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 2009年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 6月16日 吾妻連峰 駕篭山稲荷と東吾妻山 (1974b)     

登山口

駕篭山稲荷

駕篭山稲荷から谷地平方面

谷地平で

姥沢

鴛沢の滝の落口


【日程】 6月16日 天候:晴れ
【山域】 吾妻連峰 東吾妻山
【ルート】 駕篭山稲荷登山口より東吾妻山へ
【行動時間】 5時間50分
【データ】 登高高度約1000b 移動距離約15`

 朝方、今日のお昼に予定していた行事が中止との連絡があり、急ぎ空いた時間に山歩きへと出かける事にしてみた。遅い時間帯なので出かける山域は限られてくる。今年山スキーで行った東吾妻の駕篭山稲荷登山口からのコースが面白そうだ。このコースは藪道のイメージ先行もあり、まだ歩いた事は無い。エアリアマップに波線で記された道は登山口が判りにくい雰囲気がある。

 蒲谷地から井戸尻川沿いに伸びる林道を辿る。路肩には山菜取りと思われる地元の車が多数。時間帯のせいか断続的に降りてくる枯葉マークを付けた車は少し危ない雰囲気。手持ちのエアリアマップの登山口の表示箇所、1180b付近にそれらしい登山口は見当たらず、さらに先へと進む。1340b付近で登山口の表示を見つけ、少し先の駐車スペースに車を停める。後で国土地理院の2万5千図を見ると正しい登山口の位置がしるされていた、昭文社のコピーミスと思われる。

 支度をしていたら藪の中からガサガサと音がするが、獣では無いようだ。出てきた年配男性と何と無く立ち話、地元の方なので駕篭山稲荷の由来などを聞いてみたが興味は無い様子で、逆に質問されたりする。大昔の山賊成敗の名残と言う説もあるようだが、さて。で、この方は何日か前に地竹採りで迷い、山中で一晩ビバークの末にヘリに発見され、新聞にものった有名な方とか。

 11時5分、登山口より歩き出す。会話をしたお爺ちゃんも遭難騒ぎはあったが、やはり山に来ないと元気が出ないと言っていた。あんた死ぬ時ゃ地竹原で、私ゃ稜線の這松の下で、滝壺の中は寒そうだ、何て独りつぶやく。思ったより踏まれている道を緩く下り、さらに緩いアップダウンを交えて幾つかの小沢を越したり辿ったりしながら進行。道は全体に刈祓いはされているが、歩く人が少ないせいか踏跡が薄い箇所もある。木々の間から見える中吾妻の緑のグラデーションが鮮やか。

 鴛沢と思われる沢にでる。地図には涸沢と書いてあるが細い水流がある。腰を降ろして休んでいるとハエが集まりだした。右岸に道がある時もあるが、沢通しに歩いても問題は無い。ヌメリのある石もあり、知らずに踏んだらスリップして水の中に落ちそうになった。少しペースを落として慎重に進行。樋状の滝を巻くように道を辿ると沢コースとも分かれ、単調な樹林の中の道となる。

 やがて道は駕篭山稲荷へと山腹を巻くように伸び、緩いアップダウンが連続する。塩ビ管で組まれた赤い鳥居がある分岐に出合い、駕篭山稲荷へと僅かに登ると小さな祠のある小ピークに出た。12時35分、駕篭山稲荷。稜線の雲のせいか眺めは良くないが、谷地平が眼下に良く見える。谷地平を見守るような駕篭山稲荷。間もなく谷地平へと下りだす。分岐から先は道も良く踏まれていて歩きやすい。

 大倉川へと下る踏跡を確認、この道は釣り屋か一部の沢屋位しか用は無いだろう。谷地平に出て姥沢を渡り避難小屋へ。13時15分、谷地平避難小屋。中を見るとゴミも少なく意外と片付いていた。一部の釣屋と登山者のマナーが悪いとは聞いてはいたが。吾妻の避難小屋の存在自体も疑問とは思う。石と木の根が露出した道は標高差以上に疲労感が出る。途中で一休み

 姥ヶ原から東吾妻へと進行。有料道路のある稜線の東側は雲の中のせいかハイカーや登山者は皆無。山頂へと緩く登って行くと時おり残雪が現われる。雲の切れ間から見える西吾妻の斜面の残雪が白い。爽やかな風が吹き抜ける東吾妻の山頂、14時40分。視界が良ければ展望台まで行って見たかったが、ここで戻る事にする。

姥ヶ原とチングルマ

東吾妻山頂

 姥ヶ原へと緩く下り、分岐から駕篭山稲荷へと山腹を巻くように進む。部分的に残雪はあるが注意して進めば問題は無いレベル。この道も思ったより歩きやすい。駕篭山稲荷の分岐からは往路を戻る事にして左折、15時40分。鴛沢を下り沢から上がる所から下流には滝がある感じがする。落口付近まで近付いてみると結構な高度差があるようだった。もう少し先に行きたいが時間も気になるので戻る事に。

 最後の沢で水を浴び、靴を洗ってすっきり。休んでいるうちにGPSが衛星をロストしてログが切れてしまった。登山口に近付くにつれて道も踏まれてきて歩きやすくなる傾向。16時55分、出発地点に戻り。