の尾根を詰めても良かったのだが、予定通りの尾根を目指して山腹を高巻きながら沢のブリッジを渡るが、傾斜もあり強引過ぎたと反省。沢から尾根上への斜面は急だった。雪質に助けられ、小さくジグを切って登高。雪は雨に変り、樹幹から落ちるしずくと汗で体は湿っぽい。

 緩やかな尾根をしばらく行くと道形らしきものに出合う、1330b付近。ブナの交じる斜面を少し登ると、見覚えのある平坦な広い台地に出た。ブナの大木がまばらにあり解放的な雰囲気だが、滑るにはチト避けたい感じ。1400b付近。

 シラビソが混じりだすと吾妻らしい雰囲気の登りとなる。緩急のある斜面が連続する。耳を澄ますと、空耳のように何か聞こえるような気が。スカイラインを除雪する重機の音かも。雨から雪に変わってきた。風は無く相変わらず汗が止まらない。次第に木々の背が低くなって来ると樹間は狭くなってくる傾向。

 雪面はフラットで樹氷も落ちているので山頂付近は意外に歩きやすい。なぜか新雪はあまり積ってはいない。穏やかに感じる本日の東吾妻。ガスで視界は悪い。低い樹林を抜けると平坦な山頂は目の前。ここだけは冷たい西風が吹きぬけている。記念撮影だけ済ませてUターン。東吾妻山頂、13時15分

 風を避けて少し下ってから滑降の準備。手が冷えるのでゲレンデ兼用の手袋と交換。少しぬくい。視界が利かないので往路のトレースを辿り下る。板のせいか雪のせいか板の走り操作性とも絶好調。立木のポール間をショートターンで軽快に抜けて行ける。ボードのような軽い操作感とターンはK2らしいと言うか。

 振り向くと少し暴走気味なシュプールが雪面を荒らしている。それでも下りは快適で気分良い。1400bの平坦地も意外な程に板は滑り、軽い推進と歩きで通過。この先の唐松林の滑りを嫌い林道を下ろうと進路を変更。勿論地図の確認はしなかったが、登山口がある付近までは緩い登りで通過に時間がかかってしまった。

 この部分の通過に30分程もかかったか。登山口の先からは板が走り出した。井戸尻川に近付くと水を含んだ雪が抵抗となりブレーキになる。思うように滑らずに推進と歩きが入る。クラストしていれば快速で下れるのだが。

 下るにつれて雪が降り出す。14時55分、出発地点に戻り。