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 2009年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 12月22日 吾妻連峰 若女下り 

若女下り滑り出しポイントで

若女平 右手に夏道がある

雪庇の無いやせ尾根

【日程】 12月22日 天候:小雪
【山域】 西吾妻山
【ルート】 天元台より若女下りツアーコース
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 下降高度約1100b 
       行動時間3時間55分

 前日、天元台のゲレンデを滑ってみて、山スキーでも行けそうな淡い感触はあった。ゲレンデのトップでは120aの積雪があるが、今の時期に山スキーを楽しむには200a以上は欲しい所です。雪は少なくても新雪が積もり条件は悪くない様にも感じる。藪を覚悟で出かけて見る事にした。

 10時50分、リフト終点よりシールで歩き出す。歩き出しが予定より1時間程遅れてしまったのは、気楽な若女下りと言う事もあるが。GPSの電池を抜いて保管していたせいか、GPSが衛星を捉える事ができない。いろいろと操作しているうちに体も冷えてきたので見切り発車でスタート。巻き気味に梵天岩との鞍部
を目指す。

 思ったより雪は深く、膝近くまで板が沈む。斜面を登るシューのトレースがあったが、方向が違うので利用はできない。踏むと抜けるツリーホールと抵抗感のある雪、いつもの横移動も埋まらない下枝にジグザグ移動で時間がかかる。この辺りは想定内

 風が冷たい鞍部に出ると視界は100b程で、GPS無しでの行動には問題がある。紙地図は持って来なかった。手袋を外してGPSを操作、ようやく衛星を捉える事ができた。いつもより西側からアプローチして梵天岩付近を通過。ミニモンスターが林立する強風地帯は−10度でも西風が強い。−20度に較べればまだましだが、歩いていなければたちまち凍りつきそうなのは同じ事。

 12時15分、少し傾斜が出てきたのでシールを剥がして滑降の準備。滑り出すと、やはり板が雪に沈むので推進と歩きが入ってしまう。その内に小和須知沢側の斜面に入り込むと、深い新雪に進路の修正が難しい。隠れた潅木や下枝もあり、結局は斜滑降で傾斜の落ちた台地まで降りてしまった。通常なら進路の修整はそれほど困難では無いのだが

 ここから尾根までは雪が締まっていればシールは要らないが、今日の雪では無理。雪が糊面に付き粘着の弱くなったシールを貼り付けて歩き出す。灌木の上に積もった雪に上がると、雪はグズグズ身動きが取れなくなる。緩い尾根を越してしまい反対側の沢筋に入ると、今度は密なブッシュ地帯が続き進路は定まらない。条件の悪い歩きにシールのテールが剥がれてきたので、丹念に雪を落として再装着。

 それと判る夏道沿いに下る事にする。効率は悪いが藪は薄い。下りのラッセルに汗が止まらない。平坦な若女平を通過。少しはラッセルも浅くなってきた。予定ではもうとっくに下山している時間だが。またシールが剥がれてきた、今度はダクトテープで補強。ついでに一息。高度を下げても雪は降り止まない。

 若女平を通過して、少し傾斜が出てきた辺りでシールを外して滑り出す。結構板が沈むので板は走らず、推進と歩きが続く。やせ尾根に近付くとようやく滑りを楽しめた。やせ尾根は思ったより雪の状態が良く、通過に大きな問題は無し。雪庇もほとんど無い。

 下るに連れて板は走り、尾根の末端付近でも滑りはスムーズ。植林帯も軽い新雪で、テールを支点に快適な滑りでした。間も無く車道に出て終了、14時45分






 若女平の上から夏道を下っている。藪と雪が深いとルートを外れていると判っていても修正が困難となる。